こんにちは、ばしです。
ずっと気になっていたことがある。
それは靴紐の通し方に関することです。
「シングル」
「パラレル」
「オーバーラップ」
「アンダーラップ」
このあたりが一般的かと思います。いろいろあるけど何がどう違うのだろう。そして何より、
「通し方で履き心地に違いはあるのかないのか」
ということ。これが長年の懸案事項であります。念のため通し方についてはこんな感じ。
締めやすいとか緩みづらいとかいろいろ特長があるんでしょうかね、良くは知りませんが。ちなみに、私の場合は「パラレル」で通すことが多い。次いで「オーバーラップ」最後に「アンダーラップ」。
で、兎にも角にも「シングル」で紐を通すことは皆無です。シングルだと、緩めて、足を入れて、締めて結ぼうとすると左右の長さがうまく揃わないことが多くて何度も締め直したり。二十代の頃に「シングルは忙しい朝の玄関には不向き」と感じて以来、シングルで通すことはやめました。
なのでパラレル、なわけですが、これも紐を通す際、前々から悩むことが多かった。2穴目を通すのは内側?外側?どちらとすべきなのか?また、右足と左足はそれぞれ同じ向き?左右で対称とすべき?
上段の通し方?あるいは下段?どっち?
いつも悩む。結論として2穴目が内と外のどちらかと言いますと、よくワカラナイ、都度でバラバラ。みんなどうしてるのだろう?
ただし、右足が内側が2穴目なら左も内側が2穴目。両足を揃えたときに左右でシンメトリーになるような通し方としています。2穴目が内でも外でも、どちらも特段何も不具合は感じてはいないのですが、前々から思っていたことがあります。それは、
「アンダー&オーバーラップは左右【対称】の通し方」であるのに対し、「シングルとパラレルは左右【非対称】な通し方」である。非対称の場合、靴の内側と外側で力のかかり方が異なるわけですが、それって履き心地に影響はないのか? もしある場合、どんな影響?
いや、実はですね、ほんとに随分前から気になってたんです。ただ、不具合も特にないし人に訊くほどでもなし。今回はちょうど履き心地に若干の違和感を感じていたこのペアで試してみることにしました。
昨年11月にオッドメントストアさんでゲットした1980s製のロングウイング。
サイズ表記は8.5C。
紐の通し方は、元々はオーバーラップだったのですが、メンテして通し直したあと、1穴目はオーバーラップで2穴目からアンダーラップ、といったハイブリッドな感じになってしまいました。特に理由はありません。大体いつもパラレルなんで、それ以外の通し方だとこんなこともある。
で、写真は昨年同月に履き下ろしたときのものなのですが、丸一日履いた夕方、右足小指の付け根あたりが痛くなってしまった。で、思ったわけです。靴紐の通し方を変えることで改善しないだろうか?
今は左右対称な通し方になってます。非対象な通し方で紐を締めあげたら、靴の形状が「歪む」、のではないか? 具体的には、紐の通し方をシングルに変えてみる、ということなのですが、
内側の1穴目から外側の5穴目に通すパターンと、
外側の1穴目から内側の5穴目に通すパターンとでは、締めあげた際の靴の歪み方は真逆になる、はず。ですよね? で、歪みの程度にもよるでしょうが、仮にそれが大きい場合は履き心地に影響が出る、はず。
結果として、足の形状によっては履き心地がアップしたりダウンしたり、といったことが起こるのではないだろうか?今回はそれを履き心地の改善につながるように利用してみたい、ということです。
早速試してみることにした。
内側の1穴目から外側の5穴目に通すパターンにしてみる。
6/19Wed.6:57AM
分かりづらいですが、右足は「外側の1穴目から内側の5穴目」へとつながる通し方に、左足は真逆の「内側の1穴目から外側の5穴目」へと紐を通してみた。意味はありません。とりあえず右足と左足で異なる向きにすることで何か発見があるのかないのか。
6/19Wed.7:45
この状態で家を出て、電車に揺られて15分歩いてオフィスへ。この時点では特段可も不可もなく。とりあえずこの状態で昼休みまで試してみる。
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5時間経過した時点で特段痛みも不具合も変化もない。午後は別の通し方をしてみようと、試しに紐の通し方を変えてみた。
(昼休み①)右足変更
6/19Wed.12:35
件(くだん)の右足だけ向きを変えてみたところ、うぎゃっ。歩く度に小指付け根が痛みが走ります。前回の履き下した時の傷みよりも酷い。やはり右足は朝の通し方がよいようです。
(昼休み②)右足もどして左足変更
6/19Wed.13:05
結局、右足は朝の向きにもどし、今度は左足を朝とは逆向きに通し直して、午後はこの状態のまま過ごしました。
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さて、夕方。
6/19Wed.19:16
無事帰宅いたしました。
スマホによれば、
9508歩ほど歩いたようです。丸13時間履いて歩きましたが、夕方時点でも前回履き下ろした時のようない痛みはないままに過ごせました。
グッジョブ、俺。
実はこのペア、
アウトソール外側が直線的で小指付近のふくらみのない形状なのです。それに加え、
右足の甲の皺の入り方が、ちょうど小指あたりが深い。これが当初からの痛みの主たる原因であったかと思われます。入手した時点からすでにある皺の位置は残念ながら変えられませんが、左右非対称な紐の通し方によって何かがミリ単位で変化して、小指の痛みの軽減につながった、のかもしれない。
6/19Wed.6:57AM
さて、今回の結論としましては、昼休みに右足の通し方を変えた時点で即座に違和感が発生したことを考慮しますと、
靴紐の通し方が履き心地に与える影響は「ある」
といって間違いないかと思われます。あとは、今回はシングルで試したわけですが、パラレルの場合でも若干の変化はあるのかないのか。で、冒頭にあったとおり、シングルの5穴目が「内側」or「外側」のそれぞれの場合で、具体的にどのような変化を靴にもたらし、履き心地に影響を及ぼすのか。
サイズにゆとりのある場合は履き心地に変化はないのかもしれませんが、特にタイトなサイズ感のペアの場合は実感を伴うレベルでの変化があるのかもしれません。
こんな時はこの通し方、といったセオリー・公式みたいなものが確立できれば役立ちそうですが、とりあえず、まずはほかのペアでも試してみてもろもろ検証してみようと思います。
(おしまい)