こんにちは、ばしです。
先月、がっつりと手を入れたブレザーライト。
Breather Wright をスペシャルケア(その1)
Breather Wright をスペシャルケア(その2)
Breather Wright をスペシャルケア(その3)
3回シリーズの記事で、「その3」で完結した筈なのですが、この週末に追加で手を入れてみました。そもそも、一旦完結した時点での状況はといいますと、
遠目にはきれいのだけれども、
皺の奥にこびりついた旧いクリームが除去しきれていません。
やはりこのまま出品するのはやだな。
サイズは7.5C、ということで私には小さいため、先週末にメルカリに出品するつもりだったのですが、あらためてこの色ムラを見て腰が引けました。もう少しだけキレイにしてから送り出そう。とはいえ、あれだけがっつりリムーバーを投入してこの状態です。一体全体、今更どうしようというのか?
こいつを投入してみた。
ウタマロクリーナー
ご存知でしょうか。家庭用のクリーナー「ウタマロ」。掃除の際は我が家はいつもこいつです。
「手肌と環境に優しいアミノ酸系洗浄成分」
とあります。素手でも使えるほど手肌に優しい。なのに強力な洗浄力で、尚且つお値段も五百円前後と一般的な家庭用洗剤と似たような値段で懐にも大変優しい。
百均のヒト用クリームで保湿するなど、「革靴専用でない」プロダクツを代替品としてをしばしば使用する私が今回このクリーナーに白羽の矢を立てたのは、その前日のことです。
台風の懸念から予定を何も立てていなかった先週末、我が家では急遽、土曜の朝から大掃除に取り組むことになりました。で、玄関と下駄箱を掃除していて発見したのがこの旧いペネトレイトブラシ。たぶん、5、6年前に使って以来放置したままのモノです。
捨てよう、と思ったけど、ちょうど「ウタマロ」を使ってあちこち拭き掃除をしていたこともあり、こいつにも降りかけてみた。
数分放置した上で指で洗い水道水で流す。これを数度繰り返してみたところ、
黒いワックスとクリームが思いのほか簡単に落ちた。
茶も同様にきれいになりました。
黒と茶、それぞれ色が染みついてはいますが、表面の旧いワックスはキレイに除去されております。直接触った指先もノーダメージです。おお、これでまた使えるな。と思ったと同時に、おお、これは革靴のメンテにも使えるのではないか。
そう思った次第です。
であるならば、善は急げ。
と、翌・日曜日に早速取り組んでみたのでした。
まずは、前回の仕上げの際の茶のクリームの除去から。
LEXOL
いきなりウタマロでも良かったのですが、ターゲットは皺の奥に入り込んだ旧いワックスです。まずは表面の新しいクリームをLEXOLで落とす。
左右ともにLEXOL。
概ね落ちたっぽい。
さて、今回の主役の登場です。
ウタマロクリーナー
大体どこのドラッグストアでも売ってます。
詰め替え用もありますのでコスパ最強です。
今回はウタマロを容器にとって水で薄めて使用しました。
先程のペネトレイトブラシには「ウタマロ1:水1」で薄めたものを使用しておりました。床の拭き掃除などはそれで充分なんですよね。今回は、そのまま使おうかと思ったのですが、洗浄力が強力過ぎて元の茶が変色したりアッパーが傷んだりしたら困る。とはいえ濃度50%は薄め過ぎかな。結局、「ウタマロ2:水1」くらいの割合にしました。
綿棒にとって試してみた。
おお、茶色に染まります。
黒ずみ部分をこんな感じで擦ってみましたところ、
【BEFORE】
【AFTER】
うーん、どうでしょう。
綺麗に落ち切ってはいないけれど、汚れが溶けて全体的に広まって若干薄くなったような気がする。もう少したっぷり塗布してやってみた。
甲の黒ずみ部分に、
たっぷりかけて指でクルクル。
やっぱ指先を使うのは一番良いね。
泡がすこし茶色がかってます。
発色は良くなっているようですが、深い部分の黒ずみがうまく除去できません。ということで、
布にとってたっぷり塗らした上で、
爪を立てて擦ってみた。
【BEFORE】
【AFTER】
おお、すこしばかり綺麗になりました。
そんな感じで汚れの酷い部分に爪を立て、とりあえず左右ともウタマロ工程は完了です。
どうでしょう?
まだ色ムラは残ってますが、
当初よりは、
ましになったような気がしなくもない。
さて、ウタマロはここまで。
仕上げて行きましょう。
デリケートクリームもどき
クリーナー使いましたので、
水分と栄養をたっぷりと。
浸透させてから乾拭きしました。
まあ、こんなもんで。
最後にいつものクリームで仕上げました。
コロニル1909(ニュートラル)
前回の「その3」では補色を兼ねてミディアムブラウンを使用しましたが、今回はニュートラル=無色にしてみた。
理由は、
その方が光る(ような気がする)から。
ビフォーアフターで確認してみよう。
【BEFORE】
【AFTER】
右足はさほど大きな変化はなし。
【BEFORE】
【AFTER】
左足はやや改善した模様。
【BEFORE】
【AFTER】
写真は色補正なしです。
見ての通り、色ムラは完全にはなくなってませんが、くすみが減って全体的に赤茶のトーンが少し明るくなったように思えます。あとは、今回はニュートラルのクリームで仕上げましたので、全体の艶感もアップした印象です。
ただ、やはり右足の方が出来栄えはイマイチ。
落ち切っていない。
ブラシで掻き出してみたら良かったのかな。あるいは、ウタマロを水で薄めず原液のままだったらもう少し落ちたのでしょうか。洗浄力は一定以上のものが期待できます。手肌に優しいという触れ込み通り、アッパーのダメージも心配なさそうです。ムラなく手早く適切な使い方をもう少し模索してみよう。
もし同じように試してみた方がおられたらぜひともコメント欄に感想などお寄せください。ただし、本来は革靴への使用を想定したものではないでしょうから、試される際は自己責任でお願いします。私はもう少し継続して試してみるつもりです。当然、ぼろいやつで試してみるつもりです。
次の被験者はこいつの予定。
7月にゲットしたジュビリー・シューズ。
そもそも丸洗いするつもりでおりましたこいつ。
久々にサドルソープを購入の予定だったのですが、代わりにウタマロを投入してみよう。ツートンカラーの白い部分、恐らく顔料系と思われますが、ビフォーアフターでの効果のほどが分かりやすそうです。
ウタマロクリーナーの古靴への使い方。まだまだ試行錯誤が必要そうですが、とりあえず手応えあり、と言えそうです。今後様々に試してみて、効果的・適切な使い方など分かればこの場でご報告いたします。
さて、今回の作業はここまで。
ここから先は、ほんとにほんとに次の持ち主に委ねようと思います。
次の週末あたり、出品しよう。
色ムラあり。
ダメージ無し。
ソールもトップリフトもオリジナルです。
6千円か7千円くらいで売れないかな。
シューツリーは付属しません。
(おしまい)