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ワンコイン・ジャラン

こんにちは、ばしです。

 

いやあ、寒いのなんのって。

この冬最後の寒波でしょうかね。そんな一昨日。三連休の最終日は友人とラウンドの予定でした。兵庫でも奈良でもなく大阪南部のゴルフ場なのですが、金剛山の麓ということで前日からちらついた雪の所為であえなくクローズ。

久々だったので残念な気分でしたが、当日の冷たい寒さを思うとクローズとなってくれてよかったのかもしれない。とはいえクローズと知ったのはゴルフ場へと向かう車中のことでありました。引き返して家についたのが7時半過ぎだったか。ゴルフは残念ではありましたが、おかげで折角早起きしましたので、早く動こう。

てなことで、電車で天王寺へ。行先はあべのハルカス美術館。開館直後から「YUMEJI展」観て、そのあと古着屋を二軒ほど覗いて、駅前の立食い蕎麦屋で熱々のそばを啜り帰宅したのが午後2時前。1時間ほどうたた寝をしたのち、1月に拾ってきた靴のメンテナンスに励んだのでした。

 

今回はブーツです。

6穴+3フック。

着脱が面倒そうですが、内側にジッパー仕様と親切仕様。どこか忘れましたが、いつもパトロールしてるセカストで拾ってきました。

500円+TAX。ワンコインブーツです。

「レ_シューズ」という小さな文字。「レ」はレディスの意味です。そう、こいつ、レディスの雑多な靴コーナーに鎮座しておりました。

サイズは「39」。やや細身の25センチ程度、といった感じでしょうか。メンズの小さめサイズ、レディスの大きめサイズ。ユニセックスで履けるようサイズ感です。

しかしまあみすぼらしいことよ。

手入れ不足な上に乾いているのか。どのくらいの月日を空調の効いた店内で過ごしたのでしょう。きっとなかなか売れなくてメンズコーナーとレディスコーナーを行き来したのではないかな。ですが、流石に500円はないよね。不憫であります。メンズコーナーならあり得ない値決めなわけですが、レディスの中古靴はメンズに比べて相当程度安いです。この手の靴が紛れ込んでいるからレディスコーナーのパトロールも欠かせません。

で、こいつ、どこの何者かといいますと、

 

 

Jalan Sriwaya

見慣れたソックシートの文字。

そうこいつはジャランのペアであります。で、どうやらユナイテッドアローズ向けのペアのようです。ジャランスリワヤ。インドネシアでグッドイヤーの本格靴を製造するシューメイカーです。比較的廉価なのに高品質、ということで、このジャランとバーウイックが最近はよく売れてるんですかね。セカストでもこの2ブランドのユーズドを頻繁に見かけるようになりました。

厚手のカーフのアッパーにダイナイトソール。

トップリフトはそろそろ交換時期ですが、アッパーに細かな傷はあるもののダメージの類は皆無です。トップリフトの交換費用を考慮したとしても激烈に安い。その理由はやはり、

この干からびてしまったアッパーのコンディション、なのでしょう。乾いてるだけなのにね。まあ、見た目は大事ということでしょう。私にしてみりゃ、メンテしたら見違えるタイプのやつは大好きであります。今回もいつも通り、まずは左足からメンテいたしました。

 

 

LEXOL

汚れはほぼなし。

やはり渇きが酷い。

 

デリケートクリームもどき

いつもの百均のヒト用クリームで保湿です。

ライニングにも長いタン裏にも。

しっかり塗り込んでもすぐに吸い込みます。

さらにたっぷりとモリモリに盛ってみた。

浸透するまでの間にコバ回りも整える。

かなり色濃くなりました。

内側ライニングにも塗り込んだし、まあ、これ以上はやっても一緒でしょう。

 

 

クリストフポーニー・レザークリーム

クリームという名のオイルをうっすら塗り込む。

この時点ですでに別物、ではある。
色目はね。後はもう少し見栄え良く整えよう。
まずは、

 

 

コロニル1990(濃茶)

補色も兼ねて色を入れる。

アッパーの色目より濃いめの茶をうっすらと、されど、しっかりと塗り込む。

タンも同様に塗り広げる。

ボロ布(元はユニクロのエアリズム)でしっかりと磨く。

おお、少し濃くなった。

色ムラも抑えられてまずまず整った。

右足も同じ手順で。

まずまず、悪くない。
めちゃ素晴らしいわけでもない。
光らせよう。

 

ハイシャインプライマー &
サフィールビーズワックス(茶)

トゥにしっかり、かかとにもちゃっかり、塗り込んで少しばかり光らせよう。その後、サフィールビーズワックス茶で仕上げました。

完了!

 

 

【BEFORE】

【AFTER】

おお、まずまず、いいのではないでしょうか。

 

【BEFORE】

【AFTER】

そもそもが手入れしなさすぎとちゃいますかね。
も少し手をかけようよ、も少し愛情を注ごうよ。

トゥも光り過ぎない程度に光りました。
ハイシャインはやめといた(実は苦手)。

バックシャン。まあ、それなりに。

ソールもすっきりキレイにしといた。

マイサイズなら、

良かったのにね。

色々と弄ってみての感想ですが、

こいつ、なかなかいいですね。適度に分厚いアッパーにダイナイトソールの組み合わせもガンガン履けそうで頼もしい。ジャランは私も持ってますが、確かに、コスパとしてはかなり高いファクトリーかと思います。

ただ、そんな風に評される靴って、メンテに関しては今一つ。手を抜かれてひどい有り様のものも結構見かけます。きちんと手入れされてるものと、積み上げのヒールまで削れたような履きつぶされる手前のモノと、両極端なものが流通しているように思える。べつに値段が高級でないからといって、手入れに手を抜いてぞんざいに扱っていいわけではないのにね。

ですが、

お陰で久々に楽しませてもらいました。

ダメージがないのに見た目おんぼろ、ってやつが一番メンテし甲斐があります。見た目にぼろいから値段も安いし、ある意味サイコーです。まあ、こんなこと言う変人は私くらいかもしれませんが。

後は、早く次の持ち主を探さないといけません。転がそうかと思ってましたが、知り合いで履けそうな人がいるのでまずは彼に打診中です。履くなら、トップリフトは交換してプレゼント。履かないなら、シューグーで補修した上で転がそう。

ま、いずれにせよ今しばらくは手元に置いておくことになるわけですが、気づけば来週はもう3月。秋冬が出番のブーツですから、まだ肌寒い内に、できれば桜の季節が巡ってきて花びらが散るまでに出番があるといいですね。春の足音が聞こえ始めるのもそう遠くはなさそうです。

急がねばなりません。

 

(おしまい)

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