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アンノウン Plain-toe-slip-on

こんにちは、ばしです。

 

手持ちの靴の内訳は「黒<茶」です。

長らくこのアンバランスな状態が続いております。仕事を前提とすれば黒の方が多くなりそうなものですが、、、。まあ、茶も黒も、絶対数は十二分にあります。そんな中で気にった靴に手あたり次第手を出した結果がこれです。いや、手ではなく足、かな。

とはいえ、やはり黒が多い方が何かと便利ではある。ということで、バランス是正のために3月頃から黒を優先的に買うようにしています。4月も引き続き黒を優先。いや、今月は黒しか買わないぞ。色目を制限することによって購入数にも歯止めがかかるのではないか。

 

そんな目論見もむなしく、

今月はすでに6足を迎え入れました。あれれ、おかしいな・・・。ですが、今月は素敵な出会いが多いとの印象です。茶の靴を全てスルーしいるにもかかわらず6足。ええ、6足とも全て黒です。これは目論見通り。

なぜでしょう。なぜそんなに出会いが多いのか。4月は「衣替えのシーズン」だからでしょうか。今年だけたまたま?これまではどうだったんだろう?  毎月の売り買いを記録して今年で6年目となります。昨年までの過去5年間の4月の購入状況を振り返ってみました。

 

【過去の4月の購入足数】

・2023年4月:6足
・2022年3月:4足
・2021年4月:3足
・2020年4月:7足
・2019年4月:3足

(参考:「ゆく靴くる靴」記事一覧

 

おお、予想通り結構な多いな。春は出会いと別れの季節なのでしょう。で、過去5年の4月の平均購入数は【4.6足】。おおむね6足といっていいでしょう。なんだ、今年の4月もこれまでと変わらぬ平均的な4月、といえそうですね。などと、誰にともなく言い訳をしてしまう今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は今月迎え入れた2足目のご紹介です。

 

 

 

プレーントゥスリッポン

プレーンな形のスリッポンです。毎度のごとくリユースショップの雑多な靴コーナーから救出して参りました。1300円+消費税。これをお買い得と言わずなんという。

結構古そうですが、ダメージは皆無でとても魅力的なペアです。最近拾ってくる安い靴はダメージ付きのものが多いのですが、こいつは大丈夫そうです。で、ぱっと見の印象を裏付けるように、ディテールもかなり素晴らしいです。写真沢山撮りましたのでご紹介。

 

 

サイドビュー

大変綺麗なフォルムです。

ころんとボリューミーなトゥ。
傷やクラックはなし。
幅広かつ甲は結構高めなように思えます。

履き口もノーダメージで、形がまったく崩れていない。で、シューツリーも何もなしでこのフォルムなのは、手入れなどの成果というよりは靴そのものの仕立ての良さの所為か。ライナーはレザー。文字の類はありません

 

 

ソール

レザーソール。元はカラス仕上げだった模様。
黒が剥げてはいますがへたり等は皆無です。

お、数字発見。「26」とあります。26センチか。スリッポンの26センチは私には大きいことが多い。大きくとも捨ておけない素晴らしさ。

トップリフトもレアな雰囲気です。釘穴ありで中央には「CORONA」の文字。初見です。CORONA。どこのメイカーのモノなのでしょう。三角形の頂点を横切る三本線。三角と円の組み合わせはどことなくフローシャイムのロゴっぽい、と言えなくもないような。

爪先にはトゥスチールならぬトゥプラスチック?ゴム? 多少削れて読みづらいのですが、「安全メリーソール」とあります。おお、なんだかものすごい昭和な香りがしますね。これは、アレかな。

 

内側

ソックシートは剥がれてしまっているようです。

富士山ような線。ここまでのソックシートが装着されていたようです。

爪先側。規則正しく釘穴が並んでます。こいつ、ハンドソーンウエルティッドのようです。おお、やはりアレですな。昭和の頃の誂え靴ではないかな。

手書きで「92」。

92センチ、ではない笑。で、タン裏も含め内側にはこれ以外には文字は一切ありません。ソックシートの下に隠れていたであろうこの「92」の二文字のみです。アウトソールに「26」とあったのでレディメイドかと思ってましたが、こいつ、誂え=オーダーメイドではないかな。そう思う理由が他にもあるのですが、それはまた後程。

甲の上部にある一文字の切り返し。

別になくともデザインとしては成り立つわけですが、あえてのこの意匠。中途半端なように思えそうなのにそうではなく、これはこれで完成されているように思える。「サドル」というには存在感は控えめなので「ローファー」ではなく「プレーントゥスリッポン」としました。

張りだしたコバには、がっしりとしていて、かつ規則正しい出し縫い糸。これが何を物語っているのか、私には読み取れませんが、大変丁寧な技であることだけは素人の私にも判ります。

おお、なんかすごいやつを拾ってきたような気がしてきた。これは楽しみです。サイズでかそうですが、どこの何者か知りませんが、中敷きでサイズ調整してなんとしてでも履きたい。そう思える唯一無二な奴です。

ノーダメージですが儀式です。
メンテは今回も、いつも通りまずは左足から。

 

次回につづく)

 

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