こんにちは、ばしです。
お盆明けの週末、リユースショップを巡り、いろんなやつ拾ってきてます。
もうすぐ秋、ということもあり、時節柄スエードのペアには目が行きます。
リユースショップならではのペアを見かけ、義務感を感じ拾ってきました。
こいつ。
JARMAN スエードベルティッドチャッカ
・黒のスエードチャカ
・SIZE:25 EEE
・MADE IN JAPAN
ジャーマンはもともとはアメリカのシューメイカーですが、90年代にリーガルショップで日本製のライセンス品が多数扱われてました。今回もその時代のペアと思われます。
このロゴを見て、ピンとくる若い人はほとんどいないのでしょうね。もし、ピンと来たとしても、ありがたがって持ち帰る人もほとんどいなさそう。ということで、雑多なお安い靴コーナーから取り急ぎ救出してきました。
サイズは私には少し小さい。当然息子の足にも小さい。
マイナーなブランドのライセンスものですが、状態は悪くなさそう。
アッパーを除いては・・・。
あ、別に、シミや傷やクラックがあるわけではありません。むしろ、履きこまれてなくて綺麗なもんです。
ただ・・・、色目が、ね。
黒のはずが濃いグレー。
ブラックではなく「墨(スミ)」です。
レザーソールにハーフラバー。ヒールトップの削れもないので、右から左でお安く出品すれば損はしないでしょう。
まあ、売れたら御の字。売れなきゃ丸損。
だけど、乾いて色目まで変化してしまったようなこのスエードのアッパーをいじってみたくて拾ってきました。
早速メンテです。
いつも通り、左から。
アッパーを水浸し
100円ショップで買ったスプレーボトルに水を入れて満遍なく降りかけます。
バケツにドボン、でも良いのでしょうが、そこまで手間をかけるのは今回はなしです。洗濯機で脱水するときに、黒っぽい水があちこちに振り撒かれそうで、なにやらトラブルになりかねない予感。
スエードシャンプー
全体的に水が滴る手前まで濡らしたら、スエードシャンプー降りかけてゴシゴシ泡立てます。すみません、泡立った写真、撮れませんでした。
で、全体的にしっかりと湿らせないと色ムラになるらしい。まあ、色目が黒ならそんな心配もないのでしょうが、薄い色目のときは要注意らしいです。
で、ぼろ布で泡ごと拭き取ります。
真っ白だったぼろ布が軽く擦っただけでこんな感じ。やはり、丸洗いからの脱水機、のコースは回避して正解だったのかも。
お次のステップ。
グリセリン保湿
結構アッパーが乾いてました。折角濡らしても、乾けば元通りでいっしょじゃね? と思い、思いつきでやってみました。
先ほどの水の入ったボトルにグリセリンを加え、再度全体にまんべんなく霧吹きの要領で塗布してみました。で、1時間ほど放置したあとぼろ布で水分ふき取り、さらに1時間程放置です。
手順に特段、根拠はありません。なんとなく、なりゆきで。
ブラッシング
右も同様にメンテして、しっかりとブラッシング。
で、しばし乾燥です。
完全乾燥前ですが、とりあえずメンテ完了です。
ビフォーアフター。
随分黒くなりました。
以前、色がくすんだホワイトバックスには、ベビーパウダー降りかけました(過去記事)が、黒のスエードは湿気を含むことで黒さが戻るようです。
念のため、1週間後。
良い感じです。
やはり黒は黒くないといけません。
ジョッパーブーツでもなく、普通のチャッカでもない。
USオリジナルでないライセンス品ですが、特段クオリティに難あるわけでもない。
コンディションも、新品ではないけど、履きこまれてもいない。
おお!
まさに、中途半端さ加減が三拍子そろったやつです笑。
ですが、レザーソールの360度グッドイヤー。
同じようなやつを欲しいと思って探しても、おんなじようなのはたぶんない。
おお!
これぞ正しく、探していたベリーベリーなやつだ!
そんな風に思ってくれる人が、きっと必ずいるはず。
男性だけでなく、背の高い女性の足元でも素敵そうです。
そんな人の元へ、旅立てよ。
できれば、9月中のなるはやで、いけよ。
やぁーさーしぃーあーのー娘ーにーも、おぅーしーえーたいぃーー ♬