こんにちは、ばしです。
「売り」に注力すべき私、なのですが、、。
ええ、出品はまとめてやります。売り出す十足は選定済です。やります。今日やります。やるにはやるのですが、ただなんとなく、今は「買い」なタイミングでもあるように思えてしょうがないのですが、どうなんでしょうね。
ええ、ちょろちょろと買ってしまっております。なぜなら、「買い」は「出会い」であり「運命」だから。まあ、運命とはいわないまでも、そんなのばかりではなく、安いとついつい拾って帰ってしまう。
先週土曜日、溜まった仕事を片付けに出かけた帰り道にゲットしました。頑張ったらいいことあるね。セカストで拾ってきました。
Uチップです。
大好きです、Uチップ。
4穴。
なぜなら、サイズが小さいから。
最近英国靴づいてます。
今回のは「SIZE 4 1/2」です。23.5センチ前後、くらいなのでしょうか。ええ、レディス靴です。娘か家内が履いてくれるのどうか。彼女たちの足サイスはUK4、EU37です。UK4.5は少し大きいのかな。大丈夫かな。ま、990円だし笑。
こいつ、レディスの雑多な靴コーナーではなく、売れない品ばかり箱に積み上げられてる一番上にありました。
Lord Charles
ロードチャールズ、というらしい。
グッドイヤーの英国靴らしいしっかりとした造りです。
チャネルも深めに彫られてます。
ただ、アッパーは顔料系のようです。
高級には見えないな。実際、メジャーでもないし、高級な品でもないようです。まあ、全部が全部、グリーンやクロケットやチャーチみたいな高級靴ばかりなわけはない。それに、イギリスって国は実際のところ階級社会な国です。最近はどうかよく知りませんが、一昔前には「アッパーとミドルで買い物する店も違う」、といった話も聞いたような。
また、ロンドンの金融業界では「足元は黒」という暗黙の掟があるらしく、それを知らない労働階級の若者が茶色の靴を履いて就職面接に臨むと不採用になってしまう、なんて話があるとかないとか。
そのこととアッパーが顔料仕上げであることに関係があるのかないのかは知りませんが、英国靴でも比較的廉価なものではちょこちょこ見かけるような気はします。
古い話ですが、三十年ほど前、英国南部の街ブライトンで「JONES BOOTMAKER」の50ポンド前後の茶のセミブローグを買ったのですが、思えばそのアッパーも顔料仕上げでした。レザーソールで、別に安物って感じでもなかったですが、アッパーが割と早くダメになったな。シューツリーを入れても皺がなかなか戻らなくて、そのうちそこからひび割れちゃいました。
今回はそんな顔料仕上げのUチップ。
ただ、出会ったときはそんなことには頭は全く回らず、
「お、Uチップです」
「お、英国製です」
「お、お安いです」
てなことでとりあえずレジにて支払いを済ませたのでした。
買ってよかったのか悪かったのか。とりあえずメンテです。
いつも通りまずは左足から。
ステインリムーバー
ま、そんな汚れてもなく、ワックスもなく。ワックスが塗りこまれたレディス靴に出会ったことがあまりありません。
LEXOL
歯ブラシでコバ回りを掻き出す。
アッパーも一応満遍なく。
RenoMatt リムーバー
強力リムーバーで撫でるように汚れ落とし。
さて、ここから今回のメーンエベントです。
オイル入れます。
かなりしっかりと。
右も同じ手順でオイルアップ。
クリストフポーニーレザークリーム
顔料系のアッパーって、色褪せないし傷にも強いんですかね。色目も均一になるし、取り扱いも簡単なのがメリットなのでしょうが、育たないんですよね。以前顔料系と思しきアッパーにグリセリン保湿ほかを施したことがあるのですが、まあほんとに、驚くほど変化ありませんでした(過去記事「マイファースト ROBLEE」)。
あの時もオイルも入れたしあれやこれやと投入しましたが、まだ試したことのないレザークリームという名のオイルを厚めにぬって、変化があるのかないのか、試してみたのでした。
さて、翌日夜の状況です。
どうしょうかね?
少し染みた?
まあ、今回もあまり期待できなさそうですが、このまま1週間放置してみましょう。
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さて、1週間後。
うーむ、よくわからない。
マットな感じにはなっておりますが、染み込んだわけではないのかな。
まあ、とりあえず仕上げましょう。
コロニル1909(ムショク)
艶は出ました。
オイル塗り込んだ意味はあまりなかったように思いますが、まあ、しょうがないです。右足も仕上げましょう。
どうだ!
いや、同打どうだ何もね。
この手のアッパーは顔料塗られた表面を剥がなさい限り変化はなさそうですが、まあ、キレイすっきり、はしたんではないでしょうか。
念のためビフォーアフターも確認です。
【BEFORE】
【AFTER】
あんまり変わりませんね。
で、それだとつまらないので、靴紐を変えてみました。
まあ、こうして眺めてみても。Uのモカ部分のステッチも均一でないし、羽根部分も少しばかりガタガタとまっすぐではありませんが、気楽に履けるこの手の革靴が1足あれば何かと便利ではないかな。
娘か家内が履いてくれたら嬉しいのですが、彼女たちの好みに合うのでしょうか。いやその前に、サイズは大き過ぎないでしょうか。
比べてみよう。
娘のマーチン(UK4)と比較。
げっ。
まあね、マーチンは大きめなんだと思います。
ついで、最近娘が自分で買ったペアと比較。
うーん、どうなのかな。
長さは同等程度。幅がやや細身なのかな。
もういっちょ。
濃茶は家内のオフィチーネ・クリエイティブ。
サイズ37なんですよね。
どうなんでしょう。
君、ホントにUK4.5か?
いやいや、そんな引くなよ。
引きたいのはこっちですよ。
うーん、どうなんでしょうね。
とりあえず、我が家のシンデレラたちに足入れてみてもらって、サイズが合うかどうか、ですね。おお、なんかドキドキするな。
レディス靴はこのところ負け続きなんですよね。そろそろ「グッジョブ、俺」と行きたいところなんですけどね。結果はまた、その内ご報告。
とりあえず今日は1日出品作業です。
グッドラック、俺。
(おしまい)