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7年目は Melvin&Hamilton

こんにちは、ばしです。

 

11月はアニバーサリーな月です。

ブログをスタートしたのが11月ということで、1年経つ毎に周年記念の品を買ってます。自分への特別なプレゼント。頑張った自分へのご褒美ですので、いつもよりちょっと凝ったやつや気合の入ったやつが良いな。6周年の今年は何にしよう。数か月前から悩み始めておりましたが、今回はアメリカでもイギリスでもカナダでもない、こんなやつにしてみました。

 

 

どうでしょう、この面構え。

どこの何者かは分からなくとも、この意匠にひと目惚れ、一発ノックアウトされてしまいました。夏頃にebayで遭遇してめちゃ気に入ったものの、以来ずっと買うか買うまいか悩み続けていたやつ。送料込みで84ユーロと円安とはいえそれほど高価でもなく、予算的には何ら問題なし。

悩みの理由は「いつどこで履くか」ということ。仕事で履くにはちょっぴり勇気が必要。仕事以外でもどう履けば良いだろうか、と悩むデザイン性の高いペアです。なわけですが、そういうやつこそ周年記念の1足に相応しいであろうということで、10月下旬にめでたくぽちった次第です。初見のブランドです。

こんなやつらしい。

 

 

Melvin & Hamilton

 

「メルビンアンドハミルトン」というそうな。

ドイツの靴ブランドだそうです。私は初めて聞く名前なのですが、皆さんご存知?有名なんですかね?ネットを色々と調べてみるのですが、ここの靴にはいくつかヒットするのですがブランドについて詳しい説明がほとんどない。どんなやつかと、本国のブランドサイトを覗いてみました。

かいつまみますと、

 

◆レバノン出身のラジャブ・チョウケア氏がドイツの大学卒業後、妻の母国であるフランスの新しい靴ブランドのドイツでの拡販に従事 ◆その後イタリアの工房の手による革小物や靴などにアイテムを移行するもドイツ国内で思うように受け入れられず、独自のブランドを立ち上げることを決意 ◆1988年、息子のカリムとオリヴィエの2名とともにメルビン & ハミルトンを設立 ◆2018年、30周年のタイミングでドイツの最優秀賞である「シュークリア賞」を受賞

 

てなブランドらしいです。
詳しくはこちらをご覧いただくとしまして、

同社ホームページ

写真のお二人が「カリムさんとオリヴィエさん」のようです。幼少期から父・ラジャブさんの仕事を間近で見てきたこのお二人が、ブランドを大きくを伸ばすことになるようです。ところで、

「メルビンさんとハミルトンさん」

ではないのね。なぜブランド名が「メルビンアンドハミルトン」なのでしょうかね。調べてみたけどよく分からない。そんな家族経営の同社は、ドイツを拠点にヨーロッパでビジネスを展開しているようです。アメリカや日本では馴染みの薄いブランドなのでしょうか。今回もドイツのセラーからの購入でした。

 

ここは色や形など様々なデザインのモデルをシーズンごとに投入しているようなのですが、それぞれにモデル名がついているみたいです。

今回のは「SALLY82」というモデルらしい。

「82」以外にも「11」とか「45」とかいろんな番号のモノがあったり、「SALLY」以外にも「LEONARDO」とか「ALBERT」とか、いろんなモデル名があるみたいですが、

もう、いろんなスタイルや色があり過ぎ・・・。

一定の共通要素はなかなかに見出しづらいくらい多様なデザインです。何を基準にネーミングされているのかはよく分からない。ただ、ここのブランドが有名になったきっかけは、多様なデザイン性もさることながら、美しい独創的なソールにあったらしいです。

まあ、これはラバーソールですので美しい云々はさておき、ブランドロゴが大きくあしらわれたソールはなかなかにインパクトがあります。

レザー部分はコバルトブルー。

大変綺麗です。見えないところへの気配りが嬉しい。で、トップリフトにもロゴ。減りは僅か、数度履き程度と思われます。シーズンごとに新たなモデルが投入される中、この「SALLY82」は現行のラインナップにはないようですが、現行品で「SALLY46」というのがありました。

写真が小さくてすみません。

メダリオンがスタッズ仕様のブーツのようです。ここの靴はそんな高価ではなくて、おおむね200ユーロ前後のものが多いようです。で、写真のブーツタイプ以外にも「SALLY53」というモデルも過去にラインナップがあったようです。チャーチのスタッズのバーウッドみたいなローカットのダービーシューズ。なるほど、どうやら、メダリオン部分が銀色のモデルが「SALLY」なのかもしれない。

 

今回もメダリオンは銀。

ですが、スタッズではない。

そんなのが踵まで流れるようにびっしり。

漆黒の夜空を渡る天の川のようです。

スタッズのものは他のブランドなどでもたまに見かけますが、メダリオンでこんなデザインのは見たことがありません。あってもよかったのでしょうが、ありそうでなかった。「唯一無二」、というのはこのことを言うのではないかな。

たぶん、他人と被ることはほぼないと思われます。これ履いて街を歩いたら、知ってる人には私が「ばし」だとばれるな。知らんけど。

そんなことで、儀式です。
ミントコンディションではありますが、いつも通りまずは左足から。

 

 

ステインリムーバー

汚れはほぼなし。

見た目の変化もなし。

 

LEXOL

いつも通りコバ回りとアッパーを歯ブラシで。

セメント製法みたいですね。

 

リッチデリケートクリーム

アボカドオイル入りのやつで。

革質は柔らかで結構いい感じです。

 

リッチモイスチャー

もちもちになるやつ投入。

見た目の変化はなし。

さて、次はいつもと違う感じで。

 

クリストフポーニー レザークリーム

黒さを少し増したいので、オイル入れます。

このデザインですので黒いクリームは入れづらい。いつものTAPIRでないことに特に理由はありませんが、このクリーム入れてからコロニルで仕上げたら黒光りするイメージがあるもんで、試してみよう。

てなことで、

右足も同じ手順で進めました。
このまま丸1日寝かせます。

 

 

☆☽☆☽☆☽☆

 

 

さて、翌日。

21時間後です。

いつも通りマット調になりました。種類を問わず、オイルを入れますと浸透した時点でマット調になるみたいです。さて、仕上げです

 

 

コロニル1909(ムショク)

左足に入れてみました。

おおっ、いい感じに艶やかになりました。ムショクだなんてホンマかいな、良い仕事するねえ~。違うか。そんなことで、右足にもコロニル入れて、紐を通したらメンテ完了です。

 

どんっ。

おお、美しい。

紐は新品に交換しました。
元の紐は80センチ弱と少し長すぎ、65センチに取り替えました。

ですが、それでもまだ長すぎるので3穴めだけ2回通してます。55センチで十分そうです。そのうち取り替えよう。

メダリオンは「これでもか!」というくらい全体的にちりばめられた印象でしたが、

甲部分は良い感じで抜けています。

屈折して皺のいく部分ですので、劣化等を考慮して外したのかもしれませんが、結果的にいい感じの余白になっていて「ゴテゴテ」てした感は少ないかなと。

遠目で見ると余計にそんな風に感じます。

チャーチのスタッズ・バーウッドは、その形状も相まってかなりの迫力ですが、こいつはスタッズではないし、コバもソールも薄いし、全体的に細身なこともあってすっきり華奢な印象です。

「派手めのブローグシューズ」なんだけれども、「バイカラーのペア」とも言えるかもしれない。メンズの靴ですが女性っぽくもあるかな。いずれにせよ、今までにない、持ってないタイプです。買ってよかった。

 

さて、あとは何に合わせて履くか。

派手だと思うの最初だけ。

履き慣れれば自分も周りも、誰もなにも思わないでしょう。実際、ebayで初めてこいつを見てから数か月経ちますが、素敵だとは思うものの過度に派手だとは全く思わなくなりました。

余りあれこれ考えずに履けば良いのかな。まあ、この靴下はやめとくにしても、極論、デニムでもおかしくはないのではないかな。なってったって黒ですからね。仕事のスーツスタイル以外ならなんにでもいけるかな。

 

 

よくぞこのデザインを考案したと思いますし、よくぞ市販にゴーサインを出したと思います。「SALLY」というシリーズとして他にもいろんなスタイルがラインナップされているということは、この銀のメダリオンのシリーズが一定の評価を得られた、ということかと思います。

やはり、チャレンジしてみることは大切ですね。食わず嫌いは言うまでもない。ビンテージやオーソドックスな本格靴は素敵ですが、たまにはこんなデザイン優位なのも悪くない。履きこなしてると言ってもらえるよう、まずはあれこれ試してみたいと思います。

 

 

サイズはジャストだし、とても気に入ったし、転がすことはなさそうです。素敵な記念の品となりました。とりあえず最初の出番はクリスマスイブ、かな。星空の代わりにこいつを眺める、なんてのも悪くないかも。

長い付き合いになりそうな予感です。

 

(おしまい)

 

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