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デッドなペニーローファー

こんにちは、ばしです。

 

10日ほど前にローファーを拾ってきました。

とても美しく丁寧な造りのペニーローファー。

似たような形の色違いなやつを1足持ってます。

オレンジのペアはNew Haven にあった Arnold’s Boot Shops という靴屋向けにJ&MがOEM供給したペニーローファーです(過去記事「アンノウン・ペニーローファー」参照)。で、ご覧のとおり、雰囲気そっくりではないか。サドルの形状もつま先の親指あたりが少し長めなことも、モカの雰囲気もすべて大変似てます。

サイズは随分違うんですけどね。
ええ、このローファー、レディスサイズです。

「23」とあります。

で、ソールを見て分かる通り、こいつ、新品未使用品です。どこの何者かといいますと、

 

 

 

MIKI HOUSE ミキハウス

ミキハウスのローファーであります。

私の住まう大阪八尾市に本社を置くミキハウスは、子供服で有名なアパレル企業ですが、お母さん向けの商品も作っているそうです。

今回のローファーのサイズは23センチなわけですが、これって子供向け?お母さん向け? 造りがかなり本格的でかっちりしてますので、お母さん向けのペアではないか、との見立てです。

ミントなレザーソールに値札笑。

めちゃ安かった笑。ベリーミントな、というよりも、恐らく一度も使用されないままセカストの棚へと直行した模様です。以前見かけたときは値引きはなしということもありスルー。数か月ぶりの今回半額になっておりましたので持ち帰ってきました。

 

 

未使用品ですが一応メンテはしました。

 

LEXOL

 

デリケートクリームもどき

 

TAPIR レダーオイル

 

ソールトニックもどき

 

コロニル1909(ムショク)

右足も同じ手順でサクッとメンテしますと、

冒頭の写真に戻る。

 

安いし、デッドストックだし。

とりあえず拾っとこう。といういつもの安易な考え以上のものがこいつにはあると感じた私です。具体的に何かと言いますと、

底に縦のステッチ。一枚革。
本格的なモカシン製法。ということでいいんですよね? すみません、あまり詳しくなくて。

堅牢で丁寧ステッチ。
で、特筆すべきはこれ。

とても綺麗なモカ。

とても美しい。

大変素晴らしい職人技、と思われます。

メンズのローファーでここまで美しいものはお目にかかったことはありません。過去最高に美しいモカです。

そんな職人技の施されたやつは、やはり大人用、お母さん用、ではないかな。

ちなみに、子供用のローファーってあるのかな。ミキハウスさんのホームページを調べてみたら、ありました。

「牛革コインローファー」。
さすが子供向けで可愛い雰囲気なのですが、「日本製」のこいつ、なんと27,500円。値段は可愛くはないな。

こいつはお幾らほどだったのでしょう?

そもそも、最近の靴?昔のやつ? MIKIHOUSEさんのホームページを見ましたところ、大人向けは服やかばんやグッズばかりで靴のラインナップはないみたい。こいつはふた昔くらい前のものかもしれない。

1980s後半から1990s前半にかけての、バブル期の頃のペア、のように思えなくもない。で、ジョンマーに似てたけど、多分こいつは日本製メイドインジャパンと思われます。

といいますか、そのような見立てでもって持ち帰ってきた次第です。当時のメイドインジャパンを見つけたら保護する、というのが最近のマイルールなのです。ミキハウスの本格靴は今回で2足目です。

右は随分前に拾ってきたチロリアン。サイズ22センチと誰も履けないのですが、かなり本格的で、ずっと手元においたままです。

ロゴは異なるし若干の使用感もある。
これは流石に売ったり人にあげたりはできない。

今回のペアはきれいだし、本格的だし、大人の女性の足元でもおかしくないのではないか。

ただ、残念なことに、娘の足にも家内の足にもやや小さい。よし、そんなときは送りつけ詐欺の刑に処す。このサイズはおそらく、革靴女子でブロガーのnamiさんの足にちょうどなはず(参考「ナミの家」)。

ていうか、そもそも彼女の足にちょうどと思い拾ってきたのでありました。先月55歳の誕生日にケーキを頂いたのですが、まだお返しできておりません。私からのプレゼント、私からの返礼品、といえば、古靴と法律で決まる、ことにそのうちなるとか、ならんとか。

娘には小さかったリーガルと一緒に送り付けよう。古靴ばかりで恐縮ですが、まあ、今回はデッドです。モノもかなりよさそうです。履いてもらえたら嬉しいな。サイズがちょうどなことを祈るばかり。ただ、奥さんの靴ばかりだと、同じく靴好きの旦那さんが拗ねるかもね。

 

てなことで、

 

メンズのこいつも一緒に送り付けよう。

一足調達して参りました。

あれれ? なんか違和感を感じるな、というそこの貴方。鋭いですね。違和感の正体は何か。そもそもどこの何者か。答えは明日の記事にて。ま、見たまんまなんですけどね。

 

(つづく)

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