こんにちは、ばしです。
家内0+私1+娘2+息子3=合計6。
何かといいますと、我が家にあるドクターマーチンのペアの数です。各々が売ったり買ったりするので時期によって増減しますが今の時点では計6足。
そんな中、ひとつだけ変わらない「0」の数字。そう、家内はこれまで一度も自分のマーチンを持ったことがないのです。
そんな彼女が「普段履きにマーチンを1足欲しい」と言い出した。十日程前、10月最後の日曜日のことです。
そうと決まれば行動は迅速です。我が家のホペイロである私は、古靴の探索スキルをフル稼働し早速に探しまくって、水曜日には「ぽちっ」といっといたのでした。
マママーチン
家内のマーチン。
名付けて「マママーチン」。家内と娘は二人仲良くUK4と似たような足のサイズです。で、UK4のマーチンをお安くゲットしたわけですが、思ったほどには簡単な道程ではなかった。たまたま、ラッキーでした。
何がかといいますと、
この履き口のクッション。
ほとんどのマーチンはこの仕様ではない。そんな中、娘のマーチンが2足ともこのクッション入りでして、たまに借りては履いている家内もこの仕様が結構お気に入りらしい。で、「私もクッション入りのがいい」とのこと。
「よっしゃ任せとき~」とは言ったものの、そんなすぐに見つかるかな。なんて思っていたのでしたが、メルカリで検索し始めて3日目、出品されたばかりのこいつに運よくヒットしたのでした。
状態はといいますと、
左のトゥは結構擦れてしまってます。
他にもあちらこちらと似たような状況に。
こんなとろこも。まあ、メンテして目立たなくしよう。で、他はそれほど傷みはないんですよね。これってそんなに履きこまれたペアなのか?
ソールの減りは見ての通り軽微です。大きめのサイズの合わないモノを履いていて持て余して傷などついてしまった、とかでしょうか。まあ、理由は分かりませんが、アッパーはさておき、この状態のマーチンが送料込みで4000円ならラッキーと言って良いかな、と。
よし。メンテです。
10月末に買った靴のメンテもまだで、11月1足目のメンテも手付かずな中ではありますが、我が家のヒエラルキーの頂点に君臨する家内が普段履きするペアですので、こいつが最優先となります。先週木曜日に届いて、翌金曜日、三連休初日の午前中にさっそく取り掛かりました。
いつも通りまずは左足から。
LEXOL
レディス靴はワックス塗られてることはめったにありません。こいつもなさそう。てなことで、今回はLEXOLから。擦れ傷以外は汚れなどもほとんどありません。
デリケートクリームもどき
ビンテージではないので渇きはないでしょうが、いつものヒト用クリームで保湿です。
TAPIR レダーオイル
油分補給&保革。トゥの擦れ傷ですが、色が黒っぽくなったせいで目立ちづらくはなりました。とはいえ、乾けばまた元に戻るでしょうし、何よりも表面ががさついてます。
なだらかにせねば。
サンドペーパー
細かめのやつ投入。
こいつを、
こうしたら、
こうなる。
銀面矧げました。クリーム入れたらしっかり黒くなるでしょう。
サフィールクレム
使い方が下手糞で上手く光らないやつ。マーチンはマットな感じも素敵ですし、こいつを投入。布にとってポンポン叩くように塗り込む。
どうでしょう?
悪くないけど、もっと全体的に黒くして、若干光ってもいいかもね。ということで追加施術。
コロニル1909(黒)
こいつも布にとってポンポンと押し込む。
うん、いい感じかな。
で、トゥだけ別の雰囲気なのはいやなので、全体的に塗り込みました。
うん、良いのではないでしょうか。
あんなスカーフェイスだっただなんて誰も思わないでしょう。
右も同じ手順で。
お、まずまず良い感じではないでしょうか。
【BEFORE】
【AFTER】
うん、上出来ね。
【BEFORE】
【AFTER】
クッション部分のキズにも黒を塗り込みました。そもそも目立ちづらい箇所ではありますが、ほとんど分からないでしょう。グッジョブ、俺。
で、お気づきの通り、
紐も細めのやつに交換しました。
外鳩目に太い紐だとなんだかワークブーツっぽいんですよね。特に今回は通常の4穴ではなく5穴ということで、太いと紐ばかりが目立つ。大人の女性の足元にワークなのはイマイチかなと。
で、いつぞやのビン靴についてたやつを再利用しました。長さもちょうどで良かった。
さて、記念撮影です。
上の2足が娘のUKマーチン。
我が家の小さめマーチンはすべて履き口クッション仕様です。
3足ともサイズはUK4なのですが、両サイドのが少し小さく感じます。
比べてみよう。
やはり大きさが若干異なります。
幸いなことに足を入れたらサイズは問題なしとのこと。ほっ。なのですが、見た目には今回の右のはアウトソール自体が少し大きめです。
今回のは最近の中国製のマーチン。
娘のは2足とも英国製のマーチン。
トゥとレースステイと履き口の長さのバランスが真ん中だけ異なります。やはりUKマーチンとは木型など仕様が異なるのでしょうね。
アッパーの革質も異なりそうです。特に、履きこんだときの育ち方に違いが出そう。娘のはどちらも我が家に来てから7~8年。中古を購入して、その後結構な頻度で登板してますが、いい感じに育ってきました。
今回の真ん中のはこうはいかないかも。ま、それはそれで問題はない。どんなペアでも手入れしながら大切に履いていれば愛着が湧いてくるってもんです。
そのためにも、最後の仕上げ。
レディスサイズのシューツリー買いました。
たまたまAMAZONで安いやつ見つけてゲットしました。送料税込み1899円。お買い得。
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小さめサイズのツリーで、こんな風に踵のコロンとしたやつってあまりないんですよね。
結構ボリューミーです。
小さめサイズはこんなのが多い。
細い。
細いね。
うーむ、細い。細いとどうなるかというと、
こうなる。
抜いても踵がとんがってる。
まあ、これはこれで問題はないのでしょうが、マーチンのようなごつめのダービーシューズには今回のようなごつめの踵のツリーの方がフィットするでしょう。
いい感じなんで、
娘のマーチン用にも追加購入しました。
UK4のマーチン3足に対してシューツーリーが2ペア。
十分でしょう。
この日も穏やかな陽気。
季節外れの暖かさにすっかり忘れてましたが、
もうすぐ家内の誕生日なんですよね。
ハピバスデー!ママ!
プレゼントはマーチンとシューツリー・・・、
という訳にはいかんわな。
あのさそり座の女がそれで許すとは思えない。
(おしまい)