こんにちは、ばしです。
3月も半ば。
週末は全国的に春の陽気でした。大阪も日中は暑いくらい。いよいよ待ちに待った「素足で革靴」な季節の到来です。あ、少し気が早いですかね。ですが、もうコートは要らないし、素足でも寒くもない。
「靴メンテは屋外派」な私にはありがたい季節ハズカム。なのですが、いまいち気分が乗ってこないんですよね。見上げた空は雲一つないのに、スカッとしてなくてなんだかモヤっとしてます。正体は・・・、
花粉ですね。
先週木曜日あたりから目と鼻がやばいです。もうね、家に籠ってじっとしていたい。なんだけれど、昨年買った靴で手入れがまだなやつがまだ何足かあります。さすがにそろそろ弄ってやらんと靴が拗ねるかも。
てなことで、土曜日夜に「1日1回飲めば効く」て触れ込みの市販薬を飲み、日曜午後からマスクをして玄関先で週末のルーティーンです。今回は今は亡きジャパンメイドなペア。
こいつ。
OPELKA CLASSIC キャップトゥ
ソックシートに昔見たような文字が。
華奢で綺麗な印象だったオペルカ。特徴的なデザインで値段も結構高めの価格帯だったような。若い人には馴染みのない名前でしょうね。
その名をしばしば見聞きした三十年ほど前の当時は、オペルカはイタリアかどこか海外のシューメイカーかと思っておりました。
が、違ったようです。東京・青山が基幹店で全国展開された日本のメイカーだったのだそうです。不勉強ですみません。
で、「だった」とあります通り、今はもう存在しません。
こんなの見かけました。
少し読みづらくてすみません。
皆様に支えられて53年
👟OPELKA 👟
2013年12月27日をもちまして
営業を終了いたしました。
長い間、ご愛顧頂きまして
誠にありがとうございました。
とのこと。
創業1960年。欧州の靴作りを学んだ初代オーナーが日本人の文化と融合させたこだわりの靴作りをされていたそうです。半世紀後の2013年営業終了。つい10年前まで現役であられたようです。
根強いファンがおられたのでしょう、その後も岐阜のお店のみは在庫の販売等で継続されていたようですが、2018年9月にそちらも閉店となり、完全にCLOSEとなったようです。
今もたまにリサイクルショップ等で見かけます。
で、ソックシートの文字は「OPELKA AOYAMA」とのペアがほとんどなのですが、今回は「OPELKA CLASSIC」とあります。アッパーラインのペア、ということでいいんですかね。すみません、詳しくなくて。今回はメルカリでゲットしたのですが、なんでまたこいつを買ったかと言いますと理由は3つ。
【理由1】
安かったから。
「雑多な靴コーナー」の価格帯でした。
【理由2】
すでに廃業されてるから。
「今は亡き~」のフレーズに弱い私です。
【理由3】
淡い期待。セラーさん曰く、
「クロコ型押し」とのことだったのですが、
そんな中に稀にリアルな奴が混じってたりすることもあります。
アッパーラインのようだし、ひょっとして・・・、
あ、型押しでした。
あ、淡い期待でした。
かつ、凹凸も緩くて浅い・・・。
まあ、100%の確信はありません。そんな目利きできません。99%型押しです。つまり、1%の可能性はまだ残っている。ということにしときましょう。
まあ、色は黒でドレッシーだし、そんなクロコクロコしてないのがむしろ普段履き向きかも。普段履きしてみよう。いや、せねばなりますまい。きっと転がそうとしても売れない。自分で履くか、息子に履かせるか、はたまた寝かせてタイミングを伺うか。
とりあえず自分で履こう。
てなことで、儀式です。
ステインリムーバー
LEXOL
デリケートクリームもどき
TAPIR レダーオイル
コロニル(ムショク)
どうでしょう。
あんまり変化ないですね。
マッケイかと思ったら中には縫い目はなし。
ソールに出し縫い糸もなく、ヒドゥン仕上げでもない。
ソールもラバー、なのかな。良く分かりませんが、レザーではない。
このペア、恐らくセメント製法と思われます。
そんなこんなで、右も同様の手順でメンテ完了です。
【BEFORE】
【AFTER】
平紐に交換しました。
黒い金属セルのいい紐かと思われますが、ドレッシーな奴には平紐が好みなんですよね。元の紐はまた別のペアにでも使いましょう。
【BEFORE】
【AFTER】
見た目にあんまり変わらんな。
理由は、
表記サイズ「26」、なんだけど、少し大きめです。US8.5Eくらいのサイズ感です。Eウイズといっても、幅広というよりも甲高。
なので、シューツリー入れてもタイトになりません。
見た目にびしっと決まらない理由です。
サイズ感はどうなのかな。
足を入れてみました。
やはり、だいぶ大きい。
なので、厚手の中敷き1枚追加してます。素足とはいえ、それでもまだ若干のゆとりもあります。グリセリン保湿&熱乾燥させて、アッパー全体を少し縮めてもいいかもしれないな。
エキゾチックな感じですし、デニムなんかに合わせるのがいいですかね。
リアルなやつと比べてみました。
茶は1960sのマクヘイル。
リアルアリゲーターです。
おお、似て非なるモノです。
ていうか、全く似てません。
遠目で見たら型押しってわからないかも。
かっちしりた内羽根キャップトゥだし、
デニムでなくてもいいかな。
仕事でも全然いけそうですね。
スーツの足元でもいいかも。
型押しで適度な存在感あり。
なんだけど、出しゃばり過ぎない、そう、
その控えめさ加減が気に入ったんだよね。
ま、そういうことにしときましょう。
(おしまい)