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PEAL&CO, BROOKS BROTHERS

こんにちは。ばしです。

 

10月から靴棚の整理に本気で取り組み出した私。メルカリでバンバン売って、靴棚から溢れた状態を早く改善せねばなりません。沢山あっても、沢山履けない。履かない靴を飾っていてもしょうがないですもんね。

目標は、

一生手離さないお気に入り・・・10足

日常のローテーション履き・・・10足

買って履いて楽しみ即売却・・・10足

合計30足程度にまで手持ちの靴を絞り込む予定です。約40%の削減です。ですが、あくまでも予定は未定であり決定ではありません。ということで、10月の一足目。

こいつを持ち帰ってきました笑。

 

 

PEAL&CO, BROOKS BROTHERS

 

・SIZE:8 1/2D
・パテントレザーの内羽根プレーントゥ
・911ラストのチャーチ製
・Made in ENGLAND

 

今年の6月。遠方まで少し足を伸ばしたリユースショップで見かけたこいつ。セカイモンで買った初チャーチが届いてすぐだったこともあり、その時はスルー。

その後すぐに売れたと思っていたのですが、久々に覗いてみたら棚に鎮座しておりました。しかも、当時よりお安くなっている。これは何かのご縁、と、ゲットしてきました。

 

 

 

アッパーに履き皺はあります。ツリー入れとけば多少伸びるのでしょうか?ビンテージではなく、最近の普通の中古ですが、履きこまれた様子はなく、アッパーの傷も、踵の減りも軽微です。で、なによりジャストサイズ!

サイズ調整の上でも、インソックのロゴの摩耗を防ぐ上でも、中敷きは重宝しますし不可欠です。が、履けない靴、履かないを増やさぬよう、大きすぎるサイズの靴を買うことを自分に禁じた今日この頃です。

 

 

PEAL&CO

 

イギリスのビスポークシューメーカーだったピールアンドカンパニー。

1802年に英国で開業、既製靴だけでなくオーダーメイドにおいても、ウェリントン卿やマウントバッテン卿、ウィンストン・チャーチル、フレッド・アステア、そしてウィンザー公爵といった多くの著名人から注文を受けるなど、その品質は大きな信頼を得ていました。ところが1965年、ピール社は惜しまれつつも廃業を決めたのです。商品の質を維持するだけの、高度な技術を持った職人が見つからない、という理由によるものでした。

ブルックスブラザーズ社HPより抜粋

 

で、当時同社とライセンス契約を結んでいた米国ブルックス社が、ロイヤルワラント(王室御用達)でもあった英国メーカーを存続させるべく、木型・職人・デザイン・称号を買い取った。

そのお陰で、PEALの名が、靴が、今なお続いている、ということだそうです。

サクッと書きましたが、時系列の事実としては、こんな感じかと思います。

1802年から160年続く歴史に終止符が打たれるかもしれないその時。どんな人たちが、どんな気持ちで、面持ちで、成り行きを見守っていたんでしょう?

想像しただけで胸がキュッ、となるのは、私だけでしょうか。

国境を超え、歴史と伝統を後世に繋げた、グッジョブ!だと思います。

素晴らしい。素敵です。

そんなブルックスブラザースの靴は、今も昔も様々な靴メーカーが作ってます。米国製ならAldenやAllen Edmonds。英国製ならEdward Green、Crockett&Jones、そして、Church’s。今回のペアは、「911ラスト(Curzon)」という幅狭用の木型によるペア。どおりで、8.5サイズなのに8Dの私にジャストなわけです。

 

 

パテントレザー

 

いわゆる、エナメルですよね。なんでパテントレザーというのか。発明したのはアメリカの方で、水や汚れに強い革を作ろうとしたんだそう。で、革の表面を樹脂でコーティング(エナメル加工)する技術で特許を取ったので「PATENT LEATHER」というそうです。ほほう、なるほど。

フォーマルな場ではパテントレザーの靴が相応しいらしい。確かに、映画なんか見ててもタキシードの足元はピカピカ光ってます。なぜか。それは、舞踏会で、相手の女性の素敵なドレスを靴墨で汚さないので重宝された、との経緯が由来らしいです。

靴墨で光らせた足元でShall we dance?だと、誰も一緒に踊ってくれなかったんですね。さもありなん。

 

 

で、フォーマルな場にふさわしいこいつ。どう手入れしましょう?

で、多分仕事では履けそうにないこいつ。いつ履きましょう?

チャーチ(教会)だけに、今日かい?

 

・・・失礼。で、この歳ですから、友人知人の結婚式はもう全て終わってます。子供達はまだ十代ですから、父親として結婚式に出席するのはまだ少し先です。会社関係もなさそう・・・。

うーん、減らすはずが増やしてしまいました。ですが大丈夫。今月はもう買いません。売りに専念します。

まあ、そもそもフォーマル用のエナメルシューズです。その時のために持っておく、持っていることが大人の、いい歳したおっさんの身だしなみ、なのです(笑)

 

そういえば、もう1足パテントレザーの靴を持ってました。並べて記念撮影。

 

 

 

思えばこのBATESも、よくよく見てみたら土踏まずあたりでソールとアッパーの境目に強烈なダメージを発見、買ったものの履けない、人様にも売れないやつでした。

ピカピカのこいつら。素敵だけれど使い道の少ないこいつら。

2足並べて、靴棚の中を明るく照らしてもらうことにしましょう。

 

(参考:他のチャーチのペアの記事はこちら

 

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