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PEZZOL 1951

こんにちは、ばしです。

 

本格ビンテージ靴が私の古靴漁りの目当てなのですが、これだけリユースショップに入り浸ってますと、否応なしにいろんな靴を目にします。

若いころは、ファッション系の雑誌が未知なるブランドを知る情報の窓だったのですが、最近は古着屋がその替わりです。

ア、ナニ、コレ、カッコイイ。

で、スマホでぽちっ、へー、ほー、てな具合。
実物が先で、情報はその後から、です。

何に出くわすかはその時次第、運次第ですが、まあ、楽しい。
で、そんな未知のブランドに出会ったら、ビン靴ではなくとも気に入れば持ち帰ったりします。今回は、今月のそんな1足。

こいつ。

 

PEZZOL 1951

オリーブ色のキャンバスにアッパーにごっついソール。ハードな雰囲気なのに内側のストライプが間抜けなこいつ。

US8、EU41ですので、ジャストマイサイズのイタリア製。その割にはえらく幅広です。意味不明です。

ググったら一発で出てきました。
「PEZZOL」と書いて「ペッツォール」と読むらしい。割といい値段なんですね。へー、そんなブランドあるんだ。

で、ロゴの下、なんなんでしょう? ドラゴン? トレードマークでしょうか。何か口からペッと吐いてます。だからペッツォール笑?
ミリタリーチックでおしゃれなペアです。

と、思ったら、こんな由来のメイカーらしい。

 

世界のエネルギー供給に重要な役割を担っている北海油田(イギリス、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、オランダの各経済水域にまたがる150余りの海底・ガス田の総称)の海上掘削基地で働く人々にとって、強風や足元の悪い中での過酷な作業に耐えうる安全な靴は必需品です。「PEZZOL 1951」はそんな人たちに耐水性や耐久性に優れ、帯電防止といった技術を結集して作り上げた靴を提供するため1951年にイタリアで創業されました。 創業から70年以上経った今でも、これまでのノウハウを活かして妥協することなく石油やガスの掘削現場で働く人々のために、軽量で耐水性のある高性能の都市型製品を作り上げています。

 

おお、なるほど。
どうやらガチなメイカーのもののようです。富山のセレクトショップ・TAKIMOTOさんのホームページよりブランドの紹介文お借りしました(こちら)。

大本(おおもと)の本国PEZZOL社のホームページ、こんなでした。

 

おおっ、ドラゴン、火を履いとります。
もとい、吐いとります。

“INDUSTRIAL LEGEND”の文字が誇らしげです。
先ほどのTAKIMOTOさんの記事によりますと、幅広なスタイルは、厚手の靴下を履いていることを想定したラストとなっているからだそうです。機能を追求した結果生まれた美しさ、といったところなのでしょうか。TAKIMOTOさんの扱いのペアはNIGEL CABOURNとのコラボモデルだそうです。

今回のモデルはアッパーがキャンバスのスニーカーですので、実際に現場で使用されているモデルなのかは定かではありませんが、本格的な作業靴っぽくはあります。

前の文字が切れてるのですが、側面には“OIL INJECTION SOLE TECHNOLOGY”とあります。いかにも本格的な作業靴って感じです。
この手の靴って、なんか雰囲気あって好きです。そういえば、日本製のやつを以前1足持ってました。

ミドリ安全の安全靴。なんとこいつのスチールキャップはスチールではなく樹脂製だそう(関連記事)。で、底も滑らず、履き心地も抜群です。
このペアも「安全靴」といえばそれまでですが、機能性を追求したがゆえのチャーミングさがあるような気がしてなりません。

 

ま、ともあれ、儀式です。
メンテしましょう。
まずは左から。

 

ステインリムーバー

丸洗いするほどはなさそうですし、黒いゴムの部分だけきれいにしましょう。やはり黒はより黒くあったほうが素敵です。

 

LEXOL

凹凸の奥まった部分を歯ブラシで掻き出します。

おお、きれいになりました。
右も同様にさくっと。

左右で紐の通し方変えてみました。どちらがいいですかね?

悩んだ挙句、当初とは変更してみました。
なんか、シューツリー入れてると凄い高級靴みたいです。
抜いてみました。

このストライプ。
できれば真っ黒の方がカッコよかったのにな。もしくは真っ赤とか。
まあ、しょうがない。で、幅広なこいつ。私はそんなにごつい靴下を持ってませんので、中敷きでサイズ調整です。

いつ買ったかわかりませんが、家にあったやつ、使いましょう。

元からついている立体的なインソックの下に入れ込んでみました。

おお、なんかいい感じ、なのかな笑。
で、あれれ?

少しばかりゴムが剥がれています。何でくっつけましょう?
まあ、そんなに目立たないでしょうし、当面はこのままでいいかな。

うん、いい雰囲気です。
トゥのゴムの形状とかぶさり方がいい感じです。
初めてこいつを見たときの印象は、「ビンテージのU-WINGみたい」。
で、惹かれてしまいました。

中敷き追加してサイズ感もグッドです。で、このソールの突起、思いのほか硬く、履き心地も硬めです。クッション性が増して履き心地も改善しました。これなら普段履きでもOKでしょう。

 

このペア、少し前のモデルのようです。
海外のサイトでは、当初の新品価格170ユーロだったのが、今は半額でセール品になっているようです。ざっくり今なら1万円くらいでしょうか。

こいつは中古のを3000円ほどで拾ってきました。
まあ、同じくらいの値段ならいつでも売れそうですし、こいつはしばらくステイです。
自分で履きましょう。

履いてみました。

うーん、パンツのチョイス間違えたかな。

ビン靴には馴染みますね。

まあ、最近の靴とは言え、デザイン優先ではなく、70年の歴史と改良を重ねたプロフェッショナル・ギヤです。親和性が高くても当然かもしれません。

さて、何に合わせて履きましょう。
デニムでは芸がないような気もします。
パンツもビンテージライクなのが似合うのかな。

 

まあ、ゆっくり考えましょう。

 

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