こんにちは、ばしです。
先週土曜日、久々に娘とリユースショップ巡りをしてきました。
久々の休日のリユースショップ巡りです。娘と巡るのはさらに久しぶりで、前日からワクワクしておりました。私は特段目当てはなし。彼女は春物のジャケットとワンピース、それと昨年から物色中の黒のローファーが狙いとのこと。
ローファーはビーフロールのペニーローファーが好みのようですが、「タッセルのやつもいいかなと思てんねん」とのこと。よっしゃ、任せとけ。いつもより少し足を伸ばしつつ、5軒ほど巡ろう。
自宅のある八尾市を十時半に出発して、予定のルートはこんな感じ。
近畿道を北上して、セカスト古川橋店へ。
そこから南へ下り、セカスト中環鶴見店。
さらに南へ5分弱、カインドオル東大阪店。
南南西方向へ8分、セカスト東大阪長田店。
最後に西へ20分、セカスト大正店へ。
ゴールまで約36キロのドライブです。ルートを少しはみ出せば他にもリユースショップはありますし、4軒目から5軒目の途中にはアメリカ村もありますが、今回はこの5軒にしよう。
さて、
1軒目。成果なし。
2軒目。成果なし。
3軒目。娘がシャツコートをゲット。
その後、ケンタでランチ。
ちなみにこの日の足元はこんなでした。
私は休日用に買ったチーニー製のロングウイング。この週はロングウイングウイークなのでした。娘はいつものマーチン。確か彼女が中2のときにJAM桃谷店で買ったUKマーチンです。そういえばJAM桃谷、閉店したらしいで、とのこと。へっ、そうなん、パパ知らんかったわ。なかなかに情報通な娘です。
さて、再開です。
4軒目。成果なし。
ただ、「ここのセカスト(長田店)、古着屋っぽい品揃えやね」とのこと。ちなみに、彼女のいう古着屋とは、アメ村や中崎町界隈のいわゆる「古着屋」のことを指します。確かに、言われてみたらそうかな。しょっちゅう来てるから何も感じない私なのでした。
最後の5軒目。
さて、どうしよう。予定通り西へ走るか。手前で進路を南へ変えてもう3軒ほど巡るか。悩んだ結果、予定通り西へ。
この選択が正しかった。ゲットしました。
こいつ。
REGAL Shoe & Co.
どうやら一目惚れだったみたいです。メンズコーナーを物色中の私のところに、「ほんまは黒がええんやけど、これ、めちゃかわいいねん」と、携えて現れたその手にはピンクのローファー。ど・ピンクです。で、実物は過去に数度しか見たことのない真っ赤なソックシート。
おお、それ、リーガルの値の張るラインのやつやな。ミントコンディションっぽい、そんなペアがなんと2000円でお釣りです。おお、なんとお買い得な!それは買うとけ!ていうか、俺が買ってやる。今月のパパは2000円でお釣りは全然OKやねん。服は自分の小遣いでね。靴は父ちゃんが買ってやる。
ソールの金箔もほとんど残ってます。数度履き程度のように思えます。
サイズ確認、足入れてみました。
ややタイトのようですが、サイズはオーケーみたい。履きこまれてないようですし、そのうち少し伸びればジャストサイズになるでしょう。黒のローファー探しは継続するとして、これはこれで別腹です。目出度く1足ゲットできたのでした。
「REGAL Shoe & Co.」
は、インペリアルグレードとは異なるリーガルのアッパーラインです。ホームページによりますと、
軍靴製造をルーツに持ち、タフで壊れにくいグッドイヤーウエルト式製法を日本に持ち込んだリーガル。その本格的なレザーシューズは60年代のアイビールックブームを経て、日本のスタンダードとなった。そのルーツをもう一度体験し、スニーカーカルチャーの中で育った世代にもレザーシューズにこだわりを持つ世代にも、リーガルが持つ歴史と品質、そしてデザイン性に触れてもらいたい。その思いから「REGAL Shoe & Co.」は誕生した。
2010年にスタートしたらしい。実店舗は渋谷に1軒だけなので、東京に行くかネットで買うかしかない Shoe & Co.のペア。で、モノは間違いなさそう。値段の安いもので税別30000円くらいからみたいです。まあ、このペアもそのくらいなんでしょうね。とてもしっかりとした作りの良い靴です。
で、そんなやつが中古とはいえ税別1600円。や、安すぎる涙。
まあね、黒ならもっといい値段がつくでしょう。ピンクですからね、万人向けではない。欲しい人は僅かでしょう。それに、レディスです。メンズほどリーガル人気が凄いわけでもないでしょう。その分、安い。
で、左右とも内側に黒い汚れが。全体的に使用感は薄いのにこの汚れ。これも安さの理由なのでしょう。ヒールトップで反対側の内側を蹴りながら履いてしまったようです。サイズが合わなかった? この手の靴は履きなれていない? いずれにせよ、そういった理由で手放されたんだと思われますが、いやあ、もったいない。
で、不思議なのが、ロゴマーク。
長靴の中に「REGAL」の文字。これは日本製靴時代、1980年代以前のロゴマークです。REGALの文字はこれだけ。マークの下には「Shoe & Co.」の文字。うーん、なぜこのロゴマークなのでしょうかね。
私みたいな古靴フリークですと、ぱっと見、昔の旧いペアなのかと思ってしまいかねません。まあ、ソックシートが真っ赤なのは新旧が一目でわかるように、ということなのかもしれない。
ところで、最近のアパレルブランドとのコラボのペアを何度か見かけたことがあります。GLADHAND、NONNATIVE、PHENOMENA、といったあたりとのコラボでしたが、どれもロゴはこのロゴでした。GLADHANDのは拾ってきて転がしました(秒で売れました)。どれも素敵なしっかりしたやつでしたが、ロゴマークの下には「REGAL」とありました。どのような住み分けなのかな。
勝手な想像ですが、「リーガルコーポレーション」ではなく「日本製靴」時代のロゴマークを復活させるのは、賛否両論あったんではないですか? 経緯はさておき、結果的として、今の時期に古いロゴマークの復活というのは、リーガルさんにとっては「原点回帰」であり、若い人に対しては「温故知新」、ということなのかななんて推察します。
いずれにせよ、「古い時代のロゴマークをあえて復活させる」ということは、その背景には何がしかの強い意志、覚悟、みたいなものが、きっとあるのでしょう。
そんな素敵なShoe & Co.。娘のリーガルデビューにはうってつけの1足です。いつでも履けるよう、早速メンテです。といっても今回は3ステップのみです。
いつも通り、まずは左から。
消しゴム
黒い汚れ。表面だけなんだと思われます。スエードの汚れには消しゴムが有用です。
この汚れを、
消しゴムで擦る。
おお、まずまず綺麗になりました。
右も。
おお、黒いな。
ふふん、いいねえ、やるねえ、消しゴム君。
ソールトニック
底もメンテです。とはいえ、そもそもそんな汚れてません。金のロゴもかなり残ってます。
自分用なら「ソールトニック」「パレードグロス」「コロニル1909」でがっつりピカピカにするのですが、この手の靴を履きなれていない娘だと滑って転びかねない。
ということで、さくっと簡単に。
最後、スリーステップめ。
防水スプレー
汚れ防止です。しっかりとふって・・・、と思ったら、ありゃりゃ、なくなってしまいました。残り僅かすぎたな。まあ、さらっとだけですが、ないよりはマシでしょう。
さて、メンテ完了です。
【BEFORE】
【AFTER】
よし、正面から見て目立っていた部分、ほぼ分からなくなりました。
【BEFORE】
【AFTER】
うん、まずまずではないでしょうか。グッジョブ、イレイザー。
ディテール確認です。
「954S」が品番でしょうか。サイズ表記は23。どうせならアルファベット2文字で製造年月など分かれば尚ベターなんですが、ま、皆がそんなニーズを持ってるわけではないわな笑。
ソックシートもライナーも真っ赤です。「MADE IN THAILAND」。海外で製造することでコストダウンを図っているのでしょうか。日本製ではありませんが、見た限りクオリティはとても良さそうです。
踵部分外側に刻印。その下に「Genuine hide and skin」とあります。大型の動物から採れる大判で分厚い皮を「ハイド」。中小型の動物から採れる面積が小さくて薄手の皮を「スキン」と呼ぶのだそう。どの部分にどのように使い分けられているのでしょう。
キルトの切れ端までしっかりピンクに染まってます。これって結構重要です。切れ端から地色が見えたらせっかくのオールピンクが台無しです。グッジョブです。
消しゴムをかけた後、丁寧にブラッシングしました。スエードの質感も柔らかかつ滑らかで上質な感じです。
初めて見たときは「え、ピンク?!」と思いましたが、なかなかいい色目ですね。発色の良いピンクですが、スエードなので柔らかな印象です。も少し値が張っても全然構わなかったのですが、思いのほか財布に優しい結果となりました。
再度、全景。
うん、素敵です。
どんな服に合わせるのかな。履いてるところを見たいな。
それにしても、5軒巡って最後の5軒目でしっかりゲットするとは、流石、我が娘です。持ってるな。ようし、この調子であらためて黒のコインローファーもゲットしに行こうぜ。類は友を呼ぶ。素敵なローファー履いて廻ったら、素敵なローファーにきっとまた出会えるはず。
そうだ。次は南へ向かおう。
古靴を探し求める我が家の旅路はこの先も長く永く続くのでした。
(おしまい)