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「至高の靴職人」を読んで(る最中)

こんにちは、ばしです。

 

寒くなってきましたね。

近畿地方は昨日木枯らし1号が吹きました。暦の上では立冬。いよいよ冬到来です。なのですが、読書の秋に本を1冊買いまして、季節を跨いで読んでいるところです。今回はその話題。

実は、最近あまり本を読んでおりませんでした。いや、厳密には、読みかけても読了できない。書く方は全然困らないのですが、読むことについては苦痛なことが多くて、最後まで読まずに投げ出してしまう、なんてことがこのところ続いている。

これって、何かの症状とか?病名とかってあるのだろうか? なんて風に思えるくらい、最後まで読めない。単にチョイスが悪い?途中でやめたくなる詰まらん本を選んでいるだけ?あるいは、もう少し読み進めれば面白くなるところの手前で挫折してしまっている?

テレビや動画はもっと視れない、すぐに飽きてしまう、なので、私にとってはやはり活字が主たる情報源です。年齢に関係なく、なんでも良いのでインプットし続けることは大切です。何か読まねば。

と思っていた矢先にこんな本があることを知り、早速にゲットしました。

 

 

「至高の靴職人」

表紙。茶のブラインドブローグがはみ出てます。

関信義 手業とその継承に人生を捧げた男がいた

とのサブタイトルが。そう、この本は日本における伝説的な靴職人である「関信義」氏の半生を振り返り、いかにして「日本最高峰の靴職人」の称号を得るに至ったのかを物語風に著したものです。

2014年に出版された本だそうです。

それから10年遅れで本書を手にした私。恥ずかしながら、私が関氏の存在を知ったのはちょうど1年ほど前、同氏がその昔に在籍されたことのある「マツバ製靴(MATSUBA)」のペアを入手したことがきっかけです。「流しの靴職人」として関氏がどのように業界を渡り歩いてこられたのか興味を持つようになり、この本を手に取るに至りました。

関氏の略歴はこんな感じ。

内容については様々レビューが掲載されておりますのでそちらに譲るとして、私自身の本書への期待としては、

・どのような製靴会社をどう渡り歩かれたのか
・それらの製靴会社は今はどうなっているのか
・弟子の方々は今現在どうされておられるのか
・そのほかどのように業界に影響を与えたのか

といったことを知りたい、調べてみたい、ということでした。人と組織の相関関係を時系列で整理して俯瞰してみたい。そのような目的で手に取った次第です。

実は、まだ半分しか読んでないのですが、これまでの感想としましては、事前に思っていた以上に「ヒューマンドラマ」な小説仕立てで面白い、というものです。そもそもが大人向けの「偉人の伝記」みたいな本かな。戦後の混乱期に繰り広げられる物語に引き込まれながらも、鉛筆を片手に登場人物や時代をメモしながら読み進めております。

読み終えたら、他の出典からも年代等を検証した上で、得た情報を俯瞰できるよう整理してみるつもりです。年内には一旦めどをつけたい。

 

ところで、

きっかけとなった先程の「MATSUBA」の靴がこいつら。

1足目は大変上質なスエードのスリッポン

残念ながら私には小さくて履けず終い。
すでに私の手元にありません。
2足目がこいつ。

独特な意匠のスプリットトゥ

こちらは現在活躍中です。柔らかなアッパーにラバーソール。一見すると華奢な印象ですが、大変丁寧でしっかりした造りです。

マツバ製靴は2000年初頭にその幕を閉じたようなので、こいつらはそれ以前モノ。概ね1990s頃でしょうか。年代的には関氏の一番弟子である津久井玲子さんが在籍されていた頃の品との可能性も感じますが、詳しいことは分からない。

 

で、関氏とは関係ないのですが、

こいつ、表紙の靴に似てます。

おお!そっくりです!
関氏の手によるモノか?
なぜそんなペアが我が家に・・・!?

そんなわけない。
こいつは旧ボノーラBONORAであります。

最後になりましたが、

著者は「竹川圭」さん。1970年京都生まれ。下町の人情に惹かれ、社会に出てからは靴の一大産地、浅草およびその近隣に暮らす。雑誌やウェブを舞台にメンズファッションのエディター、ライターとして活動しておられる、とのこと(本書籍刊行された当時の情報)。

私と同世代の著者によるものということもあってか、とても読みやすいです。加えてこの本、200ページ弱の分量で、昼間に読めば2時間くらで読了できそうなページ数です。私は就寝前にベッドで読むのでなかなか進まない。とはいえ、たぶん今日明日にはクライマックスです。なのですが、その直前に瞼が閉じて「暗いMAX、zzz」、みたいにならぬようにしたい。

いずれにせよ、今回は読了できそうです。

 

(おしまい)

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