Freek2Freek

中古靴の流通についての雑感(中古のリーガルその19)

こんにちは、ばしです。

 

先週は久しぶりの土曜出社でした。
決算に伴う棚卸準備。このところ毎日電車で通ってますが、この日は久しぶりに車通勤。で、予定より早く切りあがり、午後早めに退社。帰り道に久しぶりにリユースショップを巡りました。5店舗ほどを巡り、1足ゲット。翌日曜日、さっそくメンテしました。

こいつ。

 

リーガル インペリアルグレード 2236

リーガルの定番モデルである2236。アッパーラインであるインペリアルグレードです。中古ばかりではありますが、リーガルの革底インペリアルはこれまで何度も買いました。なぜって、品質が素晴らしいから。なもんで、メルカリで売り出してもわりとすぐに買い手がつきます。履いて良し。売って良し笑。

インソックのロゴ。1990年に日本製靴からリーガルコーポレーションに変わった際のロゴです。その後、確か2000年くらいに今のロゴに変更されたんですかね。インペリアルグレードは今もラインアップがありますが、中敷きには今もこの古いタイプのロゴが使用されているようです。

なもんで、このペアがいつ頃のものなのか、正直よくわかりません。1990s?2010s? まあ、24.5だし、マイサイズでないし、履けないし、転がす要員なのでいつのものでも構わないんですけどね。

見た目には割と古ぼけてます。といっても、ぼろくはない。クラックやダメージの類は無さそうです。恐らく、永らく放置されていたため、乾き、干からびてしまって見た目にこんなですが、レザーソールのへたりも皆無です。

ヒールカップ。ベリーグラマラス。うん、いいね。今回も期待できそうです。以前、同じ色目のUチップのインペリアルを拾ってきたことがありますが、メンテしたらびっくりするほど劇的に蘇ったんですよね。

 

そうそう、こいつです。
同じ色目のインペリアル。こいつは旧旧ロゴなので1980sくらいです。こんな風に蘇ったのでした。

おお、素晴らしい。手入れされていなかっただけで、これがリーガル・インペリアルの本来の姿です(過去記事「旧旧リーガルをがっつりメンテ」)。

Uチップのときほど乾燥はしてませんが、今回も期待できそう、今回も蘇りそうです。死んでたわけではないけれど。

 

てなことで、さっそくメンテしました。

いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

水分を吸って色目が濃く、くすみが取れて明るくなりました。やはり乾いてます。

シミ?が結構ひどいです。

 

LEXOL

歯ブラシにとってガシガシやります。

コバ周りがすっきりしただけで印象はこんなにも変わるもんです。コバ周り、重要です。

 

RenoMatリムーバー

ちょうど新しいのが届きましたので、早速投入です。

シミ対策です。ちょっとはましになったかな?このリムーバーは強力過ぎてアッパーの地の色まで剥がしかねません。やり過ぎは禁物です。

 

デリケートクリームもどき

たっぷり投入したいので、100均のやつで。

ぐんぐん吸い込みます。

 

ブートブラックリッチモイスチャー

100均のあとに、お高いやつ。

まだまだしみ込みそうですが、この辺で。

 

TAPIRレダーオイル

軽くオイルアップ。

うーん、どうでしょう。

 

コロニル1909

定番クリーム投入。

変化はしてますが、先程のUチップの時ほどの劇的さはありません。グリセリン保湿しなかったからでしょうか。したら変わる? あるいは、個体差か。日本製靴時代の古い個体の方が品質が良いとか。さて、どうなんでしょうね。

 

ソールトニック&トゥをポリッシュ

写ってませんが、レザーソールにソールトニック投入。アッパーは爪先だけLINCOLN WAX投入しました。

シミ、落ち切ってませんが、まあいいか。

 

靴紐にレダーオイル

レダーオイル専用の布でゴシゴシと。何もつけなくともすっかりオイルが染み込んでいます。まずは左だけやってみましたが、汚れも落ちて、適度に色目も濃くなりました。

 

右も同様の手順で。メンテ完了です。

 

ビフォーアフター。

 

【BEFORE】

【AFTER】

靴紐も色濃くなって、コバの濃茶とのバランスもなかなかかな、と。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うん、流石です。素晴らしいクオリティです。

ソールはパレードグロスのニュートラルで仕上げました。そこまでやる必要はあるのかどうか。ただ、このくらいの方が気持ちいいです。

 

うん、艶が蘇り、引き締まりました。いい靴です。転がしましょう。必ず儲かるでしょう。なぜならこいつ、税別1800円でした。

二千円でお釣り。
笑。
いや、笑えない。

 

 

~中古靴の流通についての雑感~

 

リーガルの程度の良いアッパーラインが2000円でお釣り。

中古とはいえ、品質と価格が釣り合ってません。安すぎる。消費者としてはありがたいといえばそうなのですが、果たしてこれで良いのか。と、今回あらためて思った次第です。なもんで、あらためて中古靴の流通について、思うところをつらつらと書いてみたいと思います。

 

「今更お前が何を言う」との声も聞こえてきそうです。

確かに、これまでリーガルさんの安い中古を沢山転がしてきました。今回も転がすし。で、遡って調べてみましたところ、過去3年で20足購入(@3,021円)。17足を転がし済(@5,576円)。1足あたりの儲けは@1,821円。キチンとメンテさえすればそれなりに儲かるので、程度のよいのを見つけたら拾って帰るリーガルシューズ。ですが、本来の古靴漁りの醍醐味は、私の場合「アンノウン扱いの米国本格靴の発掘」です。

今は亡きシューメイカー。聞いたことない見たことないブランドロゴ、なので、単なる古靴扱い。あるいは、ロゴが擦り切れていてどこの何者か分からない。だから、安い。そんなやつを目利きして見出してくる、というのが本来の姿です。そんなのをメンテして、結果的にビン靴としての相場価格で転がしたら儲かった。そのことに罪悪感はありません。

仮に儲からなくとも、二束三文の価格でも、今は亡きシューメイカーのものなら構わない。ただ、今回のように氏素性がはっきりしている「現役メイカー」のペアが安すぎる価格で流通するのは、やはり問題があるように思います。

何が問題なのか、というと、

 

「新品が売れなくなる」

ということです。新品よりも安い中古品に消費者が流れてしまう、ということもあるでしょうが、新品購入時にリセールバリューの低いものに手を出さなくなる、ということがあるように思えたりします。

リーガルのインペリアルグレードは今でも新品が購入できます。価格は3万円台半ば。決して安くはない。CHURCH’SやALDENほどではないですが、間違いなく高価格帯の靴といえるでしょう。それが中古とはいえ数千円、定価の10分の1以下です。

状態と流通経路にもよるでしょうが、私の実感値ですが、ネットショップだと概ね8000~10000円くらいのものが多い。メルカリだと5000~7000円前後くらいがボリュームゾーンでしょうか。リユースショップではミントコンディションのは1万円前後、とはいえ、2000円台なんてのがざらにあります。今回は2000円でお釣り。状態が悪いわけでもないのに極端に安い。ですが、極端なケースではありません。

もし、若者がそんな投げ売り価格の中古に出くわしたら、同じ靴の新品を購入したい、なんて、たぶん思わない。3万円も出すのなら、同じ金額で、レイマーやジャランほか、リーガルよりもリセールバリューの高い選択肢が少なからずあります。また、中古で構わないのなら、3万あればかなりのものが買えてしまいます。

リセールバリューだけで選択するわけではないでしょうが、買って履いてみたら足に合わなかった、なんてことは靴に関しては頻繁に起こりえます。サイズ選びに失敗はしたくないですが、もし失敗したとしても、昔と違って今はメルカリやヤフオクで出品できます。どうせならそれなりに高値で買ってもらえそうなブランドの方が良い。

 

販売数量が多いがゆえに、中古の流通量も最も多いであろうリーガルシューズ。そんなリーガルの靴は「中古だとこんなにも安いんだ」と思われかねない現状です。自社の営業範囲外のこととはいえ決して好ましい状態ではないでしょう。百歩譲って、レギュラーラインの中古が安いのは構わないでしょうが、アッパーラインの本格靴がそんな状況なのは、さてさて、放置してしていていいんでしょうかね。5年前にはなかったことですが、今は中古品の流通状況が新品の売れ行きに与える影響を考慮しないといけなくなってしまったのではないでしょうか。

で、もうひとつ思うこととして、

 

「リーガルの靴はどのくらいの割合でリソールされているか?」

ということです。ビンテージの靴の場合、チャーチやフローシャイムなど、リソールされていたり、ハーブラバーが貼られていたりと、オリジナルな状態でないものを多く見受けます。それだけ、修理しながら大切に履かれたものが沢山残っていて、かつ、現役のギヤとして流通している、ということかと思います。

リーガルの場合どうか。

そういった中古はあまり見かけないように思います。まあ、直営店でオリジナルのパーツでのリペアだと気づかないだけかもしれません。しかしながら、実際に見かけるものは、最近の年代の履きこまれて草臥れたものや、逆に、このところほんとんど履かれておらず、状態が良いまま色褪せ乾燥してしまったような年代物のペア、両極端なモノが多いとの印象です。

で、ソールを張り替えながら長く履けるグッドイヤー製法の靴のはずなのに、そのようにして履きこまれたと思しきペアをあまり見かけません。

 

なぜ?どうして?

オールソールしてもらえないまま履きつぶされている?あるいは、「一張羅」「ここ一番」的な扱いで、リペアが必要となるほどには履きこんでもらえていない? いや、そんな風に大切に履かれている靴はそもそも中古市場に出てこない?

まあ、この辺の実態はよく分かりません。これはリーガルさんに限ったことではなく、日本における本格靴の「標準的」な扱いが、日本の革靴文化がそういう状況なのかもしれない。

 

いずれにせよ、折角、手入れして修理して長く履けるものを作っても、たまに履かれたあとは永らく箪笥の肥やしになり、最後は中古靴として二束三文、というのは少し寂しい気がします。靴が靴人生を全うできていない。

「本格靴との付き合い方」については、情報は広がり、知識として持っている人は相当に増えたと思われます。が、それを実践している人がどのくらいいるのでしょう? 啓蒙活動はすでに十分で、あとは、それを容易に実践できる環境が不足している、のかもしれません。

では、どうすればいいのか。

 

「新品と中古とリペアのリーガルショップ」

例えば、そんなのがあったらいいなと思うのですが、どうでしょう。
中古はレギュラーラインは扱わない。インペリアルグレードとイーストコースト限定でいいと思うんですよね。古ぼけた状態の昔の靴なんかを集めて、リーガルさんがリペア&メンテして、新品と並べて中古も販売する。

メリットはあると思うんです。例えば、

 

◎レギュラーラインの新品価格で中古の高級ラインの本格靴が買える
◎買う買わないに関わらず、リーガル靴本来の良さを知ってもらえる
◎大切に履いてもらっていることを実感できてスタッフさんも嬉しい
◎スタッフの方々が自社製品に今まで以上に誇りが持てるようになる
◎自社で再販することで中古の相場価格を自社でコントロールできる
◎同じ中古の個体を何度も繰り返し販売することで収益機会が増える

 

などなど。

特に、若い人にインぺリアルグレードの良さを知ってもらうのはとても重要だと思われます。リーガルさんの場合、革底のインペリアルが本来のクオリティですよね。なのに、レギュラーラインのクオリティがリーガルクオリティ、との認知となってしまっているのではないでしょうか。

なぜそうなってしまったのか。レギュラーラインの流通割合が多すぎるんでしょうね。で、インペリアルとのクオリティ差が大きすぎる。アッパーラインが、「いつかはクラウン」(←古い)みたいに思われていない。クルマなら見た目で違いが分かりますが、靴の場合は履いてみないとその良さは分かりません。「いつかは・・・」、そのタイミングでほかのメーカーに乗り換えられているとか。

 

インスタを見ていますと、本格靴にはまった20代30代の方が結構おられるようで、素晴らしい羨ましい靴のコレクションをアップされています。ですがそこにリーガルのペアはほとんど見かけません。皆無と言っていいくらいです。リーガルを好んで履いているのは、40代~50代が多いように思います。リーガルさんの顧客層は随分高齢化してしまっているんでしょうね。

最近は、「NONNATIVE」や「GLADHAND」ほか、私くらいの年代のオッサンには馴染みの薄い若者向けブランドとのダブルネームのペアもあるようですが、成果はどうなんですかね。若い顧客層の創造に取り組んでおられるのでしょうが、それを他人のふんどしでやるのは・・・、といったら辛辣すぎますかね。ただ、コラボ商品はカッコいいのに、オリジナルはそれほどでもない、というのは折角のコラボが顧客拡大につながっていないように思えます。

 

なので、現時点で、レギュラーラインを履いたことのある若い人に「3万円台の新品のリーガルを買ってくれ」といっても少し無理がある、というのが実際のところではないでしょうか。3万だすならほかにも選択肢がありますし。

ですが、程度の良い中古のインペリアルが1万円前後なら、試してもらえるかも。もし足に合わなくて転売したとしても、メルカリで6~8000円くらいで売れる市場がすでに出来上がってます。敷居は低い。仮に差損が発生したとしても、中古ゆえ元の買値で安い分、損したとしても勉強代程度、損失額も小さくて済みます。まあ、これはリーガルに限ったことではないですけどね。

 

何より、長年にわたり手入れして履き育てられた靴の実物はカッコいいです。で、そのカッコよさに実際に触れる機会がもっとあっていい。米国靴や英国靴の場合はそんな機会も少なくない。ビンテージショップはいうまでもなく、リユースショップに並ぶその手の本格靴は手入れの行き届いたものが多い。

方や、カッコ良く育ったリーガルの中古を見る機会はほとんどありません。ビンテージショップではほぼ見かけない。見かけるのはむしろ、近所のセカストにある、手入れ不足のためにみすぼらしい状態のものがほとんどです。これは頂けない。で、リユースショップの靴コーナーでは、この状況は決して改善されないでしょう。

 

ならば、リーガルさん自らのプロデュースによる「カッコよく履き育った中古のリーガルシューズ」に触れることのできる場があればどうか。

主要都市に1店舗くらい、全国で数店舗で構わない。規模も小さくていいから、新品と中古とリペアの複合店があったら嬉しい、そんな人も少なくないと思うんですけどね。

カッコよく育った中古のインペリアルに触れて、実際に足を入れて、試し履きもできる。サイズ選びやメンテナンス方法などを店員さんからアドバイスももらえる。新品の靴を前にメンテ方法聞いてもしょうがない。実際にメンテして履きこんだ靴を前にした方が説得力もあるでしょう。

20年、30年履いてもまだ履ける、だけでなく、カッコいい。「自分もそんな風に履き育ててみたい」、との気持ちも沸いてきます。結果として、中古のインペリアルを試した顧客が新品を購入する、ということへと繋がることもあるかもしれない。そうでもなければ、古臭いロングウイングスタイルの新品を何万も出して買わない、きっと。

で、実は、長く履けてなおカッコいいことこそが、リーガルさんの最大のセールスポイントなんじゃないんですかね。そんな靴を日本で誰よりも早く紹介し、投入してきたのがリーガルなはずです。今、リーガルをそのようなメイカーだと認識している若者はほとんどいなさそうです。

 

こんな風に思ったきっかけがあります。
それは「クルマにはディーラー系のUSED店があるのに、靴にはない」ということ。

靴はクルマ同様、メンテしながら長く付き合うそこそこ値の張る消耗品の代表格です。靴メーカーが自社の中古を扱うショップがあってもいいのではないか。で、靴業界でそんなことができるのは、リーガルさんのほかにはないでしょう。

手始めに皆でリユースショップを巡って、自社製品の中古相場や流通状況を調てみる。で、3000円未満のインペリアルについてはそのまま放置せずに持ち帰り、綺麗にメンテしたうえで自社で適正価格で販売する。スタッフさんも平日はそれほど忙しくないでしょうから、空き時間に中古靴をメンテする、なんてのも楽しいかもしれません。中には、新品よりも利益率の高いものもあるかもしれない。

 

・・・はは、好き勝手言っちゃいました。まあ、外からみていて、そんな風にも思えたりします。もちろん、内情は異なるでしょうし、もっと複雑でしょうし、考慮すべき事情も沢山あるでしょう。そんなこと、外野から言われなくても過去にとっくに検討済み、なのかもしれません。ですが、折角良いモノ作ってもその良さが広がらない、長期的な利益に貢献しないのは、やはりもったいないと思うんですよね。

 

 

先週のこと。

リーガルコーポレーション社の希望退職に関するニュースを耳にしました。今回のペアを買った直後のことです。コロナ禍の影響が大きい、とのことのようです。確かにそうなのでしょう。ですが、思ったんですよね。コロナはトリガーであって、根本の原因は他にあるんではないかと。

リモートワークとまでいかなくとも、オフィスでのドレスコードはカジュアル化の一途です。コロナが無くとも、早晩同じ状況になっていたのではないか。

いずれにせよ、日本を代表する靴メイカーさんのニュースですから、オッサンには気になりますし、心配にもなります。私くらいのオッサンには、ね。若い人にとってはそうでもないのかもしれない・・・。

 

今回の2000円でお釣りのPTB。

遺品整理か何かでしょうか。いずれにせよ、捨てるにはもったいなから誰かに履いてもらおうと、タダ同然でリユースショップへ持ち込まれたモノだと思われます。だから1800円なんていう値札も可能なわけです。で、リユースショップも悪くないですが、どうせタダ同然なら、専門店に引き取ってもらって、綺麗にメンテしてもらって、若い人に履いてもらった方が嬉しい、そんな人は少なくないのではないでしょうか?

これまでに世に出した靴の量は圧倒的なリーガルさんです。リーガルの靴を愛着を持って手入れして履いてきたリーガルファンも少なくない。全国で数店舗分の絶対量くらいはそれなりに集まりそうな気もします。

日本を代表する靴メイカー、ですが、実のところ、自社工場といいながらも今は子会社であるチヨダシューズや東立製靴さんなんかが主力、なのかな。ファクトリー企業によるOEMなども含むわけですが、そんなふうに、企画~生産~販売をプロデュースしてこられたわけです。

コロナ禍もあり、アパレル業界全体が苦境にありますが、自社の昔の製品がそれなりの価格で流通しうるのは靴以外にはあまりない、というのもまた事実かと思うんですよね。で、価格帯はさておき、今も中古が活発に流通しているということは、日本製靴時代も含めた過去の取り組みが、今も一定の以上の割合で評価されている、ということなんだと思います。

消費者も以前に比べて新品・中古ということをあまり重要視していないようにも思えますし、最近よく耳にする「持続可能性」「循環型社会」なんていう観点からも、そのように中古品が一定の評価を保ったうえで流通していることは、重要かつ好ましい傾向なのかもしれない。リーガルさんはパブリックカンパニーですしね。

そして何より、今の時代、中古は儲かる、商売になります。実際、リユースショップも劇的に増えたし、メルカリなどで売り買いする場も個人も増えた。なのに、長年にわたりモノづくりに腐心し産み出してきた当のメーカーさんが蚊帳の外のように思えるんですよね。

 

現在の日本の靴業界、Made in JAPANの新しい本格靴メイカーさんも気合いれて頑張っておられます。加えて、最近は「靴磨き」の専門店さんも増える一方です。腕のいいリペア職人さんも多数おられます。ここは、リーガルさんにも踏ん張って頂いて、再度日本の靴業界を、モノづくり以外も含めた包括的な視点から牽引していってもらえたら嬉しいですね。

なぜなら、

「日本における革靴文化」という視点からいえば、今も昔も、良くも悪くも、リーガルさんほどの影響力を発揮できるプロデューサー的存在はほかにはない。そう思えるんですよね。

フローシャイムがそうであるように、リーガルは日本における「高級大衆靴の雄」です。リーガルさんの所為ではなくとも、ナンバーワンにはそれゆえの責務がついて回るものです。

あ、少し大げさかな笑。

 

 

・・・長々と、とりとめもなく、ジャストアイデア的なことばかりで恐縮です。書けば書くほど書き足りない気がしてえらく長文になってしまいました。言葉が足りなくて言い尽くせていない感もあったり。言いたいことは色々あるのですが、うまく伝わってるかどうか。

様々思うまま書いてしまいました。様々ご意見あるでしょう。そもそも、私の考えが正しいとも思ってもいません。外部の存在ですし。ただ、消費者として靴を楽しませてもらっている立場から、また、相当数の中古靴を目にし手にしメンテし、履き、転がしてきた経験から、思うところを述べさせていただいた次第です。結果的にうまくまとまってなくてごめんなさい。

 

 

今回は2236。
やはり、リーガルさんの革底インペリアルは素晴らしい。まあ、このペアは私には小さくて履けませんが笑。

メンテを楽しみながら、手はいつも通り動かしつつも、アタマの中はいつもとは違うとりとめのない思いがぐるぐると巡っていく、、、。

頑張れ!リーガル!
負けるな!リーガル!

そんな日曜日だったのでした。

 

(関連記事)

中古のリーガル(記事一覧)

 

モバイルバージョンを終了