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色違いイーストコースト(中古のリーガルその36)

こんにちは、ばしです。

 

このところリーガルの記事ばかり。

別に、回し者ではないし広告でもない。リーガルさんからPR費用も何ももらってないし。欲しいけど笑。にもかかわらず、今回もリーガルです。

4足連続でリーガルのペアを拾ってきたところで3月が終わったのですが、実は4月の1足目もリーガルなのでありました。まあね、続くときは続くもんです。というか、続いたというよりも続けた、続けさせられたというべきでしょうか。

今回はこいつ。

 

 

East Coast Collection

黒いPTB。

手持ちの靴は茶の割合が多いこともあり、最近はできるだけ黒の靴を優先的に買うようにしています。あ、「買い控えはどうなった」とは言わないで。まあ、買う場合は、という意味です。

マイサイズのリーガル。

で、ただのリーガルではありません。「イーストコーストコレクション」です。何度も登場しているこのライン、1982年から製造されていたリーガルさんのアッパーラインです。

現在の「シェトランドフォックス」と同等の位置づけの最高級グレード、と言えます。常々、このラインのマイサイズに出会ったら「買い」だと思っておりますが、こいつは出会ってから3か月以上放置したままでした。

トレファクの雑多な靴コーナーで見かけたのが年末か年始か。ただ、そのころはまだ「リーガルは休憩中」でしたので、いいなあと思いながらも手は出さず。その後、3月に思いがけずリーガル解禁となり、立て続けに買っちゃったもんで、

「4月になったら買う」
「売れてたら縁がなかったと思って諦める」
「売れないでいてくれ~」

そう思いながら4月を迎えた次第です。この手のことにフットワークの良い私は、4月1日に早速店に足を運んだわけですが、目出度いことにちゃんと売れずに待っていてくれたのでした。

値段は4800円+税。

お買い得でした。理由はソックシートのシミのでしょうか。履いたら見えないのですが、この手のシミは安値となる要因のようですね。そもそも中古なんだし、見えないところなんて気にしなきゃいいのにと思うのですが、そのお陰で安く買えている、恩恵を受けているわけで、まあ、なんともかんとも。

状態は普通のユーズドです。

楔型のトップリフトはやや削れてますが当面はこのままで問題なし。レザーソールもへたりなし。トゥは、この写真では見えませんがやや削れ気味です。そのうちビンテージスチールを装着しようと思いますが、今すぐ必要というほどでもない。

フットプリントもしっかりついてますので、それなりに登板機会は多かったのであろうと思いますが、なんせアッパーラインのペアです。きちんと手入れされつつ履かれていた可能性が高い。

日米英問わず、アッパーラインのビン靴が今もなお履ける状態で流通している理由は、「靴そのものもの造りの良さ」は当然として、「持ち主に大切に扱われていた」から、ということも大きな要因かと思う次第です。

なんて言いながら、それなりに見すぼらしくはあるのですが、

アッパーも履き口もノーダメージです。

総じて、良い買い物かと。

4月中に登板させるべく、週末の土曜日にメンテしました。特別なことは何もなく、いつも通りです。

 

 

ステインリムーバー

ワックスな塗り込まれてはいない様子。

汚れは普通のユーズドな感じです。

 

 

LEXOL

コバ回りも結構ほこりっぽかった。

歯ブラシでしっかり掻き出しました。

 

 

リッチデリケートクリーム

かなり吸い込んで色が濃くなってきました。

それなりに乾いていた様子。

 

 

リッチモイスチャー

冬場の少なくとも3か月以上を空調の効いた店内で過ごしていたわけで、乾燥するのもうなづけるところです。

乾燥していた靴が保湿されると、羽根の部分がピンと立ち上がってくることが多いです。固まっていたのが元の状態に戻る、そんな印象です。こいつは乾燥気味とはいえそこまで酷い状態ではなかったのでこんな感じかと。

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。

だいぶいい感じになってきました。

さて、オイルの浸透を待ちましょう。丸1日ほど置いた方が良いのでしょうが、せっかちな私は15分だけ待ちます。その間にソール周りを綺麗にしよう。

 

ソールトニックほか

ソールトニックではないですが、似たようなソレザーソール向けのやつをしっかりと入れます。

浸透したらトラディショナルワックスを塗り込み、ブラシでならしてからウエスで磨く。この手順がレザーソールにとって好ましいかどうかは分かりません。我流でやってます。まあ、不具合はないし、綺麗に光って気持ち良いです。

最後にコバインクでお化粧です。アッパーに黒は入れませんが、コバ部分はやはり色を入れたほうが引き締まります。しっかりと黒を入れて、乾いたらしっかり磨く。結構ひかります。

ところで、ストームウエルト部分に糸が走っているのがお分かりになりますでしょうか。このペア、ノルウィージャンウエルト製法のようなんです。別にこれがなくてもアッパーラインとして成立すると思うのですが、ひと手間加えられてます。

このあたり、バブル期頃の値段が高くともモノが飛ぶように売れた時代の名残ではないかと思う次第です。こいつ、いつの時代なものか知りませんが、ざっくり1990s頃のモノではないかな。根拠ないですが。

 

さて、15分経ちました。仕上げましょう。

 

コロニル1909(ムショク)

いつもの無色の万能クリーム投入。

まずまず、整いました。

右足も同様の手順で仕上げてメンテ完了です。

 

 

【BEFORE】

【AFTER】

シボの革質もいい感じ。
形もきれいでアッパーラインらしい佇まいかと。

 

【BEFORE】

【AFTER】

6ネイル&釘ダクなヒール。
見えないところに手がかかっているところがアッパーラインの証でもあるかと思う次第です。

削れ気味のトゥ。補修をプロに頼むか、自分でやってみるか、悩み中。

 

正面から。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ありゃ。
左足が色が薄くなった。
そんなわけないです。

色違いなのでした。

茶もイーストコーストのLWBです。昨年春にゲットしたのですが、これがかなり素晴らしくて。今回黒を見かけて、これは絶対に手に入れねばと。なんだけどリーガルは休憩中だし、悩ましい、なんて思っておりましたが、3月に買ったリーガル4足は、こいつを迎え入れるための梅雨払いだったのかもしれないな。

今回の黒。

茶。

黒には「6276J     2393   316   25 1/2」
茶には「6439AB  2393   316  25 1/2」

とあります。黒と茶の違いは前の4桁でしょうか。よくわかりませんが、まあいいや。

アウトソールの長さも全く同じです。
まあ、当たり前ですかね。

ストームウエルト上に縫い目が走る様も同様です。ついでに、爪先の削れ加減も結構にてたりします。

ウイングチップのデザインはリーガルぽくはない。フローシャイムやアレンのマクニールに似てるかな。

ロングウイングはこれで何足目かな。数えてみないと分からないほど結構な数になりました。イーストコーストコレクションのペアはそれほどでもなくて、これで3足になりました。

もう1足のイーストコーストのペアを加え、3足で記念撮影です。どれも大変丁寧な造りのしっかりしたペアです。「イーストコーストコレクションWEEK」をするにはまだ2足足りませんが、まあ、これで十分ではある。いや、ホントに十分かどうかはまだ分からない。買い戻したいやつも1足ありますし(過去記事)、いずれは5足にまで増やすことになるでしょう。

 

昨日早速履き下しました。

踵が履き口に当たるかと思ったけど、それほどでもなかった。茶が中敷き追加なしですので、同じサイズのこいつもこのままで問題ないでしょう。リーガルのペアにしてはソールの返りがよくて柔らかな履き心地、イーストコーストコレクションはそんな印象です。

今年5足めのリーガル。

流石にね、リーガルさんはもうお腹一杯です。当面はもう買わない。なんだけれども、このラインのペアだけは例外で良いような、例外でないといけない気がする。今年中に「イーストコーストコレクションWEEK」ができれば嬉しいですね。

 

やる気満々だったりして。

 

(おしまい)

 

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