こんちには、ばしです。
今年のお盆休み、
曜日の廻りが良くて、明後日までの9連休の方も多いみたいですね。ちなみに私は今日から通常モードです。と言いながら、明日明後日の土日はまた休み。昨日まで6連休でしたので、まあ、十分に休めました。
常々会社メールは個人のGメールに転送してますが、お盆休み中は昨日まで特段何もありませんし、今年は取引先もすっかりしっかり盆休みのようです。今日は仕事、とはいえ、たぶん事務所の電話もケータイもほとんど鳴らなさそう。
暇そうだし、昼休みにはランチのついでに近場のセカストでも覗きに行くかな。なんて言いながら、いやあ、実は今月はこれまですでに結構買っちゃってるんですよね。4足、それもお安くないやつばかり。ま、お高くもないのですが。
で、買ったものの履き下ろすのは9月以降になりそうです。どれもメンテはまだだし、それよりも先にやるべきことが。メンテもそうですがリペアしないといけないやつらがまだ沢山あります。
連休中に何足か仕上げたかったのですがあまり時間もなく、とりあえず優先順位の高い1足のリペアを完了いたしました。結構長丁場の作業となりましたので、今回から3連続でこいつの話題です。
一昨年の夏前にebayにて購入。ストラップのゴムが伸びきっていたのでBONTAさんで修理してもらったのですが、その夏の終わりにダメージが発生。おかげで昨年は一度も出番なしでした。
ダメージの内容はといいますと、
見ての通り、セメント製法で接着されていただけのソールが剥がれてしまいました。剥がれたのは左足だけなのですが、右も「もしや」と思い手で引っ張ってみたところ、
なんと、右もいとも簡単に剥がれたのでした。
いやはや、
この状態のペアって、修理できるのでしょうか?プロに依頼しようかとも思ったのですが、高くつきそうです。これまでにすでにモロモロ費用投下しておりますので、これ以上はできればご免こうむりたい。ということで、自分でリペアすることにしました。サンダルですので、基本的に出番は夏です。今年の夏中には登板させるべく、8月初旬からお盆休みにかけ、復活に向け取り組んだ内容をレポートいたします。
「その1」の今回は「ノリ貼り」。
基本的には、ノリ貼りで復旧できるのであればそれに越したことはないのですが、
うーむ、このソールです。ノリだけでその後の使用に耐えられるとは思えない。ということで、ノリ貼りの上、マッケイぽく縫ってみる、というのが今回のリペアの内容です。
では、早速作業開始。
まずはサンドペーパーなどで元あった接着剤の残骸などを除去します。
この、凹凸の激しいアッパーのソールを目の粗さ2種類のサンドペーパーをかけたのち、
普通の鉄のヤスリでもヤスリがけ。
左右とも、アッパー&ソールともにサンドペーパー&金ヤスリでやすりました。ところで、ここで余談なのですが、この靴の敷いた古新聞。日付を見ますと昨年11月1日のもののようです。我が家では十数年前から新聞購読は辞めましたので、何かの付属でやってきたものかと思われますが、この記事がまた秀逸です。
内容は、関西の高校生による「古着で考える服飾産業の未来」なのだそう。
「サステナブルファッション」だって。「古着」でええやん。もしくは「古靴」ですかね。私的には後者が好みです。で、
「まだ着られる衣服の処分方法」の第一位は「タンス等にしまい込んでいる(50.2%)」なのだそう。えーと、ですね。それは処分前の状態であって、「処分方法」ではないよね・・・。
さて、閑話休題。
このあと、この接着面の両面にノリを塗り、少しばかり乾かした上で貼り合わせるわけですが、その前に作業が何点か。ノリ貼りの上、アッパーとソールをマッケイ縫いの予定ですので、その下準備です。
アッパー。ソックシートを剥がしておきます。
ドライヤーで温めて剥がす、というのが一般的な手順のようですが、幸いにも今回はドライヤーなしで簡単に剥がれました。
こんな感じ。
さて、次はソールです。
ラバー製で厚みのあるこのソールを手で縫うのは並大抵ではない。そもそも針が通らなさそう。ということで、
ドリルで穴を空けておこう、との算段です。
ブスッと貫通させる。
曲がり針を差し込んでみる。
おお、なんとか通ります。ゴムにドリル、は、木に穴を空けるのとは様子が異なる。なんと言いますか、開いた穴が塞がってくるイメージなのですが、言いたいこと分かりますかね? 木のように屑も沢山は出ない。突き刺して、貫通はしているのだけれども、ドリルの径の太さ通りの穴は空きません。まあ、やむなし、このまま進めます。
等間隔で、
左右ともに空けたら、
ノリとカナズチの出番です。
貼り合わせる両面にノリを塗布して、
乾かしたうえで貼り合わせ、
カナズチでしっかりと叩くっ。
右も同様の手順で貼り合わせたら、
ノリ貼り完了です。
この状態では使用に耐えられそうにない、履いたらまた剥がれてきそうです。けれども、しっかりと接着してくれているに越したことはない。このまま丸2日ほど乾燥させて、先程ソールに空けた穴に針を通してアッパーを縫い留めます。
果たしてうまくいくのだろうか。
(次回につづく)