こんにちは、ばしです。
前回からの続きです。
前回は「貼る」でした。今回は「縫う」。ラバーなソールにアッパーをマッケイ風に縫い留めて強度を高める、という狙いです。
ソールには事前にドリルで穴を空けてありますので、そこに針を通してアッパーを縫い留めていく。口で言うのは簡単ですが、左右ともに360度を縫うのは結構大変そう。それに、爪先はそもそも手が届くのかどうか心配なわけですが、下手な考え休むに似たり。やってみた。
神田のリペアショップでもろもろグッズを購入した際にこいつも購入しておりました。「曲がり針」ってやつ。結構太めでもある。これなら縫いやすそうです。
事前に空けておいた穴に刺す。というか、通す。
通りました!
アッパーと糊付け面の境目に針が出るように穴を空けたつもりでしたが、どうやら狙い通り、うまくいったみたい。
今度はこの境目のアッパー側に針を通し、1センチほど間隔を開けて今度は内側から外へ、そして、ソールへ、との手順です。
ここを内側へ針を通したいのですが、硬い。
千枚通しで先に穴を開けよう。
空いた!
通った!
そんなことを数度繰り返しますとこんな感じ。
とりあえず3センチほど縫い留めました。
縫い目はちょうどうまい具合に隠れてます。ノリが白く出てますが、後で除去するか色のクリーム入れたらわからなくなるでしょう。方法はこれでよさそうです。あとは地味な作業の繰り返しですが、地道にやるしかない。
で、思ったのですが、手持ちの黒い糸を安易に使っちゃいましたが、茶色の方が良かったな。馬鹿です。まあ、そんなこともある。気にせず縫い進めておりましたところ、
うげっ。
お、折れた。針と、私の心が・・・。折れました。このソールに針を刺して縫い続けることは残念ながら断念したほうがよさそうです。では、どうするか。
見えますでしょうか。
千枚通しの先の部分。イミテーションの出し縫い糸があります。イミテーションですが、どうなってるのかよく分かりませんが、かなりしっかりとしています。ソールを貫通して縫うのは諦めて、この出し縫い糸に引っかけるように縫い留めていくのはどうだろうか。
早速やってみた。
ダメです。
茶色の出し縫い糸に黒の糸は目立ちますし、アッパーの縫う際に針を入れる場所も当初の予定より上部となり縫い穴が目立ちます。
キレイに仕上がらない。
こんな汚い縫い目と縫い穴が360度だなんて、仮に縫い留められたとしても履く気も湧きません。それ以前にそもそも、強度的にも問題もありそうです。履けば履くほどアッパーも傷みそう。
ということで、次なる手は、
太めの釣り糸。
針がなくとも通せるくらいの穴を空けて、こいつで縫い留めていく、とうのはいかがなものか。試してみよう。
内側からドリルで大きめの穴を空ける。
結構大きめの穴なのですが、
問題①爪先に穴が開けづらい
問題②大きな穴が開きづらい
貫通はするのですが、ゴムゆえに縮むというか。ドリルは奥へと進むものの、釣り糸を通せるほどの穴にするには何度も何度もドリルを出し入れして、ゴムのカスを取りながら穴を広げていく必要がある。1穴開けるだけで結構な時間がかかります。現実的ではない。さて、どうするか。こう考えました。
「貫通はするけれども大きな穴にならない」
このラバーソールの特性を逆手にとって、それを活かす形でアッパーをソールに留めることができれば良いのではないか。というか、それしかないのではないか。
よし、それ、買いに行こう。
どれにしよう。
(次週火曜日へつづく)
P.S. 更新頻度変更のお知らせ
ゴールデンウイーク明けより更新頻度をそれまでの【週3回】から【週5回】に変更いたしましたが、お盆明けより【週4回】に変更します。週5回は少しばかり無茶だったようです。無理はしない性分な私です。再々で恐縮ですが、
【火・水・金・土の週4回更新】
に変更させて頂きます。次回の更新は明日の日曜ではなく週明けの火曜日となります。あいすみません。引き続きよろしくお願いいたします。
(おしまい)