こんにちは、ばしです。
最近ローファーづいている私ですが、
今回はビンテージではなく、米国製でもない、かつ、マイサイズでもない。にも関わらず持ち帰って来たペアのご紹介です。前回記事「秋はローファーの季節なのだろうか」でちらりとご紹介したとおり、スコッチグレインのローファーです。
スコッチグレインは昔1足持っておりました。
そうそう、こいつ(過去記事こちら)。
パターンオーダーの品だったようなのですが、めちゃ素敵でお気に入りのペアでした。残念なことに、その後体重が増えて足も若干太ってしまったせいで素足でも窮屈となってしまい、かなり前に転がしました。1万円くらいで売れたかな。
スコッチグレインの靴はさほど履いた経験はありませんが、私好みな部厚いレザーソールの本格的なつくりのモノが多い印象です。中古の流通価格も相対的にリーガルさんよりも高値なような。今回もそんな感じなやつ。残念ながら小さめサイズで私には履けないのですが、もろもろ確かめたいことがあり持ち帰って来た次第です。
こいつ。
Scotch Grain ミレニアムローファー
ダークブラウンのペニーローファー。オールデンと見紛うようなオーソドックスかつ老健な面構えです。
ご覧の通りミントコンディション、数度履き程度と思われます。で、アウトソールも、アッパーの革質も、どちらもかなり分厚い。とても本格的なつくりのペニーローファーです。
数度履き。
というか、それ以下か。トップリフトはほとんど減ってません。
そんなペアが税別1900円。
もうね、わけがわかりません。
こいつ、西暦2000年を記念して発売された「ミレニアム2000」のラインのペアです。限定モデルですので、モノは間違いないはず。
内側の印字。「20008」とあります。おそらくモデルナンバーではないかな。サイズは24.5センチ。下段には「MILLENNIUM-No.06/20」との印字が。「06/20」はどういう意味なのでしょうね。20足中の6足目? 製造日が6月20日、とかだったりして。
このMILLENNIUM2000のライン。
詳しいことは分からないのですが、メルカリなどユーズド市場をあたってみたところ、今回のローファー以外にも複数のモデルがリリースされていたようです。ただ、ヒットする件数はあまり多くはない。24年ほどの前の品ですが、皆さんまだ現役で履かれているのでしょうか。あるいは、そもそもの流通量が少なかったのか。
で、気になることは何かと言いますと、このアッパー。
革質はなんなのだろう?
このうねった皺、コードバンのそれに近いようにも思える。
また、この全体的にガサガサした感じ。
これは、手入れ不足なコードバンのペアにしばしば見られる雰囲気にも似ていなくもない。こいつひょっとして「コードバン・ローファー」なんてことはないだろうか?
実際、ミレニアムラインではコードバンのペアもリリースされていたようです。ローファーにもコードバンのモデルがあったのかどうか定かではありませんが、こいつがもしそうであれば、おおっ、とてつもなくお買い得にゲットした、ということになります。転がして何を食べようかな。ヨダレが出てきます。
コードバンなのか?
コードバンであって欲しい。
コードバンかどうか確かめたい。
ということで、スコッチグレインさんのホームページから品番などと共に問い合わせましたところ・・・・、「昔のモデルの為、
うーむ、残念。記念のモデルだし、きっと何か判るだろうと期待しておりましたが叶わず。しかしまあ、あれですかね、2000年だなんてついこないだ、と思っておりましたが、24年前といいますとふた昔以上前、といった感じなんですかね。やむなし。
ならば、こいつと同じモデルのペアに関する出品やブログ等の記事がないかと様々ネットで調べてみたものの、ほとんどヒットしません。うーむ、これだけやって分からんものは、ネットを検索して糸口をつかむことはあきらめるしかなさそう。であれば、
現物にて確認するしかありません。
この革はコードバンなのだろうか?
といいましても、私、これまで実際に触ったコードバンのペアは大半がビンテージかあるいはある程度履かれたユーズドばかり。新品もしくはそれに近いコードバンのペアなんて見たり触ったりした経験はごくごく僅かです。そう、現物を見ても分からないから調べたり問い合わせたりしたわけで。
そんな私がこいつの真偽を確かめる術はと言いますと、「メンテ」しかありません。こいつがコードバンのペアであることを前提にメンテナンスしてみて、「ぬめっ」、としたなまめかしい艶が出ればコードバン。そうでないなら他の何者か、ということなんだと思います。
てなことで、
じゃーん。
久々のかっさ棒登場。こいつでごしごしやってみて、どんなふうに光るのか、はたまた光らないのか、確かめてみよう。
(明日につづく)