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Scott McHale from CANADA

こんにちは、ばしです。

 

コロナ禍がまだそれほどではなかった2月下旬。

いつものカナダのセラーさんからカナダ靴を購入。
いつもの船便で6週間ほどなら、4月上旬には届くはず。
なのに、待てど暮らせど一向に届きません。

物流にもコロナの影響かな。などと考え、とりあえず待っていたのですが、まったく届く気配がない。
ひょっとしてトラブルか?と、セラーさんにメールした翌々日。

届きました。

こいつ。

 

Scott McHale スコットマクヘイル

分厚いソールが大好きな私。今回のも分厚い。トリプルソール?厚めのダブルソール? いずれにせよ、このシックソールに惹かれてぽちっといってしまいました。

マクヘイルは、ダックスやハートと並びカナダを代表するシューメイカーです。あんまり詳しい情報がないのですが、こんなメーカーだそう(以下、こちらからの引用です)。

 

The McHale shoeはJohn McHaleとFrancis Stuart Scottの二人によって1909年、ロンドンとカナダのオンタリオで創業されました。特にカナダではアメリカのシューメーカーと競争できる数少ないシューメーカーだったようです。
北アメリカの伝統的な木型を使って靴を生産していたMcHaleは当時、イギリスのJohn Lobbとも並ぶメーカーと言われていたそうです。
オンタリオという土地柄かシカゴやデトロイトの靴屋にも卸していたようですね。

マクヘイル=カナダ、かと思ってましたが、そういうわけでもないんですね。

2020/5/12 18:30追記:
「ロンドンとカナダのオンタリオで創業」の件ですが、「オンタリオ州のロンドンという都市」のことだそうです。どうやら、大元となった英文の誤訳が、そのままあちらこちらに拡散しているようです。コメント欄にてご指摘頂いた旅人さま、ありがとうございました。

1950s末~60s前半、フローシャイムと同様にinternational Shoe Co傘下となった経緯から、カナダ製フローシャイムの靴も製造していたマクヘイル。

まあ、英領だった経緯もあり、地理的に近いアメリカよりも英国の影響のより強いカナダは、靴についても同様であることをあらためて確認した次第です。
で、このペア。

 

 

ジョン・マクヘイル名義のものが多い中で、スコット名義のものはあまり見かけません。ちなみに、ジョン名義のは1足持ってます。

アリゲーターのマクヘイル。同じカナダのセラーさんから買いました。まだ、履き下ろせてません笑。

で、今回のスコット。セラーさんの説明では1940sとのことだったのですが、どんなもんなんでしょう、そんな古いんですかね?

内側の印字はこんな感じ。「240」がサイズ表記でしょうか?
セラーさん曰く、サイズは8.5D。足入れてみた感じでは8Dくらいの感じなのですが、240って、どんな意味?
BウイズのEU40、ではないでしょうし、うーん、わかりません。

で、履き口は明らかにリペアされてます。アッパーとリペア部分とで革質が明らかに異なります。あと、ミシンもガタガタ笑。

古いことは間違いなさそうですが、年代は正直わかりません。
まあ、いいや、とりあえず弄ってみましょう。

儀式です。
いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

いやあ、久々にワックスべったりでした。

リムーバーの消費量半端ないです。すっかりマットな雰囲気に仕上がりました。で、トゥがやばい・・・。

 

LEXOL

まあ、ルーティンということで。

大丈夫なのでしょうか。

 

デリケートクリームもどき

アッパーはもっちりしていて柔らかく、乾燥はそれほどでもなし。グリセリン保湿等は今回はなしで。

替わりに、たっぷり塗って、しばし放置しました。

 

TAPIR レダーオイル

塗布するとマットな感じになるやつです。マットになりました。

このトゥ、ほんとに大丈夫なのでしょうか。

 

コロニル1909で仕上げ

おお、いい感じです!トゥ以外は・・・。

やばいです。
どんな感じかといいますと、
「レノマットのリムーバーで汚れを落としたら強烈すぎてやらかしてしまった」ような感じの状態です笑。

まあ、しょうがない。トゥの措置は後回しにして、ひとまず右も同様にメンテです。
こんな感じに。

左右の質感、個体差がありすぎるな笑。羽根の開き方も微妙に違います。右足の方が間隔が狭いです。で、特にトゥ、左が酷い。
別角度から。

反対側からだとこんな感じ。

右も褒められたもんじゃないですが、左が相当にやばいです。

ということで、トゥだけ、今回はほかのクリームの力を借りました。

サフィールクレムの黒。薄く塗って、乾かして、磨く、2回やりましたが、ましになった程度です。クレム、まだうまく使いこなせません。

ということで、追加でパレードグロス(黒)の力を借ります。
5回塗り重ねました。

ああ、ようやくなんとか見れるようになりました。
結構手のかかるやつですな。

てなことで、ビフォーアフター。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ど、ド迫力です。で、BEFOREのトゥの方が輝いてます。
僕のスキルではこれが限界です。一度、プロに磨いてもらおうかな。

 

【BEFORE】

【AFTER】

おー、いい感じです!

で、こいつ、ほかも色々すごいんです。

その1。ロゴの中敷き、とれちゃってます。

笑えます笑。代わりのものがきれいに貼りついていて、オリジナルのものを大切にとっておいたらしいです。

ね。ちゃんと中にロゴがしっかり残ってます。
で、左右に釘が・・・。

その2。底に釘10本。

つま先に3本、土踏まずあたり内外に7本、計10本です。
フローシャイム・ケンムールが土踏まずあたり内外に5本ですから、2倍です!

踵もこんなですし、まさに釘ダク!です笑

で、その3。最後に。

トリプルステッチ!!!
「!」もトリプルにしちゃいました笑。
いやはや、強烈です。

再度、全景。

へへ、お気に入りのショットです。

素足ですが、早速足入れてみました。

ジャストマイサイズ!

海外の、ネットでの買い物で、これはめちゃうれしいです。
10週間、待った甲斐がありました。

スムーズレザーの黒だし、ガンボートにありがちなキャップ部分の切りっぱなしのギザギザもないので、スーツスタイルにも違和感なく履けそうです。

で、送料込みで1万円とちょっと。

まあ、こいつは買った値段でなら確実に売れるでしょう。売らんけど笑。
リセールバリューのそれほど高くないカナダ靴ではありますが、マイサイズの古いやつは行っとかなあかん!と再認識した次第です。

 

で、実は、カナダからもう1足、太平洋上のがありまして笑。
4月初旬にぽちった、そいつも黒いペアです。
今月中には届く、かな?
変わり種のお安いペアですが、これもなかなかに興味深いやつなんです。
届いたら取り急ぎインスタにUPしますね。

 

お楽しみに~。

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