こんにちは、ばしです。
最近また物事を「ごしちご」で考えがちな私。
このところ高頻度で川柳を詠んでます。なもんで、今回の記事タイトルも「ごしちご」にしてみました。あ、どうでもいいですね、すみません。記事の内容とはなんの関係もありません。で、今回は「英国モノ」です。「MADE IN ENGLANDのモノたち」、という意味です。最近よく出くわします。
ふりかえってみますに、
今でこそ米国ビンテージ靴を好んで履いておりますが、若い頃はデニム以外は英仏を中心としたヨーロッパ系の方が好みでした。服はアニエス・ベーがお気に入り。まあ、好みなだけお気に入りなだけで、そんな買えなかった。アメ村のお店もしょっちゅう行ったけど眺めるだけのことの方が多かったかな。
学生アルバイトの薄給で買えるモノなんてたかが知れていて、ほかのブランドのモノたちも同様に、「いいなあ欲しいなあ」と眺めるだけ、というものがほとんどでした。古い話で恐縮ですが、私が大学生だった1988〜91年頃は時代はまさに「バブル経済」のど真ん中で、良いモノは多かったけど値も張りました。
当時の社会人の皆さんはボーナスなんかも凄かったようですが、私のバイト先喫茶店の時給は700円ちょっと。家庭教師は倍ほどの時給でしたが、バイトばかりという訳にもいかず、小遣いはたかがしれている。卒業して社会人になって、ようやく自分で稼げるようになった頃にはバブルは崩壊し景気は激烈に低迷しておりまして、諸先輩方から聞かされていた社会人の懐事情とは話が大きく異なる。結局、バブルの好景気は社会人としてその恩恵を受けれず終い。
だからというわけでもないのですが、大人の階段を昇り始めた1990年前後の当時に見知った本格アイテムには今でも心惹かれます。古靴漁りのついでに服を漁り、当時の素敵なモノなどを見かけてはちょこちょこ持ち帰ります。懐かしい感じのモノもあれば、当時は知らなかったブランドなどを遅ればせながら今になって知ることも多い。旧いのに新鮮な感じ。これがまた堪らない。米国製ももちろん好きなのですが、英国製の旧いものの方がより心が躍る。
先週先々週と「英国靴WEEKS」だったせいなのか、「類は友を呼ぶ」的な感じで、このところ靴以外も英国モノに出会いがち。セカストがセール中ということなんかもありパラパラと拾ってきてます。せっかくなんでどんな奴らかご紹介してみようかと。
こんな感じ。
English Tradition by TIE & SCARF CO.
産業革命後の1850年にマンチェスターで創業したTIE & SCARF CO. 。スクルーマフラーや、プレミアリーグをはじめとするヨーロッパ中のビッククラブのニットマフラーもオフィシャル生産している本格派、なのだそう。
ウールのスクールマフラーはコレクションしようと数年前から集め始めたのですが、最近はとんと見かけませんでした。今回久々に出会えて、うれしくてゲット。
今回のはリバーシブルです。1枚で2度おいしい。ちなみに、
ここのマフラーはこれで2本目です。1本目は表も裏も同じ柄でした。持ってるほかのスクールマフラーよりも厚手のウールで本格的だったのでずっと探してたんですよね。千円でお釣りと激安でした。ラッキーな私です。
さて、お次のMADE IN ENGLAND。
L.L.BEAN コマンドセーター
L.L.ビーンの英国製セーターです。同じタグのをネットで見かけたのですが、それによると1970sとのこと。実際そうなのかどうなのか分かりませんが、まあ、ビンテージな1着のようです。
あ、見ないで・・・となるくらいお安かったっす。で、「身頃 毛 100」だとさ。まあ確かに旧そうな表記です。なるほど1970sくらいかもしれないな。
肩と肘に当て布。汚れはありますが、ニット部分にほつれなどはなさそうで、コンディションはグッドな感じ。
肩の当て布は背中側まで結構長いです。全体的に細身な作りで、タイトではなくジャストな感じでいい感じ。この手のミリタリーライクなセーターって、若い頃は着たことなかったけど最近結構カッコいいと思うようになりました。なもんで、
去年も1枚買いました。左のはどこの国のものか分からないミリタリーな奴ですが、胸にポケットもついていて機能的です。靴とコートがそれなりの数がありますので、セーターは数枚あればいいのかも。この手の当て布つきの黒とネイビーあたりを調達して、セーターはその4枚だけで行く、というのもありかもしれない。この2枚は、そんな風に思わせてくれる出来です。
さて、お次。
KEEPER WEAR
ワックスドコットンにコーデュロイの襟。Barbourぽいですが「Keeper Wear」というところのDuck Hunting Jacket、とのことらしい。左の襟先の鹿のマークが「もののけ姫」のダイダラボッチみたいで良い感じです。
サイズはL。その横には律儀に手書きの名前が。ROGERロジャーさんて方のおさがりのようです。先週は「セカストウイーク開催中」とのことで、2割引きで税込み4千円ちょっと。バブアーのビデイルを前々から欲しかったものの、結構いい値で手が出せず。比べてこちらはかなり安い。ありがとう、ロジャーさん。
でかいポケット。
脇の下にファスナー発見。
おお、開きました。当たり前か。これは何用?普通にポケットなのか?射とめた鴨でも放り込むのでしょうか。
内側には英国らしいチェックのライナー。フリース素材のようなのですが、
インナーカフの内側までびっちりチェックのライナー。このせいもあってか、薄手で軽いのに思った以上に暖かいです。
日曜日、買ってすぐ袖を通してみた。
おお、なんや知らんがいい感じです。丈は結構長めで、お尻はすっぽり完全に隠れる長さです。なんだけど、身幅はそれほど広くなくて、インナーがセーターだけでもガバガバしない。
先程のマフラーとセーターに合わせたいところですが、ちょうどクリーニングに出してまして。今週からいよいよ冬の寒さが本格的になるようですし、この週末あたりまとめて登板させてみようなか。
で、このジャケット、どうせならもっと早く買っとけばよかったな。実はこいつ、昨シーズンからずっと売れずにいたやつなんです。今年の2月頃に買おうかどうか悩んで買わず終い。その後見かけなくなったんで、誰かに買われたかと思ってたのですがそうではなかった模様。で、まさかの再会です。これは持ち帰ってやらねば男がすたります。
さて、せっかくなんで記念撮影。
お~、いいですね。
若い頃にこんな格好したかったんですよね。ですが、親父になった今この格好でもなんら違和感はないな。寧ろ今の方が嵌まるかな。男の服装って、オーセンティックなものは年齢や時代を超越するのですっ。
ただ、何か、何かが足りない・・・。
そう、あれです。
LLOYD FOOTWEAR
ロイドフットウエアのマスタークラス。お安く拾ってきました。
転がそうとも思ったのですがまさかのマイサイズ。自分で履きます。この手書き文字はクロケット製ですね。最近クロケットづいてるな。クロケットも大好きですが、そろそろグリーンのペアも1足欲しいな。と、思っておりましたところ、
BROOKS ENGLISH
ブルックスブラザーズの靴はアメリカ製はアレンやオールデンが、英国製はチャーチ、チーニー、クロケット、サージェント、エドワードグリーンがその製造を担っていたそう。
今回のブルックスイングリッシュは、ビンゴ!!グリーン製のようです。いやあ、どうなってるのでしょう。またまた引き当ててしまいました。なのですが、
踵が酷い。裂けてます。おかげで二千円でお釣り。修理代の方が高くつきそうです。こいつ、自分でリペアに取りくんでみるつもりです。
再度、記念撮影。
オールイングランド。
いい眺めです。
さらに、
おまけ。
今月はここまでで4足です。
下段の2足は英国モノではありません。
HARTT。
カナダ靴です。
そして、
MATRIX。
旧いアメリカ製。
実はこいつも、
踵に切れが。
もうね、自分で履くやつのリペアは自分でやることに決めました。そうしませんとお小遣いが足りません。レザークラフトデビューです。機能的に問題なければとりあえず見た目は問題にしない。プロの手は最終手段としてとっておきます。これぞまさにとっておき、ってやつです。
どいつからメンテしよう。
順番はさておき、弄るのは次の週末です。個別の紹介は来週以降ですかね。週末はもうクリスマス・イブです。今年のクリスマス、自分へのプレゼントは・・・、まあ、特に欲しいものはありません。世界平和くらいかな。
今年も残り僅か。
年内まだ色んな出会いがあるかもしれない。好機は逃すべきではないでしょうから、服も靴も出会いは逃さない、迷ったらゲットしよう。先月から引きの強い私ですが、いつもいつもそうとは限りません。
たまたま今そんな星廻りなんだと思う次第です。
(おしまい)