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黒タグ STACY ADAMS

こんにちは、ばしです。

 

先月6月に1足も靴を買わなかったということもあり、今月7月は積極的に買い・・・ません。

 

理由は3つ。

その①靴棚スペースがそろそろ限界
その②これといって欲しい靴がない
その③年間収支を悪化させたくない

個別に詳細を述べることは避けますが、総じて、「吟味して買おう」ということかと思います。なんだけれども、吟味して買ってはいるんだけれども、今月も順調に靴は増えている。

 

理由は3つ。

その①靴箱を30箱新たに調達した
その②自分のでない靴も拾っている
その③収支に影響軽微な安靴に遭遇

個別に詳細を述べることは避けますが、総じて、今月は安い掘り出し物にちょこちょこと遭遇してます。今月はこれまでに6足をゲットしました。メルカリ1足にリユースショップ5足。

1足あたりの平均は@2100円ほどですので、もう、遊びみたいなもんです。6足増えてますが現時点で4足減が確定してますので、まあ、効率よく楽しんでいる、と言ってよいのではないか。

ちなみに、

1足目はTAKA-Qのベンチレーテッドシューズ
2足目はCOLEHAANのサイドゴアブーツ
3足目はMIKIHOUSEのローファー
4足目は三都市チャーチ

今回は今月の5足目です。

 

 

黒タグ STACY ADAMS

長らく探していた黒タグなやつ。

出会うことはないのかもと思っておりましたが、あるところにはあるんですね。まずはステイシーアダムスについておさらいです。

 

アメリカ マサチューセッツ州ブロックトンで1875年に創業。老舗シューズブランドとして100年以上の歴史を持ち、今もアメリカで今も広く愛されているシューメイカー。なわけですが、中でも特に1950年~60年代のアメリカジャズ黄金時代に、ミュージシャンなど音楽関連の人々から多くの支持を集めていたことで有名です。

ロゴや書体やタグによって年代判別が可能であることがビン靴の楽しみの一つであるわけですが、ステイシーアダムスの場合、ソックシートのロゴに変化はあまりないらしく、製造国とタグが手掛かりとなるのだそう。具体的には、タグの色は当初は黒地。その後、白地に変更。その後、製造がインドへと移る。おおよその年代でいいますと、

1950-60s:黒タグ
1970-80s:白タグの米国製
1990s以降:白タグのインド製

ということのようです。
白タグのペアは1足持ってました。

ステイシーの定番モデルのひとつ「MADISONマディソン」。サイズは8.5 EEでした。細身なものが多い中でなかなかにレアなウイズ「EE」。ハーフラバーして晴雨問わず活躍しておりましたが、友人の足元に旅立たせまして今はもうないやつです。こいつの内側には、

白地に黒字、「白タグ」です。

手放して半年くらいでしょうか。前回が黒だったので茶のMADISONを探しておりますが、ちょうど良いサイズのモノがなかなかにない。で、その内、あきらめたというか、探していることを忘れかけた頃にこいつに出会ってしまった。

サイズはUS7.5D。ステイシーは表記よりも細身な印象なのですが、こいつはタイトめなれどすんなりと入る。

サイズ表記の下に【C6】とあります。1956年もしくは1966年の3月と読めますがどうなのでしょう。いずれにせよそのくらいの年代です。

値札は捨てましたが税込1760円でした。二千円以下のサイズの合うビン靴は持ち帰る主義です。しかしまあ、ね、

再掲。

まさかセカストで黒タグのステイシーに出くわすとは思ってもみませんでした。1960s頃の品として、概ね還暦のペアです。今回も恐らく、遺品整理もしくは生前整理で店に持ち込まれたものと推察いたしますが、現時点で90歳くらいの方が30歳くらいの頃に購入された品、といった具合かもしれない。

 

そんな60年近くも前のペアにしては、状態はすこぶる良好です。

ソックシート。ロゴはほとんど擦り切れてますが、フットプリントは一応ついてはいますがそれほどでもない。何より、中央の刻印が判読できる程度に残っています。

STACY-ADAMS
DAYTON COMB.
UNION MADE

と読めます。DAYTONと言うのはLAST名のようです。一番下の丸い絵柄はなんなのでしょう? 1980sのUNIONMADEの握手マークかとも思ったのですが違うみたい。よくわかりませんが、なんだかいい雰囲気です♪

オリジナルのトップリフト。初めて見るデザインです。減りも僅か。

レザーソールは使用感ありますが、へたり等は全くなし。何より、

縞々模様が残ってます。おかげでビン靴の雰囲気満載です。

 

そんな黒タグステイシーの、全景。

・・・。

な、なんといいますか。おお、このツートンは渋いね。といいますか、派手といいますか。大変しっかりとした造りのペアではありますが、このルックスは服装を選びます。

それもかなり。そうそう出番があるわけではないでしょうから、それもあって登板頻度少な目で状態の良いまま半世紀以上の時を過ごしてきた、のではないかと。

シングルだけどかっちりしたレザーソールの出し縫い糸はナチュラルな白。トゥ・踵部分と羽根のアイレット部分はツヤツヤです。ガラスでしょうか?よくワカラナイ。それ以外は、

オーストリッチ。

ダチョウです。オーストリッチは型押しによるフェイクレザーも沢山流通しているようですが、これはどうなんでしょうね。そもそも60年前にそのようなフェイクレザーが流通していたのでしょうかね。見た目での判別はつきかねますが、革の面積もそれほど多くないし、リアル・オーストリッチ、かもね。まあ、どっちでもいいんですけどね。

なんて思っていたら、反対側のソックシートに判別可能な文字を発見。

SIMULATED ORSTRICH
ON COWHIDE

おお、こいつ、牛革に型押しのフェイク・オーストリッチのようです。

ええっ、そうなの、全然見分けつかないんですけど。で、リアルかフェイクかはどっちでもいいんですけど、個人的な好みを言わせてもらえるなら、COWHIDEのまんまの方が良かったかな。

だって、

色目が2色なだけでも個性的で履きづらいのに、それに加えて片方だけがオーストリッチとはね。いっそのこと全てオーストリッチである方がまだ履きやすいのではないか。こんなの、それこそ当時のミュージシャンの足元くらいしかうまく収まらないのではないだろうか。あるいは、せめて色だけでも1色にするとか。

薄茶を濃茶にするとか、全部真っ黒にするとかしたら履きやすいかもね。でも、折角のビンテージだし、染め替えはしない方がいいでしょうか。とりあえず今は、このままでは履く自信がありません。

うーむ、どうしよう。
しばし悩みましょう。
メンテはまたその内に。

 

(おしまい)

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