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マイファースト・STUART McGUIRE(前編)

こんにちは、ばしです。

 

今回は前編&後編の「前編」です。

最近このパターンが多いです。狙ってそうしているわけではないのですが、メンテナンスの工数と写真点数が多いものは一話で完結させるには記事が長くなりすぎる。目安としては文字数が3500を越えそうなときは分割することにしてます。

 

そんな今回&次回は9月の1足目のご紹介です。

いやまあ実は、8月に買ってまだメンテに手が回っていないのが2足残っておるのですが、何かとバタバタしておりまして。そんな中、今回のペアは早く履き下したい事情などもあり、順番を前後させて先週末にメンテいたしました。

こいつ。

 

 

STUART McGUIRE by Ortho-Vent Shoe Co

マイファーストなやつです。
スチュアート・マクガイアです。
初見につき、簡単にブランド概略ご紹介。

1904年ヴァージニア州にて創業の Ortho-Vent Shoe Co. が立ち上げたブランド、それがSTUART McGUIRE。1962年には社名そのものがSTUART McGUIREに変更となったのだそう。その後、同社は1986年にHome Shopping Networkに買収され、1995年にはMASON傘下となったそうです。ブランドオリジナルのペア以外にもハノーバー製のものや英国製のもの、コードバンのペアもあったりで、高級なのかそうでないのかよくわからないブランドです。

今回のペアは年代などよくわかりませんが、アッパーはガラスレザーぽいし、

ソールも人工の素材のようです。

BILTRITE ビルトライトのトップリフトの削れは僅か。使用頻度はそれほどでもなさそう。状態そのものは良好なのですが、高級感はあまりない。素材が高級でないからなわけですが、もう一つの理由がこれ。

センターエラスティックの上からストラップが。いうなればこのペアは「ウイングチップ・センターエラスティック・モンクストラップシューズ」であります。長い名称と同様に見た目にもかなりゴテゴテしてます。

ウイングチップなトゥはさておき、この個性的なセンターエラスティックとメダリオンの施されたストラップの組み合わせ、これって、それぞれがかなり激しく衝突しているように思える。デザインとしてあるいは機能として、そもそも二つとも必要なのか? 

 

兎にも角にも、

結果として、

このガチャガチャした五月蠅いスタイルに妙に安っぽさを感じてしまうのは私だけでしょうか。見た目のバランスとしても、履き口が広めでほんの少しヴァンプが浅い印象もあって、一見するとバブル期の頃に近所のオッサンが履いていた安物のイタ靴風なペアと見紛いそうです。

なんでまたそんなやつを購入したのか。

その理由は、①マイサイズなことと、②マイファーストなブランドなことと、③メルカリで送料込み2200円と激安だったことと、④あともう一つの理由は・・・、それはまあ、ネタバレになってしまうので後ほど。

 

とりあえず、メンテです。
いつも通りまずは左足から。

 

 

火炙り

履き口、糸などがぴょんぴょんとはみ出してます。

ジリジリと炙っといた。

まずまず、すっきりしました。
で、内側の印字、確認しとこう。

いろいろと書いてありますが、

「4085」というのがサイズでしょうね。US8.5のDウイズ、ということでいいのでしょうか。サイズ感はおおむねそのくらいなんですよね。サイズ表記の読み替えは、「4」がウイズDで「8.5」がインチでのサイズ、となる。仮に「10.0B」なら「2100」、「11.5E」なら「5115」との読み替えます。年代の旧いペアでしばしば見かける表示法ですね。

さて、いつもの手順に戻りましょう。

 

 

ステインリムーバー

水分はほとんど染みません。

ガラスレザーだかでしょうか。
あと、汚れもあまり落ちない。
ワックスなど塗られていなかったのでしょう。

 

 

RenoMat リムーバー

LEXOLがまだ行方不明につき強力リムーバー投入。

写真では分かりづらいかも。ですが、結構旧いワックスが落ちます。もう、キリがないんで別のを投入。

 

 

ウタマロクリーナー

家庭用の手肌に優しい強力クリーナー投入。先日「Breather Wright」に投入時は水で少しばかり薄めましたが、今回は原液のまま使ってみました。

直接ふりかけて、5分ほど放置した上で、

さらにスプレーした上で歯ブラシでガシガシと。

どうでしょう。

だいぶ明るくなりました。
右足も同様にウタマロ&ブラッシング。

うーむ。左足の方が赤い。
右足は落ち切ってないのかも。

 

右足にRenoMat

結局右にも強力クリーナー投入。

おお、スッキリした。

やはり最強クリーナーは「RenoMat レノマット」のようです。

ステインリムーバーも威力はあまりありませんでしたし、LEXOLも似たようなもんだし、これらは日常使用によるライトな汚れ向きなのでしょうかね。今回のようなビンテージ靴の旧いワックス落としには最初からレノマットでいいのかもしれないな。

さて、お次。

 

 

デリケートクリームもどき

百均のヒト用クリームで水分&栄養補給。
踵内側のライナーにもたっぷりと塗り込んどいた。アッパーはガラスレザーだから染みないかもしれませんが、まあ、いつもの手順でこちらにもたっぷりと。

どうでしょう?

少しばかりはしっとりしたようにも見えますが、ヒトは自分の見たいように物事を見るらしい。今回もきっとそのように見たいだけかもしれない。やはり水分の浸透は厳しいか。であるならば、

 

 

クリストフポーニー・レザークリーム

クリームという名のオイルを投入。

必要かどうか、時間をかけたらどうこうなるとは限りませんが、

オイル入れましたので明日迄このまま放置しましょう。少しくらいは浸透するのではないか。なんかいい感じになるような気がする。

さて、

そうこうしてるうちに二千字を越えました。
キリがいいので続きはまた明日。

 

(つづく)

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