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念願の玉置神社に行けた件

こんにちは、ばしです。

 

今回は靴の話はなし。

まあ、全くなしという訳ではありませんが、僅かです。先週日曜日、前々から行ってみたいと思っていた神社に参って来まして、今回はそのお話であります。

奈良の山奥に「神様に呼ばれないと辿り着けない」と言われる神社があると聞いたのが数年前。道中が険しく狭い山道で辿り着くことが容易ではなかったためそのように言われていたそうです。その神社の名は、

「玉置(たまき)神社」

であります。日本最古の神社の一つである玉置神社。知る人ぞ知る霊験あらたかな場所らしい。歴史への造詣には疎いくせに寺社仏閣巡りとスピリチュアルなことが大好きな私としては一度は足を運んでおきたい。今回念願叶って無事参拝できました。どんな神社かといいますと、

標高一〇七六メートルの玉置山山頂近くに鎮座し、初代・神武帝東征の砌にはこの地で皇軍を休め、十種神宝(とくさのかんだから)を鎮めたと伝えられています。紀元前三十七年第十代崇神天皇の御世に、王城火防と悪魔退散のため御社殿が創建されたと語り継がれる古社であり、近世以降は、熊野三山の奥の院として広く知られております(玉置神社ホームページより)。

三重県や和歌山県との境に近い奈良県十津川村にある玉置山の頂上付近に位置する、奈良とはいえ私の住まう大阪八尾市から車で3時間以上かかる僻地ともいえる場所にある神社です。

関西圏以外の方にはあまり馴染みがないでしょうが、世界遺産に登録されたいわゆる「熊野古道」(正式な登録名は「紀伊山地の霊場と参詣道」)の構成資産であり大峯奥駈道の一部、というものです。

家内を誘ったものの彼女はあまり乗り気でないみたい。ならば一人で、のつもりが、今も付き合いのある中学時代の友人が一緒に行くとのことで、おっさん2名おばさん2名の4名で大人の遠足と相成りました。

レッツゴー!

 

 

☆★☆

 

 

遠足といってもほとんどがクルマです。

片道3時間半。参拝1時間。昼飯2時間。朝6時半に出発して大阪から「水越峠」を越えて奈良県に入る。ひたすら一般道です。平坦な道を抜け、奥へと進むにつれ川沿いの道とトンネルの繰り返し。十津川村界隈はクルマがすれ違うことも容易でない川沿いの道を進む、というイメージだったのですがそれは昔の話で、今ではかなり整備されて快適なドライブでした。

そんな感じでひたすら3時間ほど走ると「玉置山」の麓あたりと思われる場所に到着。なんせ山の中でなんもないんで自分がどこにいるのかよく分からない。で、そこから細い山道を左折しひたすら登る。

だいぶ登りました。標高800Mくらいでしょうか。この日は早朝から晴れ。素晴らしい眺めです。さらに5分ほど登り、午前十時前に駐車場に到着。

先程の青空は失せて、霧か靄か、鳥居の向こうは荘厳な雰囲気です。

いよいよ神域へ。その前に、

メンバー紹介です。

左が司法書士のF先生(通称「ふっかん♂」)、早朝テニス仲間です。右が社労士のO先生(通称「さときち♀」)、私とふっかんと3人でちょこちょこ一緒に飲みに行くメンバーです。で、この写真を撮影してくれたのが幼稚園の園長であるN先生(通称「まこさん♀」)。3人とも「先生」、お偉方ですな。真ん中が私。ただの古靴オタクです。

この日はこんな感じ。

神社参拝の際はなるたけジャケットを羽織るようにしてます。この日の大阪は気温もそこそこ暖かったのですが、標高千メートルの山頂は涼しく、かつ、鳥居の向こう、神域は空気がさらにひんやりと感じられ、ジャケットを着てちょうど良い感じです。

駐車場から境内までは砂利道を延々と歩く。最初は平坦な道ですが、程なく階段のアップアダウンとなる。

参道には延々とノボリが。

わお、プロボクサー・井上尚弥チャンピオンの名前を発見。今年の5月に参拝されたようです。勝手に写真アップしましてすみません、お許しを。しかし、よく気づけたものです。ノボリからでもオーラが発せられてるのかもしれない。

スニーカーなど歩きやすい履物が望ましいとのことですが、ビン靴フリークの私としてはやはりここは革靴なのであります。足元をどうするか、前日から散々悩みました。こいつがどこのどいつかはまた後程。若干腹が出てますがダイエット前、「BEFORE」の記録としてアップしておこう。

そんな感じで15分ほど歩いてようやく到着です。

厳かなれど重苦しくはない。ピンと張り詰めた清々しい空気に身が引き締まる。正にそんな気分です。あまり信心深くはないふっかん♂をもってして「ここの空気は他所とは違う」とのこと。

だろ?

俺も初めて来たけど。

ふむふむ。なるほど。

いざ、欅づくりの本殿へ参ろう。

鳥居をくぐり、

一段一段踏みしめて登る。御祭神は、

「国常立尊(くにとこたちのみこと)」
「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」
「伊弉冊尊(いざなみのみこと)」
「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」
「神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)」

とのこと。五番めの「神日本磐余彦命」とは、天照大御神の五世孫で初代天皇である神武天皇のことなのだそうです。ありがたくお参りをして、賽銭箱の横に設置されていた御神籤引いたらなんと大吉でした。おお、ありがたやありがたや。記念に持ち帰ろう。

その後、横手へ回ってパシャリ。

午前11時にもなるのに一向に晴れない靄(もや)。その所為もありますが、神社に来てこんなに圧倒されっぱなしなのは初めてです。

その後社務所で御朱印とお守り頂き、

帰り道すがら樹齢三千年の神代杉を愛でる。

そうそう、ご紹介が遅れました。

この日の足元はツォップナートなアポロ(旧ディンケラッカー)にしました。

黒のPTBにすることだけ決めてまして、サービスシューズにするか、フローシャイムにするか、チーニーにするか、はたまたマーチンにするか、さんざん悩んだあげくこいつに。

理由は、「神社」と言えば「天照大御神」です。で、太陽といえばアポロかな、と。連想ゲームではないですが、そんな感じでこいつをお伴にと決めた次第です。砂利道をたくさん歩いたせいでアッパーに泥などがついて汚れましたが、当面はこのまま、記念に、ありがたく、拭わないままでおこう。

そんなことで、無事参拝完了です。

マイファースト・玉置神社は終始荘厳な雰囲気のままでありました。来年もまた参ろう。そう心に決めて帰路へとついたのでした。

 

☆★☆

 

遅めの昼ご飯。

神社から帰路を一時間ほど、「谷瀬のつり橋」近くの蕎麦屋「風庵」の定食です。店に到着後さらに小一時間ほど待ってようやく入店。人気店なのか、他に店がないからなのか、どちらかと訝しんでおりましたが、これが結構美味かった。蕎麦もうまかったけど、でかいシメジの入ったほんのりゆず風味の炊き込みご飯が気に入りました。来年もここで昼飯にしよう。

てなことで、あとは一路大阪へ。大阪に戻り途中3人を下ろしつつ、蕎麦屋から八尾まで3時間ほどのドライブです。夕方無事に我が町・八尾に帰ってきました。

長時間のドライブお疲れ様でした。

いつもの八尾グランドホテルの天然温泉とサウナで締めよう。次回は十津川温泉に寄ってみたいな。のんびりとひと風呂浴びて、長距離ドライブで八尾に戻って、そしたらまた八尾グラでひとっ風呂、だったりして。

 

☆★☆

 

片道100キロちょっとのドライブ。

たかがその程度の移動の割には疲れました。翌日月曜日は、朝から晩までずっと眠いし体もだるく微熱っぽくて、夜も仕事から帰ってすぐにバタンキューな有様です。調べてみたところ、神社参拝後に起こるこのような体調不良は「好転反応」と言われているのだそう。これは心のデトックスつまり「参拝を通じて心が正され行動や思考に良い変化が生じるその過程で起こる反応」だというのです。

おおっ、そ、そうですか。実はそんな気がしてました。

やはり一日がかりで参拝した甲斐がありました。ほかの三人はどうかな、とLINEで様子を訊ねてみたところ、ふっかん曰く、

「俺もそういえばだるいし眠かったわ。けど、休み明けは大体いつもこんな感じやけどね。」

とのこと。うーむ、なんと罰当たりな。奴は来年と言わず今年中にもう一度引き連れて行った方が良いかもしれないな。

 

で、今回、

参拝して何をお願いしたかといいますと・・・、特になにもない。強いて言えば「家内安全」くらいかな。一般的に「神社では日頃の感謝の気持ちを神様に伝えるのが基本」と言われています。別に願い事をしても構わないのでしょうが、あれこれと欲張るのはよくないらしい。まあ、一つに限るのが良いようです。

今回に限らず普段から私は基本的に神社ではお願いごとはしません。そもそも、通勤途中や近所の神社など、普段からしょっちゅう色んな神社に参ってますし、墓参りも割としょっちゅう行くわけですが、お礼や近況報告がほとんどです。折角の神聖な場所を私の俗な欲で汚すのはいかがなものかと思う。

そもそも、お願いしないといけないようなこともあまりなかったりしますし。なもんで、日頃の感謝ののち、わが祖国・日本の安寧と世界平和を祈念いたしました。ありゃ、二つもお願いごとをしてしまった(汗)。

 

けどまあ実際、例えば「素敵な古靴に出会わせてください」なんてのはくだらないし要らないし。靴はすでにある。たくさん。むしろ、これまでの出会いに感謝した上で、さらに買うべきか、売るべきか、今後については神様にお任せ、というのが私のスタンスです。

そう、趣味以外の事柄も含め、神様にお任せしてお導きを頂く、というのが私なりの神社や神様への構えです。それに今回はそもそも「無事にたどり着いて参拝する」ことそのものがここ数年の願いだったので、すでに願いは叶った。それで十分です。

で、面白いもので、

そんな風に思ってますと逆に期待してなかったご利益みたいなものがあったりするものです。私は、墓参りの帰り道に立ち寄ったセカストで拾い物を見つけることがとても多い。まあね、これは爺さん婆さんを始めとするご先祖様の粋な計らい、と思って有り難く頂戴しております。

で、神様に対してはそのようなことは期待どころか想像することすらないわけですが・・・、

 

 

十月の一足目に出会ってしまった。

当日の帰り道ではないのですが、翌々日の火曜日、仕事帰りに近所のセカストに立ち寄ったら未使用品のリーガルが千円ほどで転がっておりました。

いやあ、不思議なことがあるもんですね。で、私にはちょっと大きいんですよね。誰かにプレゼントすべきか安く転がすべきか。

このあとの成り行きは神様にお任せです。

 

(おしまい)

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