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アンノウン・サドルシューズ

こんにちは、ばしです。

 

前回も少し触れたのですが、このところアンダー1000円の中古靴に触手が動きます。
理由は、リスクが小さく、儲かるときはリターン率が大きいから。

 

といっても、イメージ湧きづらいかもしれませんね。
仮に、900円(税込み990円)で買った靴で具体例を挙げてみましょう。

 

【900円(税込み990円)の靴を買った場合】

メルカリで転がした場合、ならびに、売れずにリサイクルショップに引き取ってもらった場合、それぞれこんな感じになります。

売れなくて捨てるもしくはリサイクルショップに引き取ってもらったら990円の損です。メルカリで1000円で売れても同じく990円の損。
2000円で売れたら、まあ、プラマイゼロです。
3000円以上なら儲けがでます。

一番右の青の欄は、どれとは言いませんが最近の例です。
税別500円の靴が5500円で売れて、儲かりました笑。まあ、こんなのは稀ではありますが、仮にこんなケースが3足もあれば、安いビンテージ靴が1足買えます。

とにかく、1000円未満の靴なら、売れなくて損をしても1000円までです。
懐にやさしい。5回くらい履けば、仮に捨てたとしても元は取れた計算でしょう。

なもんで、安い靴に目が行きがちです。
楽しいです。
8月の終わりにこんなやつ拾ってきました。

こいつ。

 

アンノウン・サドルシューズ

薄汚れたサドルシューズ。
こいつ、税別300円。税込みでも330円です。
セブンイレブンのコーヒー(L)2杯分です。

で、アンノウンです。
アンノウンなやつには惹かれる私。ひょっとして名のあるメイカーのモノかも。
だとすれば、儲かるかも、うしし。

ということだけでなく、こんな薄汚れたやつ、私以外に持ち帰る人なんて多分いません。おお、なんと憐れで不憫であることよ。
ということで、拾ってきました。

にしても、薄汚れてます。

中敷きは後付けで追加されたもののようです。これは処分しましょう。

バックシャン。

左にだけマジックか何かで黒い丸が。うーん、とれるかな。それ以前になんなんでしょう、こいつ。明らかに、何かの目印ですよね?
同じような靴を履いてる人が多い職場か何かで、そうと分かるように塗られたものと推察されますが、どうなんでしょう。

内側の印字。

サイズ表記は8.5D。はっきり読めます。ほかは、、、さっぱりわやです。
印字の雰囲気から、恐らくUSメイドのサドルシューズかと思われます。

とりあえず、メンテです。
汚いので、丸洗いです。

まずはドボンと水に浸けて1時間。

その後、シャンプーで丸洗い。

いつもなら脱水機にかけるところですが、あんまり綺麗でもないし、今回はぼろ布で水気を取って、そのまま乾燥です。

スクエアトゥ?オブリーク?
いずれにしても特徴的なトゥです。
翌朝。

だいぶ乾きました。が、まだ生乾き。

内側。

少しはきれいになったかな。何かの文字や数字があれば、と期待しましたが、この靴のルーツにつながるような手掛かりはありません。

さて、この後、どうしましょう。とりあえず1週間放置。
しっかり乾燥させました。

で、先週末。こんな感じに。

すっかり乾きました。で、シミなど、状態もはっきりくっきりです。

サドル部分、左右とも外側にシミあり。

かかとまわり。

うーん、なんなんでしょうね。何か白い塗料か何かが塗布された痕跡のようにも見えます。

で、黒丸はばっちり残ってます。

よし、まずは汚れやシミの除去です。

最近何かと活躍中の除光液を使ってみよう。

布にとって、がしがしごしごしと擦ります。

うーん。あんまり変わりません。消しゴムもかけてみましょう。

うーん。あまり効果なし。困ったもんです。

さてさて、このアッパーをどのように料理すべきか。普段なら「木は森に隠せ」ということで濃いめの色目に塗り替えるのですが、レンガソールに何色のアッパーがいいものやら。
とりあえず今回は少し白っぽく塗ってみよう。といことで、こんなの買ってきました。

「布書きえのぐ」。

あ、すみません、手が汚いのは、私の手が汚いわけでなく、この前に別の靴をメンテしていた所為です。
で、この絵の具、布に書けて、定着したら洗っても色落ちしにくい絵の具だそう。こいつを、ベタ塗は危険そうなので、100均の「デリケートクリームもどき」で薄めて、手で直接塗り込むことにしました。こうすることで、均一に、うっすらと白が全体に広がれば・・・、との魂胆です。

さっそく、やってみました。

5:5で混ぜて、

指にとって直接塗り込む。

あ、すみません、さっき他の靴をメンテしたときのワックスが指に残ってます。指は汚いですが心は綺麗です。たぶん・・・。
さておき、

まあ、いいや。
このままやっちゃえ。

やっちゃえ!にいさん!

・・・なんか違うような気が、まあ、よしとしましょう。
とりあえず、左から。

うーん、どうでしょう。サドルの境目、縫い目の切り返し部分に上手く塗りこめません。ええい、ハブラシでやっちゃいましょう。

てなことで、左は完了。
うん、まあ、少し白っぽくなったかな。キレイになったとは言いませんが、最初よりはましでしょう。ただ、、、。

ありゃりゃ。歯ブラシの跡が。よし、ぼかす目的も兼ねて、この上にさらにムショクのワックスを塗り込みます。なんとなく、上からさらにコートした方が馴染みも良さそうに思えますが、どうでしょう。

どうでしょう?
アップだとこんな感じ。

まあ、少し白っぽくはなりました。この後、右も同様に仕上げ。紐は汚かったうえに左右で異なるものだったので処分して、替わりに、とりあえず余ってた靴紐を通してみました。

メンテ、完了です!
どーん。

うーん、なんともかんとも。
ビフォーアフター。

【BEFORE】

【AFTER】

うん、まあ、確かにマシにはなりました。
あ、ソールに何かついてます。画鋲のようです。
ええい、とりあえずはこのままでいいや。

かかと。

黒いの、取れません。もう、そのまんまです。

さてさて、こいつ、これでいいのでしょうか?

特徴的なスクエアなトゥ。

で、自分の目印をつけないといけないような場面?職場?
ということは、制服か何かの支給靴?
こういったことが手掛かりになるかと思いましたが、結局、何者なのかもわからないし。

 

嗚呼、なんかもう、どうでもよくなってきました。
きっとNHKの朝ドラで、「五郎ちゃんが出て行って淋しい」、っていう梅ちゃんの涙に心揺さぶられた所為ではないかと思われます。

嗚呼、まるで疲れ果てたアスリート、「投てき」の選手な気分です。
あ、それはやり投げか・・・。

が、しかし、しかーし、こいつをどうするか、何者なのか。
ううむ。
も一度、じっくり考えてみよう。
なにかいい方法、いいアイデアがあればぜひぜひご教示ください。
ヘルプミーです。

 

そりゃまあ、たまにはこんな日もありますよね。
四連休で生き返ろう。
死んでたわけではないけれど。

Have a nice weekend!

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