こんにちは、ばしです。
このところ週末に何やかんやかと予定が多い。
オールフリーなのは土日どちらか1日だけ、なんてことが続いてます。なもんで、メンテ作業が滞りがちです。先週土曜日は仕事でした。週末の靴メンテは日曜日に行ったのですが、「メンテ作業は屋外派」の私です。この時期は寒い上にその日は北風も強く、長時間屋外にいられないほどでした。ただ、ぬかりはありません。防寒対策はばっちりです。
こんな感じ。
デニムを履いた雪ダルマ、登場。
ディズニー映画の「ベイマックス」みたいです。
観てないけど。
で、分厚いフリースを脱ぎますと、
作業用のオーバーオール。
それを脱ぎますと、
ゴルフ用の中綿のズボンです。
それをまた脱ぎますと、
コーデュロイのズボン。
下半身は3枚重ねです。ぬくいです。で、上もセーターの下には長袖のヒートテック仕込んでる上に、写ってませんが襟元にはネックウォーマーしてますので、北風吹く寒空の下でもそれほど寒くはない。
寒くはないのですが、指先が冷たい。で、クリームなんかも冷たいんで、指先が凍えます。この日は2足メンテしましたが、内1足はグリセリン保湿を施したのですが、これがまた苦行です。馬鹿です。
作業は2週にわたることが多く、2足メンテしたもののどちらもまだ作業途中だったりします。ということで、そいつらのご紹介は次週以降で。今回は先週履いた奴ら7足をご紹介です。
その前は2週にわたり「PTB WEEKS」ということで、プレーントゥばかり14足履きました。その流れで、3週目は紐穴が2~3と少なめの外羽根を登板させることにしました。
2~3穴で羽根が小さいプレーントゥは、その羽根の形状から「Vフロントダービー」と呼ばれるようです。靴棚など確認してみましたところ、それなりの数があるようなので、いろいろと登板させてみました。ええ、お察しのとおり、今回は時間稼ぎ的な更新です。
お付き合いください。
(12/12 Mon) APOLLO
2穴のアポロ=旧ディンケラッカー。
ツォップナートと、三連か四連かしりませんが、履き口のこれでもかというステッチが特徴的な1足です。
ところで、ディンケラッカーのブダペストの工場が閉鎖する?した?らしいですね。コロナ禍の影響もあるみたいです。新しい工場もツォップナートのペアが生み出されるのでしょうか。技術は引き継がれるのか。いずれにせよ、こいつも貴重な1足となってしまいそうです。
(12/13 Tue) Sir Herbert Barker Shoe By Norvic
3穴の英国靴。
医者がデザインしたコンフォートシューズ。
1960-70s頃のペアのようです。
かれこれ半世紀前のペアですが、傷みやヘタリもなく、ガンガンに履けてしまう1足です。職人さんもバーカー博士も、携わった靴が海を渡って日本で履かれるだなんて、思いもよらないことでしょうね。知らんけど。
(12/14 Wed) Dack’s made in Canada
3穴のカナダ靴。
年代は定かではありませんが、まあまあ古そうです。
1970-80くらいかな。
かなり安く入手しましたが、円安の影響でカナダ靴もここ一年ほどで随分値が上がりましたね。以前のようなお買い得感がなくなってしまいました。安いうちに買っといてよかった。同じモデルの黒も持ってますが、先週は出番なし。まあ、またそのうち。
(12/15 Thu) Lytton’s by Plymouth Shoe Company
3穴の米国製。
イリノイ州シカゴにあったデパートが、マサチューセッツ州ミルドバラにあったシューメイカーに発注をかけた品です。
なぁんて、わかった風に書いてますが、西か東か、近いのか遠いのか、アメリカの土地勘は全くもってございません。ただ、靴の出来が素晴らしいことは分かります。マイナーなれどなかなか秀逸な1足です。
(12/16 Fri) Church’s
英国製。三都市表記=旧チャーチ。
以前、クリストフポーニー・レザーセラムでメンテナンスしました。以来、少しオイリーな感じの光り方がずっと続いてます。
この日は結構冷え込んだ上に、所用で電車通勤でしたのでこの秋に買った中古のダッフルコートを登板させました。意図したわけではないのですが、コートのトグルと靴のアッパーの色目がいい感じに揃ってナイスかなと。まあ、誰もそんなの見てもいないし興味もないんでしょうけど。自己満足です。好きです、自己満足。
(12/17 Sat) Dack’s Camel Skin Plain Toe Derby
4穴のカナダ製。
アッパーはキャメルスキン。ラクダです。年代はよくわかりません。1980sくらいでしょうか。も少し旧い?まあ、どっちでもいいです。
仕事よりもカジュアルな足元の方が合わせやすいかな、と。アッパーがエキゾチックなことに加え、こいつは「4穴」です。中途半端な鳩目数です。プレーントゥなのか、Vフロントなのか。どっちつかずですが、羽根はV字に広がってまますので、Vフロントダービーということにしときます。
(12/18 Sun) Allen Edmonds Lambert
米国製、2007年製のアレン。
メンテを終え、早速履き下ろしました。
グレインレザーですし、こいつもカジュアル向けかと思いましたが、どうなんでしょう。このシュッとした感じはやっぱ仕事向きですね。スーツはもちろんですが、ジャケパンでもいけるかな。先月のニューカマーですし、いろいろ試しながら履いてみよう。
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UチップやWingチップなど、プレーンでない奴まで対象を広げますと今週もVフロントWEEKができてしまいそうなのですが、エキゾチックな奴もあったりであまり現実的でない。加えて、それ以外の靴が履けなくなるので、この辺で「○○WEEK」の縛りは一旦緩めることにいたします。
とりあえず、先週の7足で記念撮影。
おお、どれも素敵ではありますが、7足だと少しばかり寂しいですね。で、7足ともプレーンなペアですが、5~6穴のPTBと比べますとドレス感が強いです。どちらも素敵ですが、やはり印象はずいぶん異なる。
「革靴のドレス感の強さ」
は、何で決まるのか。アッパーの素材などの影響も大きいかと思ってましたが、結局は「形」に一番左右されるのですかね。
2~3穴のペアはとてもミニマルな印象です。かつ、コバの張り出しも(アポロ以外は)控えめなモノが多いような。かつ、ソールも(アポロ以外)はシングルソールです。それでいて、履き心地といえば、甲部分の締め付けはないので、きちんとした印象とは裏腹にとても軽快です。
(再掲)
これまで「Vフロント」ということを意識したことはほぼ皆無だったのですが、区分し分類することで特徴が明確になったように思えます。
クラシコ・イタリア風なこいつ、週末にメンテに着手したうちの1足です。こいつもたまたまなのですが3アイレットの外羽根なんですよね。年内にはメンテを終えてご紹介&履き下ろす予定です。
「○○WEEK」、ということは抜きにして、外羽根のアイレット数少なめの奴を一通り履ききってみようと考えております。履くことであらためて気づけることがあるかもしれません。それが終わったら次は内羽根ですね。手持ちの靴の「外羽根:内羽根」の比率の確認もしたいのですが、それは今年中には無理っぽいですかね。まあ、焦ってもしようがないですね。
のんびりいきましょう。
(おしまい)