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レディスのイーストコースト(中古のリーガルその33)

こんにちは、ばしです。

 

4月になりました。

桜は今週あたりが見ごろのピークでしょうか。満開の入学式だと嬉しいですね。私はといいますと、そんな桜の季節も相も変わらず古靴と戯れ中です。

最近の遊び相手は先月の春のお彼岸にお安く拾ってきたペアたち。

順次メンテ中です。

紅いエアハラチはメンテして出品中。黒のリーガルローファーは丸洗いして乾燥中で次の週末にメンテ完了予定。で、その間にサクッと茶のレディスをメンテしました。自分では履けないし、恐らく娘も家内も要らんというだろうと思いながらも、おおこんなのもあるんだ、メンテして転がそうと拾ってきました。

 

 

REGAL East Coast Collection

ソックシートには見慣れた文字。「イーストコーストコレクション」は、位置づけとしては今の「シェトランドフォックス」にあたるその昔に存在したリーガルのアッパーラインです。

このラインのペアはこれまで5足拾ってきました。今手元にあるのは2足で、これまでの5足全てメンズです。レディスラインもあったんですね。なかなか貴重ではないか。まあ千円ならと持ち帰ってきた次第です。

内側の印字、旧いチヨダ製のリーガルの書体ぽいですね。擦れてますが、サイズ表記は23.5センチ。一般的な大きさではないかな。女性の靴の好みってさっぱりわかりませんが、ユーズドが売りに出ているということは新品を買った人が存在する、ということです。

ヒールもしっかりと積み上げヒールです。この手のトラッドな感じのヒール付きの革靴が好みな方もおられるでしょう、きっと。

ソール。見た目に使用感ありますが、へたり等はなし。レディス靴ってメンズに比べて相対的にダメージが少ないものが多い。体重が軽い分、靴の消耗も少ないのかも。

こいつは造りもしっかりしてるから、余計にそうなのかもしれない。

アッパーの茶の色は薄め。ですが、きっと乾いて乾燥しているせいではないかな。メンテしたら多少は色濃くなりそうです。まあ、薄くても濃くてもどちらも素敵な感じに変わりはないのではないか。

 

よし、念のため、娘と家内にも念のため履くか履かんか訊いてみよう。履くならそれでよし、履かないならキャッチアンド・リリースです。そうと決まれば早速メンテです。いつも通りまずは左足から。

 

 

LEXOL

いつものステインリムーバー、切らしちゃいました。ただ、これまでの経験ではレディス靴の場合ワックスが塗り込まれていたことは一度もありません。

今回もワックスの類はなし。

 

 

RenoMat リムーバー

汚れ落としは1種で良いかとも思ったのですが、

まあ、一応念のため。

 

 

デリケートクリームもどき

いつもの百均のヒト用クリームで保湿&栄養補給。

色がだいぶ濃くなりました。

 

 

リッチモイスチャー

もちもちになるやつ投入。

まあ、いつも通り。

 

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。

まあ、いつもな感じ。

 

補色

爪先にキズあり。茶のクリーム入れておこう。

細いマイナスドライバーでキズ部分だけにクリーム入れて5分ほどおいてから拭き取りました。目立たなくなればそれでよい。さて、仕上げましょう。

 

 

コロニル1909(ニュートラル)

いつものクリームで仕上げ。

多少色ムラありますが、まあ、こんなもんで。
右も同じ手順で仕上げました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

整った、のかな。どうなんでしょう。

あ、右足の爪先にもキズが。

こちらにも茶のクリームいれるべきところなのでしょうが、いやあ、もうね、すっかりやる気失せました。ちぇっ、てな感じです。なぜかといいますと、

がーん。

ダメージ発見。購入時には気づかなかったんですけどね。シューツリー入れたらこうなったみたい。ショックです。まあ、ダメージに気づかずに転がしてたら大事だったので気づけて良かったのですが、もうね、こりゃ死蔵品になっちゃいますね。

折角ソールも綺麗にしたのにね。折角トップリフトの状態も良いのにね。もったいない。捨てるわけにもいかないので、もし修理が可能ならいつか復活させよう。あと20年くらい経って、貴重さが増しに増したら、ひょっとしたらダメージありでも欲しい、自分で修理に出して履きたい、なんて人が現れるかもしれません。

ちっちゃくてスペースもそれほど取らないし、その時までステイだ。

 

 

☆★☆

 

 

最近リーガルづいてる私です。もとい、安いリーガルづいてる私です。

墓参りの帰りに2足リーガルをゲットしたのですが、3月下旬にも安いリーガルを1足ゲットしました。

リネンとレザーのコンビのキャップトゥ。こんなリーガルあるんですね。少々薄汚れてるのですが、サイズはジャストマイサイズの25.5センチ。いつ、どのような服装に合わせて履くべきか、全くノーアイデアなのですが、税別500円だったし、持ち帰らねば男が廃ります。これで3連足、もとい、3連続のリーガルさんです。

 

しかしまあ、今回のは折角のイーストコーストコレクションだったのにね。残念。同じリーガルでもイーストコーストラインは大変大変素晴らしい造りでいつも気になる存在です。「今は亡き~」であることが尚更僕の琴線に触れるのです。

なもんで、リベンジです。

 

 

4月の1足目はそんなやつにしてみた。

 

(おしまい)

(参考)「中古のリーガル」記事一覧

 

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