こんにちは、ばしです。
週末は玄関先で靴メンテ。
おお、ご・しち・ご、です。
いや、そんな話ではなく、週末の靴メンテは私のルーチンであり癒しの時間でもあるわけですが、先週は土曜は仕事で作業出来ず。で、日曜は終日雨模様。「メンテ作業は屋外派」の私にとってはなかなかに厳しい週末でした。結局、さくっと済むやつ1足だけ、メンテしました。
こいつ。
Walk Over ホワイトバックス
紅いブリックソールのホワイトバックス。
昨年12月に近所のトレファクで拾ってきました。50%オフのハンコが押され、2000円でお釣りになったところを持ち帰ってきました。春から夏に活躍する靴は冬場に買うのがお得ですね。
ソックシートのロゴはずいぶん擦れてはおりますが、「MADE IN USA」もちゃんと判読できます。ホワイトバックスといえばウォークオーバー、というほどに日本ではお馴染みのブランドですが、思えばマイファースト・ウォークオーバーです。
簡単にブランド概略、確認しときましょう。
WALK OVER
1758年 ゲオ E・キース・カンパニー設立。靴づくりを開始。
1899年 ウォークオーバーをスタート
1970年代後半 日本への輸出開始。
1990年代半ば アメリカンスタイルの衰退により、ウォークオーバーブランドを閉鎖。
2010年 イタリアのASAP社が商標権を取得し、ウォークオーバーブランドが復活を遂げる。ウォークオーバーのデザイナーにはアメリカのマーク・マックネイリーが迎えられ、往年のブリックソールで伝説的なアメリカントラディショナルシューズ「ウォークオーバー」がMade in USAで蘇った。
(Spicaさんの記事を引用させて頂きました)
一旦クローズして、再度復活してるんですね。知りませんでした。調べてみたところ、新生ウォークオーバーの靴は新品も手に入るようです。
ネイビーのウォークオーバー。こちらから画像拝借しました。33000円らしい。結構いい値です。イタリア資本とのことですが、MADE IN USAなのがうれしいですね。で、ソックシートのロゴが古いのとは異なるようです。
ブランドのスタートは1899年。
結構古いですね。そういえば以前アメリカとカナダのシューメイカーの創業年を整理したとことがありました(過去記事「カナダ靴の世界」)ので、再度確認してみましょう。
分かりにくくてすみません。1899年は表のちょうど真ん中あたりの行にあります。で、ボストニアン、ハノーバー、エンデイコットジョンソンの創業年と同じ年で、会社自体はボストニアンと同じくマサチューセッツ州です。ちなみに、ウォークオーバー発祥の「ブロックトン」という街は、多くのシューメイカーが起った靴産業の盛んなところだったようです。
ウォークオーバーはアッパーラインに「キース・ハイランダー」のブランドがありますが、この「キース」というのは創業家の名前を由来としているとのことです。
さて、そんな私のホワイトバックス。大変お安かったわけですが、季節外れだったこと以外にもう一つ安い理由が。
踵内側のまだら模様。
これは、サイズ調整のためのパッドが貼られていた痕跡のようです。
そうそう、こんなタイプのやつです。すみません、その辺から画像拝借しました。で、今回のペアにはパッドそのものはなかったのですが、粘着テープの残骸が残ってまして、ねちゃねちゃしてます。
なもんで、
LEXOLで拭ってみました。
が、うまく取れたのかどうか、よくワカラナイ。
なので、レノマットも投入。
うーん、綺麗に除去できたのでしょうか。
右も同じ要領でやってみました。
これが、
こう。
うーん、どうなんでしょうね。
履いてみないことには何とも言えないですね。
こいつ、US8.5Dです。
サイズ表記横の「89141J」(IJ?)とは何か意味があるのでしょうか。
「891」と「J」は色が濃くて、間の「41」は色が薄くフォントも少し異なるようにも見えます。「41」だけあとで刻印したように見えなくもない。
「1989年1月」製造の「41足目」なんて意味だったりすると嬉しいのですが、どうなんでしょうね。当たらずも遠からず、て感じかもしれない・・・、と思ったけど、WEB上でほかのペアの印字を確認してみたところ、年代とは思えないようなランダムな羅列がほとんどでした。
うーん、残念ながら製造年につながる規則性はないようです。とはいえ、まあ、おそらくこいつ自体は1980s頃のペアであることは間違いなさそうですね。
紅いブリックソール。
削れも僅かです。9割くらい残ってます。
ドッグテール。
見えづらいですが、フットプリントもほとんどなし。
シミがあります。まあ、ご愛敬です。
全般的に状態は良いかと思います。
思います・・・。
ありゃ、そばかすのようなシミが。
うーん、もうね、ホワイトバックスの宿命ですね。
「木は森に隠せ」てなことで、全体を泥水なんかで汚して「ダーティバックス」に仕立てるなんてことも出来はなくはないですが、それには時期尚早、そこまで酷くはありません。
なもんで、久々のやつ登場です。
べびーぱうだーあ~
(ドラえもん風に)
そうです、赤ちゃんに使うやつです。以前、Viento Americano のホワイトバックスを白くするために購入した残りです。
残り、といっても、多分98%くらい残ってます。
ホワイトバックスの汚れは物理的に白く塗って誤魔化すことが多いようです。特に、「チョーク」を使うことが多いようです。そう、あの学校の教室にあっるやつです。私もチョークを試してみたい、とも思ったのですが、ベビーパウダーがこんなにも残っていて、もったいない。今回はとりあえずこいつでいってみました。
いつも通り、まずは左足から。
爪先にも汚れがあるな。
しっかりぬりぬり。
お、少し目立たなくなりました。
全体的にしっかり塗って、余分な粉をしっかりと叩きました。
どうでしょう?
少しだけ、整ったような。
右も同じ手順でメンテ完了です。
【BEFORE】
【AFTER】
白い靴って、写真撮影が難しいんですよね。
まあ、マシにはなったでしょう。
足を入れてみましょう。
!?
指先に違和感が。
左足の爪先に何か居ます。
ちょうど親指あたりに何か貼りついてます。
これは一体何なのでしょう?なんか意味があるのでしょうが、さっぱりわかりませんし、僕には必要ありません。むしろ邪魔です。
マイナスドライバーで削りましょう。
まだ少し残ってますが、まあ、これで問題ないでしょう。
再度。
サイズ8.5Dは私にとっては少し大きめ。素足ではなく、少し厚手の靴下履いてちょうどな感じです。なお、踵の「ねちゃねちゃ」ですが、あまり気にはなりませんでした。靴下の所為かな、と思ってたのですが、
翌日の月曜夜時点の写真です。割ときちんと除去できたみたいです。触ってもねちゃねちゃはなくなりサラサラでした。
おお、めでたし。
さてさて、
いつ頃履き下ろしましょう。
靴下履いて春に履くか、中敷き入れて素足で夏に履くか。
何に合わせたらいいでしょう。
数年前に買ったものの出番のほとんどない紺ブレが1着あります。「紺ブレにデニムにホワイトバックス」、とかどうかな。別に変ではないですよね。
とりあえずゴールデンウイークあたりに一度履いてみよう。
楽しみです。
(おしまい)