スコッチグレインを丸洗い

こんにちは、ばしです。

 

私が古靴を漁るのは、「セカンドなんちゃら」とか、「トレジャーなんちゃら」といった、チェーンのリサイクルショップがメインです。きっと皆さんのご近所にもあるはず。

で、実際にはそれ以外にも、昔ながらの「リサイクルショップ」、があります。服なんかの場合、1点ずつ買い取り査定をするのではなく、「1kg〇円」で買い取る店も結構あるみたい。オシャレよりもエコロジー重視なお店。

うちの近所のそんなお店は、「モノに命を!」と店先にでかでかと看板が立っていて、オープン時刻前になると、近所のおじいちゃんおばあちゃん方が並んでいるのを良く見かけます。

これまで何度か覗いてみました。服、着物、瀬戸物、グラス、などなど。私にとってめぼしいものはほとんどありません。お客さんも年配の方ばかりです。けどまあ、たまには、ひょっとして、との思いから、2か月に1度くらい、忘れた頃に念のためにと足を運びます。

で、先日。久々に足を運んでみました。で、この店で初めて拾ってきたのがこいつ。

 

スコッチグレイン

 

・SIZE:25EEE
・ラバーソール
・黒い内羽根スワールトゥ
・Made in JAPAN

結構くたびれてたように見えてましたが、そう見えただけ。磨けいてかなり綺麗になりました。この顔、スワールトゥ、というらしいです。15年ほど前に1足、似たような顔のペアを履いてました。たしか、スーツカンパニーで買ったイタリア製の薄茶のペア。

高級品ではありませんでしたが、薄茶のアッパーにボルドーやらネイビーやら、色んな色のクリーム塗り込んで、まさに「自分でパティーヌ」的な感じに仕上がってました。

踵の履き口がボロボロになってしまい、お役御免。今はもう手元にありません。写真も残ってない。結構お気に入りでした。で、久々に見かけたスワールトゥ。懐かしさもあって、拾ってきちゃいました。

 

スワールトゥ

 

スワールトゥ。縦に2本縫い目のあるスタイルが特徴。この2本の縫い目の並び方で、印象が大きく異なります。

よくあるのが、外羽根で、羽根の付け根から2本が幅広で平行に爪先まで伸びているタイプ。好みの問題なのでしょうが、私は手が伸びません。カジュアル感が強過ぎて。

スワールトゥが流行り始めた当時、ロングノーズも流行ってました。ロングノーズの外羽根スワールトゥ、って、やたら足が細長くでかく見えてバランスの悪い印象が。で、かつ、甲の皺の入り方が半端ないです。シューツリーなし、なものなら、「餃子靴」一直線です。

私のお気に入りのは外羽根でしたが、2本の縫い目が平行ではなく、今回のペアみたいに甲周りから大きくラウンドして爪先に向けて細くなっていくタイプのものでした。

どちらかと言えば足幅狭めな私は、ロングノーズ気味の靴はワンサイズ小さめを、ロングノーズじゃない風にジャストサイズで履いてました。爪先の捨て寸少なめ、それでも、履き皺が結構強く入ったと記憶してます。

 

今回のは、内羽根のスワールトゥ。なかなかにドレッシーです。で、それほどロングノーズでもない。シェイプも効いてます。アッパーの質もそれほど悪くないです。が、やはり、昔の私のお気に入りと同様に履きじわが結構強く残ってます。

シューツリー入れてればいい感じですが、抜くと結構ヘタって見えます。気をつけ!と、休め!みたいな感じですね(笑)

 

革靴を丸洗い

過去にも一度チャレンジした革靴の丸洗い。こいつにも施してみました。今回も前回同様、汚れ落としが目的ではなく、革が良い感じに蘇って、皺も良い感じになくならないか、の実験です。

どぼん、とぬるま湯に浸けて2時間。汚れと言うよりは、革の内側の色が染み出てきた感じです。ライナーも全てレザーです。ラバーソールなのに手を抜いてませんね。

 

中性洗剤で洗い、しっかりすすいだ後、プラスチックのシューツリー入れてぼろ布にくるんで洗濯機で脱水。その後、ツリー入れて、クリーム塗って、甲あたりをしっかり伸ばして一晩陰干しします。

 

余談ですが、陰干しするときは自転車のかごが便利です。風通しいいですし、全方位空いてますし。で、結局3日程放置の後、通常のお手入れしたらこんな感じ。

 

かなり復活しました。ツリー抜いた状態でも、甲周りがしっかりと伸びました。水に2時間ドボン→シューツリーでテンションかけたまま乾燥、は、相当に効果あります。履けば当然皺になりますが、都度都度シューツリーを入れてきちんとメンテしていけば、そんなに型崩れはしないかと。

 

で、よーく見てみると、履き口とヒール周りは細かいダブルステッチ。丁寧な作りです。

仕上がりには満足です。手入れも楽しめました。サイズ感もほんの少し大きい程度でほぼマイサイズ。ですが、そんなに履かないかも。

スワールトゥって、やはり、若い方向けのデザインですね。ジャケパンの親父に似合うイメージが、湧かない。もう、そんな、若ない・・・。

とはいえ、せっかく縁あってやってきたペアです。ちょうど雨だし、履いてみました。あらためて、サイズもほんの少し大きい程度。グッドです!。

 

雨の日にマストなラバーソール。もうすぐ梅雨ですし、次の持ち主の下で活躍してもらうのはもう少し先に延ばすとしましょう。

てなことで、ごきげんよう!

 

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2件のコメント

  1. とってもおもしろいブログですね、一気に読んでしまいました。
    私は最近イングランド製マーチンを手に入れて革靴に興味を持ちはじめたところなので(マーチンばっかり3足になりました笑)、ブログを読んで勉強させていただきますね。
    それと、リサイクルショップにもこんなに掘り出し物があるとは目から鱗でした。

    おもしろいブログでもいつの間にか更新が途絶えていたりして悲しいことが多いので、更新がめんどくさくならない程度に頑張ってください!

    1. ありがとうございます!
      確かに、継続は力なり、と言いますし、長く続けられるよう頑張りすぎずに頑張りますね。
      これからも応援よろしくお願いします!

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