ARISTOCRAFT+CROWN(ヌバックのメンテその1)

こんにちは、ばしです。

 

拙ブログは、火曜日と金曜日の週2更新が基本です。

で、ごく稀に不定期で日曜日も。なのですが、1月は日曜もブログ更新がんばりました。なぜなら、昨年購入したものの、未メンテ・未紹介なペアが溜まったままなのが気持ち悪くて・・・。

メンテ、その後ブログにアップ、というのがこの2年の基本パターンです。なもんで、メンテしないことには始まりません。

で、そんな貯め込んでいたやつもようやく残り3足となりました。1月中に3足とも片付けたかったのですが、間に合わず・・・。まあ、焦りは禁物です。ていうか、1月頑張り過ぎましたので、通常モードにもどしてボチボチ行きます。

まずは1足目、先週末にようやくメンテしました。

こいつ。

 

 

JOHNSTON & MURPHY , CROWN ARISTOCRAFT

・SIZE:US 7.5 E/C
・ヌバックタッセルローファー
・Made in USA

1850年創業、米国シューメイカーの最古参であるジョンストンアンドマーフィー。高級なイメージはあまりありませんが、リンカーン、ルーズベルト、ケネディ、ニクソンなど、名だたる歴代大統領の足元を飾ったJ&M。

そんなJ&Mの高級ラインであるARISTOCRAFT(アリストクラフト)の後継・屋上屋として1980年頃に登場したのがCROWN ARISTOCRAFT(クラウンアリストクラフト)。

この二つ、別々のラインですので、ロゴも異なります。

アリストクラフトがこんなロゴ。

BONTAさんで修理したやつのインソックです。USA表記ありなしや、別の年代の別バージョンのロゴもありますが、そのあたりのことはこちらを参照ください。

で、クラウンアリストクラフトがこちら。

こちらも別バージョンあるようですが、メジャーなのがこのロゴです。すでに旅立ったクラウンのロゴ。で、見ての通りそれぞれ異なります。

で、今回のクラウンアリストクラフトのロゴがこれ。

「ARISTOCRAFT」の下に取ってつけたような「CROWN」の文字。どうやらこのロゴ、クラウンアリストクラフトの初期の頃のものらしいです。それまでのアリストクラフトのロゴを流用したらしい。なんたる手抜き笑。

よく言われることですが、米国靴は60年代が黄金期でこの年代のペアが最も素晴らしいらしい。で、70年代以降の景気低迷により高級品が売れなくなり、各社コストダウンを図らざるを得なくなった。結果、80年代にかけてその品質がどんどん低下していったそうです。

で、J&Mも状況は同じだったのでしょう。高級ラインであるはずの「アリストクラフト」のクオリティが落ちてきた、との巷の評判を踏まえ、再度ちゃんとした高級ラインを、とのことで登場させられたのが「クラウン~」、との経緯らしい。ですので、そんな初期のクラウンのペアでであれば、ロゴは手抜きでもモノはきっとちゃんとしている、かもしれない。期待していいんでしょうか。

けれども、ヌバックの品質の良し悪しなんて分かりませんし、ソールはラバー仕様だし、ぱっと見、そんな高級感あるようには見えなかったんですけどね。

よし、そろそろメンテです。スエードシャンプーも一応持ってますが、そこまで状態も悪くないですし、さくっと簡単にいきましょう。

 

まずは、普通の消しゴムを投入です。消しゴムの汚れが靴に移ってはまずいので、ちゃんと新品買ってきました。85円。汚れてる部分だけでなく、全体的に消しゴムをかけます。

いつも通り、まずは左から。

少し、毛並みが整った?ような雰囲気です。ちなみに、写真には写ってませんが、消しゴムのカスが足元に結構ちらばります。

爪先部分のアップ写真で、途中経過ですがビフォーアフター。

【BEFORE】

【AFTER】

おお、なかなかに綺麗になります。やはり色目も少し変化しているようです。ただ、しつこいシミ汚れが取れません。この部分にはメンテ用グッズ投入です。モゥブレイの、

「スエード&ヌバック用汚れ落とし(ソフトなサンドゴムタイプ)」。

うーん、長い名前です。なぜか手元にありました。昔買ったやつでしょうか。要は「砂消し」みたいなやつ、ですよね?違うのかな?まあ、似たような気もしますが、アッパー爪先を傷めては元も子もないので、ちゃんとしたやつでいきましょう。

豆腐みたいな四角い形状ですが、角ではなく、大きな面の部分を使ってみました。あまり力は入れ過ぎないよう気を付けつつも、遠慮なく擦ります。こんな感じ。

おお!威力ありそうです。ここでも途中経過。

【BEFORE(消しゴム後)】

【AFTER】

うん、グッドです。

 

この後、右も同様にメンテしてみました。左同様、爪先部分で変化をみてみましょう。

【メンテ前】

【消しゴム後】

【モゥブレイ後】

はは、なかなかに楽しいです。

最初からモゥブレイのだけで良いのでは?との声も聞こえて来そうですが、凹んだ部分は消しゴムでないと対応できません。何より、消しゴムの方がソフトで、革を傷めずに汚れだけ掻き出せるような気がします。

消しゴムは消しカスと一緒に汚れだけを落とすイメージ。モゥブレイのは、汚れと一緒に表面をうっすらと削り取るイメージです。

なので、消しゴムを主として、汚れのひどい箇所だけモゥブレイ、との使い方がお勧めのように感じます。なので、酷い汚れがない場合は消しゴムだけでじゅうぶんかも。

で、最後に綺麗なブラシでブラッシング。間違っても黒い靴に使ってるようなを使い回さないように。折角綺麗になったのを汚さぬよう注意しましょう。で、消しゴムも新品を購入しましょうね。

あらためて、全体像、こんな感じ。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うん、いい感じです。

別の角度だとこんな感じ。

ありゃりゃ。ソール内側に隙間が空いてしまっています。まあ、使用には問題なさそうですし、気にしない、気にしない。

で、このアッパー、そもそものクオリティ以前の問題として、なんか白っぽいように感じるのですが、こんなものなのでしょうか? カーフでも乾燥したら白っぽく粉吹いたみたいにもなりますし、乾燥の所為もあるのでは?

よし、それなら、ということで、保湿してみることにしました。

グリセリン水でも良いのですが、生憎グリセリンを切らしてます。代替品としてDAISOで買ってきたヒト用化粧水を使ってみました。

「保湿成分ビタミンC誘導体配合」。なんか、良さそうです。これを同じくDAISOで買ってきた霧吹きボトルに入れ替えて、アッパー全体に振りかけます。

ぷしゅっぷしゅっ、と、ふた吹き。

おぉー、ぐんぐん吸い込みます。40年近く前のペアでしょうから、それなりに乾燥もしていたのでしょう。やはりこの手のアッパーにも保湿は必要なんでしょうね。これまであまり意識したことありませんでした。

トゥ、踵、タッセルの下や裏側と、全体にまんべんなく吹きかけます。

おお、色が濃く変化しました! 当たり前か。

水も滴るなんとやら。

乾いたらどうなるのでしょう。



陰干しして3日後。

しっかり乾燥して、こんな感じになりました。

うん、なかなかに素敵です。もともと、所々白っぽくなっていたのがなくなり、全体的に明るいきれいなレンガ色になりました。これが本来の色目なんでしょうね。

消しゴムで汚れが目立たなくなってましたが、全体的に色目が若干濃くなることで、汚れが一層目立たなくなりました。

 

あらためて、ビフォーアフター。

【BEFORE】

【AFTER】

諸事情で撮影場所が異なりますが、まあ、いい感じです。霧吹き吹いて、陰干し。それ以外はまったく手を加えてませんが、肌理細かな良い雰囲気になりました。

爪先部分、再度、途中経過も含め。

【BEFORE】

【消しゴム後】

【モゥブレイ後】

【保湿後】

保湿することによって、表面の毛羽だった感じがかなり抑えられたように見えます。ヌバックも、白やベージュでなければこの程度はきれいにはなるみたいです。

ですが、ここまで改善するのは、アッパーの質がそれなりに高いからなのかも。クラウンアリストクラフトの面目躍如、といったところなのかもしれません。良きかな、良きかな。

実は、他にもメンテしないといけない起毛系ペアが2足(うち1足は海の上(笑))ほどありますので、近々、「ヌバックのメンテその2・その3」をやる予定です。お楽しみに~。

 

で、本論に戻りまして、いつもならここで足入れてみるところなのですが、、、。

このペア、7ハーフです。おお!マイサイズ!かと思ったのですが、ウィズが大きいからでしょうか、私には結構大きい。紐靴ならきつく締めればよいのですが、スリッポンなんでそれもできない。

なもんで、買ったときから転がすつもりでしたが、なかなかに素敵に生まれ変わったこのペア、手放したくなくなってきました。

いやはや、どうしましょう?

中敷きでのサイズ調整にも限度がありそうですし、息子に履かせるか。

あるいはやはり、当初の予定通り転がすか。

うーん、しばし思案です。

 

変な悩みも発生しないし、やはり、靴はマイサイズに限りますね。

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