BONTA de 靴修理(その2)

こんにちは、ばしです。

 

大阪駅前第3ビルの地下2階・BONTA

行く度に、地下1階?2階?どっちだっけ?と右往左往します。

 

今月初め、久々にリペアを依頼しました。

1度目の前回は2足。旧チャーチと旧ディンケラッカーのアポロ(過去記事)。

2度目の今回は3足。

こいつら。

右端のやつ。前回記事のアルフレッドサージェント。こいつは、単にハーフラバー貼っただけです。

残りの2足は気合い入ってます。

左のから順にご紹介。

まずはこいつ。

 

Allen Edmonds, DICKSON

初めて買った中古の本格靴。ビンテージシューズの世界に私を誘った張本人です。

(参考記事:「ヴィンテージシューズ界への入り口(私の場合)」

 

この靴自体はビンテージではありません。2000年の初め頃の一時だけラインナップされていたモデルです。

コンディションは悪くありません。傷みは軽微。爪先が少々削れてきて、1年ほど前からそろそろ手当てが必要かな、といった感じでした。ですが、手持ちの靴が増え、出番はよくてせいぜい月1回程度。そんな傷まないし、結局今のタイミングとなってしまいました。

こいつは私にとって特別なペアです。

なので、大切に履きたいですが、もっとしょっちゅう履きたい。ということで、仕事の足元だけでなく、カジュアルにも履けるようカスタムライクにして頂きました。

こんな感じ。

タンクソールっぽいハーフラバー&ヒールトップ仕様にして頂きました。どうせなら釘をマシマシに行きたいところですが、釘を1本も使わないのがアレンのこだわりです。今回は、大人しめ。

と、思いきや、

ぶ、分厚い。元々ダブルソールです。トリプルソール並みの分厚さになりました。

上から見てもタンクソールな感じが垣間見えます。

削れていた爪先も足されて綺麗にリペアされてます。分かりづらいですね。そのくらい綺麗に仕上がってます。

おーっ、流石です、頼んで良かった!

汚れ、僅かですが、折角なんでアッパーもメンテです。

まずは左から。

 

ステインリムーバー

まあ、いつも通りです。

 

デリケートクリームもどき

100均で買ったやつ。デリケートクリーム替わり。

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。黒がしっかり黒くなれば嬉しい。と思ったら、、

おおー!ウエスも黒くなりました。ワックスなんて入れたことないですが、古い奴でしょうか。そういえば、なおけんたさん・IRONさんが、古い汚れもこいつで落ちるとおっしゃってましたが、このことなんですね。なかなかに強烈です。こいつは使えますね。いや、まじですごい。

(なおけんたさんのブログ:HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~
(IRONさんのブログ:Ramblin’ On My Mind

 

で、仕上げ。

 

コロニル1909 シュプリームクリームデラックス

少し青っぽい黒になりました。どんな塩梅なんでしょうね。

右も仕上げてメンテ完了。

うん、いい雰囲気です。

ジャケパンでも、デニムでも行けそうです。

5~6年の付き合いですが、出会ったころと状態はほとんど変わってません。まだまだ序の口、長い付き合いになりそうです。

よろしくな、相棒。

 

 

次いで、もう1足。

こいつ。

 

JOHNSTON AND MURPHY, ARISTOCRAFT  SLIP-ON

1年ちょっと前に買ったセメント製法のアリストクラフト。Made in USA表記ありですので、1970後半~80前半頃のペアです。

お安く拾ってきましたが、シューツリーを突っ込んでメンテしているうちにアッパーつま先部分がソールから剥がれてしまいました。

キー、キー。イルカみたいです。

剥がれているだけでなく、ソールもだいぶ薄くなってます。セメント製法が潰れたら修理できない、と聞いていましたが、前回もセメント製法のアポロをマッケイライクに修理頂きました。今回も同様なやり方で履けるようにして頂きました。

こんな感じに。

おー、素晴らしい。薄くなっていたソール、つま先部分を足し込んだ上でハーフラバー仕様に変身しました。

もともとのセメントの剥がれた跡がありますが、ご愛敬です。見た目にも安心感があります。で、マッケイ製法に変身した証拠がこちら。

インソックをめくると縫い目が。いったん剥がして、縫って、あらためてインソックを貼りつけてあります。ロゴがなくなってしまうかも、と思ってましたが、そのままです。おお、嬉しい限りです。

蘇ったこいつも、アッパーメンテです。

 

ステインリムーバー

 

レクソル

 

デリケートクリームもどき

 

コロニルで仕上げ

 

右も仕上げました。

おお、なんかいいですね。艶感が半端ないです。

色目はネイビーです。この角度が一番綺麗なブルーです。

で、この細かさ。

うーん、素晴らしい技です。細かなステッチ。パーフォレーションは小さな穴のみ。シンプルですが、効いてます。

あらためて、全景。

うん、満足です。

何が満足って、セメント製法は修理できないと何かで読んでいたのが見事に復活です。

セメントが治った!セメントが治った! 私にとっては、

クララが立った!クララが立った! くらいの嬉しさです。

 

アレンは今後、仕事でも履きますがカジュアルメインにシフトしていく予定です。このジョンマーはどうしましょう。

スタイルとしては「スリッポン」と「昔ながらのおっさん靴」のちょうど間を攻めたような感じです。いや、攻めたわけではないんでしょうけどね笑。

もしこれがネイビーでなくて、ブローグもなければ、きっとただのおっさん靴です。

ギリギリセーフでした。流石ジョンマーです。

で、結局たぶん、仕事履きがメインになりそうです。

ローファーじゃないし、冬場でも履けるかな。

とりあえず年内に1度履いてみよう。

 

楽しみ。

 

(おしまい)

参考:「BONTA de 靴修理」記事一覧

 

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