こんにちは、ばしです。
5月半ばの日曜日のこと。
夕方早めに向かった先は行きつけの風呂屋。写真は「八尾グランドホテル」の駐車場の看板です。
一見するとビジネスホテル風なのですが併設された劇場で定期的に大衆演劇が観劇できる事に加え、天然温泉と「ボナサウナ」が併設されているという、私の地元・八尾市自慢のアミューズメント施設であります。演劇はまだ未体験。ジジイになったら観てみようと思う。
それはさておき、この日は夕方早めにひと風呂浴びて、帰りに少しまわり道して「ブックオフスーパーバザー」なる古着と古本の大型店に足を運んでみたところ、
こんなのと遭遇。
値札をめくると変わった模様が。
タコ?流れ星?これは何なのでしょう。何かは分からないのですが、なんかかわいくて良きかな。
こいつ、リーガルの「イーストコースト」です。
1980年代から約20年ほど、リーガルの英国ラインとして製造された同社の今は亡き上級グレードです。上級ラインのこいつは今は亡きチヨダシューズ製との話ですが、こいつもそうなのでしょうか。
イーストコーストコレクションのペアは確か、3、4足持ってます。今回のモノはロゴには「collection」の文字がない。このタイプは初めてです。年代によってロゴも変わったのでしょうか。詳しいことはワカラナイ。
品番は「7214」。サイズは「26」。リーガルのペアは「25.5」がマイサイズです。これは少しばかり私には大きめなのですが、
このアデレードな顔つきがグッドです。
リーガルのペアでこのスタイルはこれまで見たことありません。で、なぜだか知らないけど独特な雰囲気です。タコのパーフォレーションの所為かな。よくワカラナイのですがなんだか癖になるような顔つきです。一度履いてみたい。てなことで持ち帰った次第です。
2500円+消費税と相場よりも安い。数度履いたうえで転がそう。損はしないでしょうきっと。といういつものパターンなのであります。このところそのようなノリで様々に古靴を持ち帰っていた関係でメンテ順番待ち。先週末からようやく手を入れ始めました次第です。まずはディテールの紹介をもう少し続けます。
爪先のメダリオン。この図柄は「蝶」でしょうか。
羽根下、再掲。タコ、ではないよね、きっと。爪先が蝶ですので、これもきっと虫とかですかね。蜂ハチ、とかかな。よくワカラナイ&なんでも構わない。
バックシャン。悪くない。踵は少し削れ気味。
底。レザーソールです。
ソール自体のへたりは軽微です。爪先、これは修理痕でしょうか。あるいは初めからこの仕様?まあ、どっちでも良い。
トップリフトはオリジナルと思われます。方べりしてますがロゴはくっきりはっきり残っています。
フルソックな中敷き。使用感はありますが、履きこまれたというほどではないみたいです。
アッパーは乾燥したようにも感じられますが、目立つキズやクラックなど、ダメージは皆無です。30~40年前の品にしてはコンディションは良好な部類と思われます。
加えて、アッパーラインです。それもバブル経済期の日本製。それなりに上質であろうことは間違いがない。適切に処置してコンディションをアップさせましょう。
いつも通りまずは左足から。
LEXOL
コバ周りの埃をブラシで掻き出す。アッパーも全体的に軽く拭っております。
RenoMat リムーバー
強力リムーバーで優しく撫でる。
ワックスの類はなし。水分をもっと吸うかと思ったのですがそれほどでもない。
切り返しのギザギザ付近に黒ずみが。
ハブラシにレノマット浸けてガシガシとやっておいた。
デリケートクリームもどき
保湿&栄養補給。全体的にほんのり色濃くなった。
TAPIR レダーオイル
油分補給&しつこい汚れ落とし。
マスタングペースト
馬油を精製したやつ。浸透力抜群のこいつでじっくり油分補給するのが最近のマイブームであります。
右足も同じ手順でマスタングペーストまで。
ぐおお。
先に手当てした左足(向かって右)、僅か15分ほどですっかりしっかり浸透しています。
両足とも追いオイルしまして、この日の作業はここまで。奥までしっかりとオイルアップすべく、このまま1週間ほど放置です。
☆★☆
さて、1週間後の昨日の朝。
すっかり浸透しました。
メダリオンに入り込んだオイルが冷えて白く固まっている。
切り返しのギザギザ付近も白い。アッパー全体には浸透しきらなかった余分なオイルも残っているはず。それらをすべて一旦除去します。
LEXOL
再度のレクソル。
メダリオンに詰まって固まったオイルはマイナスドライバーで丁寧に掻き出します。
すっきり、
しました。
レザーソールリキッド
レザーのアウトソールもしっかりとケア。リキッド入れて、ムショクのワックス塗り込んで、コバインク&コロニル。アッパーの仕上げも、
コロニル1909(無色)
鈍い艶感。
だいぶスッキリしました。
右足も同じ手順で仕上げてメンテナンス完了です。
【BEFORE】
【AFTER】
色濃くなりました。店舗内は空調が行き届いてますので、革靴は乾燥しがちです。乾燥すると茶靴は白っぽくなります。かなり潤ったと思われます。
【BEFORE】
【AFTER】
ソールも気合いれて磨いといた。
【BEFORE】
【AFTER】
お気づきでしょうか。靴紐、交換しました。元の平紐、洗ったら色がまだらに白っぽく抜けてしまった。
こんな感じ。ちょっとこのままでは使えないな。
色ムラ・色抜けのマシな中古の紐が余ってましたのでとりあえずこいつを装着させておきました。
【BEFORE】
【AFTER】
ソールもすっきり。で、丸紐でも問題なさそうですね。当面はこのままで。買い替える際はまた平紐に戻そうと思う。
最後に、懸案のサイズ感ですが、
やはり少し大きいようなので、百均で買ったスニーカー用インソールを入れておくことにします。
中敷きをINしてみる。
足をINしてみる。
うん、いい感じですね。靴下履いても羽根はきちんと閉じてくれそうです。内羽根が開き過ぎるのは好みではない。ビシッと閉じてるくらいが好みです。
丸紐、似合ってるね、オーケーです。
ただ、ここで思ったのですが、よくよく考えてみるとこの手のアデレードのペアってキャップトゥが多いような気がする。実際、
「アデレード」「革靴」
で検索してみたら、出てくる画像の9割方が一文字です。残りの1割が、プレーントゥとショートウイング。
派手なデザイン。
なのに優しい雰囲気なのは爪先がショートウイングだからでしょうか。当初感じた独特な違和感はそのせいなのでしょう。ですが、違和感といっても嫌なものではありません。
それに何より、靴だけ単体を見ててもしょうがない。その靴の個性というのは、パンツにタイにジャケットに合わせてみて初めて実感できる、そんなものだと思います。
こいつはどんな雰囲気に収まるかな。近々履き下ろしてみよう。
何にどう合わせるか、しばし検討です。
(おしまい)




















































