こんにちは、ばしです。
ディグる、って言葉があるそうな。
DIG=掘る、ということだそうですが、セカストでもろもろ漁ることを「ディグる」っていうらしいです。なもんで、私もタイトルに使ってみました。ええそうなんです、このところ、ちょこちょこと古靴ディグっちゃってるんですよね。
あ、変だな。やめとこう。いい歳したオッサンぽくないな。ただ、そんな言葉ができるくらい若い人もセカストなどをパトロールしてるということなのでしょうね。おー、いいね、素晴らしい傾向かと思います。
で、話は戻りまして、最近は結構買っちゃってます。別に欲しいわけではない。欲しいモノもさほどないし、そもそも昨年買い過ぎたこともあり今年は古靴漁りは休止中。なもんで、右から左で転がせば儲かりそうなものを見かけても基本的にスルーしてます。
そんな中、不憫なやつや稀少そうなやつを見かけますと「安い」ことを大前提にたまに持ち帰ったりしてます。あ、いや、ここ最近は「たまに」ではないわけですが、まあね、出会いというものはそういうものでありまして。
今回はどこの何者かワカラナイのですが、面白そうなやつを見かけましたもので持ち帰ってきた次第です。

セカストで1600円+TAX。
遊びで拾ってくる場合価格は千円以下が望ましいのですが、まあ、二千円以下はよしとしましょう。

履き口にスポンジ入り。ショートウイングでキルトつき。以前これに似たペアを拾ってきたことがあります。

そうそう、こいつ。マイファーストBALLYであるこのペアはご覧のとおりゴルフシューズでありました。そのままだと出番が僅かなのでスパイク外してラバー貼って普通の靴として履いております。今回のモノもゴルフシューズか、と思いきや、

そうではない。
そうではないわけですが、ラバーのソールはフラットなわけですが、なぜだろう、なんだかとても違和感があります。違和感の原因は何かといいますと、

うげっ。じ、ジッパーです。

アッパーとアウトソールの境目にジッパーがぐるり360度。いやはや、凝ったデザインですね。まあ、ギミックとしては面白いわけですが、ちょっとデザイン凝り過ぎ、遊び過ぎではなかろうか。と、思ったら、

うげっ。単なる意匠と思ったら、なんと、実際に口が開くではありませんか。

335度くらい開けてみた。
こいつ、完全に取り外しが可能なようです。一体何のためにそうなの? アウトソールが傷んだら簡単に交換できる、とかか。いや、そこまでして履き続けるような上等なものでもないでしょう。2足目以降はアッパーだけ買えば事足りて安上がり、だとか。いや、それもあまりしっくりきません。

ゴルフ場まではこのソールで。到着したらスパイク付きのソールに変更するとか。いや、それはむしろ面倒でしょう。フルスイングしたときにジッパーが壊れないかと心配にもなります。であるならば、

財布代わり、とか? 現金とか自転車の鍵とか、あるいは宝の在りかを示した古地図を隠しておくための隠し金庫的なスペース、だとか。

いや、残念ながら現金も古地図も入っておりませんでしたので隠し金庫でもないみたい。そりゃそうです、もしそのような意図であるならばこの仕様は頂けません。秘密の空間があると分かってしまっては目的を果たせません。
うーむ。なんなのでしょうね。
どこの何者なのでしょう。
情報がとても少ないのですが、
ソックシートにはロゴが。
アルファベットで「K」のようなデザイン。その下には小さく「Kay Mina」と書いてあるように見えるのですが、どうなのでしょう。ブランド名なのでしょうか。調べてみてもよくワカラナイ。
ただ、このようにアウトソール(靴底)とアッパー(甲を覆う部分)をジッパーで結合・分離し、自由に着せ替えやパーツ交換ができる靴は世の中に存在するらしい。「モジュラーシューズ」あるいは「インターチェンジャブル・シューズ」などと呼ばれているそうです。アメリカや台湾にこの手の靴を作ってるメイカーがあるらしい。こいつはどこ製なのでしょう。
モジュラーシューズ。別にそんな名称の靴が欲しくて拾ってきたわけではありません。持ち帰った理由はジッパーのデザインが面白いことが一番大きな理由ですが、
この爪先の意匠が素敵なことも大きい。先ほどのBALLY同様、フットジョイなどでも見かけるこのデザイン。結構好きです。こいつは黒だし、ソールもフラットだし、仕事でも履けるかも。さっそくに履き下ろしたいな。ということで、日曜日にメンテした次第です。
いつも通りまずは左足から。
RenoMat リムーバー
靴紐を抜き、キルト外す。
強力リムーバーで汚れ落とし。
キルト、無い方が男前ではないかな?
折角のトゥと外ハトメを見せてやりたいな。
ただ、穴飾りのホコリは除去しといた方がよいな。
デリケートクリームもどき
DAISOのヒト用クリームで保湿。
歯ブラシにとってがしがしとやっといた。
おお、すっきりです。
お次。
TAPIR レダーオイル
油分補給&汚れ落とし。
アッパー、ひょっとしたら合皮かも、なんて思ってましたが、どうやら本革のようです。さて、サクッと仕上げましょう。
コロニル1909(ムショク)
いつものクリームで仕上げ。

スッキリしたね。キルト外して確認しましょう。

痛みや劣化はなし。ホコリ汚れがメインですね。右足も同じ手順ですっきりさせよう。
どん。

おお、すっきりしました。
一応、ビフォーアフターも。
【BEFORE】
【AFTER】
やっぱキルトない方が男前ですな。
クラシカルで貴重なスタイルです。
持ち帰ってきてよかった。
キズがありますが、まあ良い。
ラバーソールなのですが積み上げ風。
この形状に決定したことに敬意を表したい。
ジッパーが特徴なわけですが、ぱっと見にはグッドイヤーの出し縫い糸風にも見えたりしてかなり面白いです。
足を入れてみた。
サイズ表記がどこにもないのですが、【US8EE】くらいのサイズ感です。爪先側は幅広で結構ゆとりあり。土踏まずから踵にかけてはさほど幅広ではないのですが、甲は適度に高さがあります。紐を締めたら羽根がぴっちり閉じます。僕好みです。ただ、
アウトソールはさほど分厚くはなく、履き心地が良いとはいえない。もう少しクッション性があった方が好みです。ということで、
百均の中敷きを足しておこうと思う。
一万円札でも古地図でもなく、中敷きを入れることになろうとは。
右足も。随分前に購入していたレディスサイズのものをサイズ調整なしでそのまま入れ込んでみた。ジッパーをぐるりと閉じたらメンテナンス完全完了です。
正面から。
うーむ、見れば見るほど面白い意匠です。
がばっ、と口を開けて噛みつきそうです。
お。スライダーが見えます。
おお、隙間から白い中敷きの側面が見えます。黒の方が良ったかな。まあ、誰もそこまで見ないでしょう。そんなことより歩いたらプラプラしそうですね。五月蠅く音がなったりしなければ良いのだが。
昨日早速履き下ろしてみた。
おお、見た目に好みです。
大変グッドです。中敷きを1枚仕込みましたので履き心地も柔らかになったように思う。サイズ感は、全長も甲周りもちょうどですが、爪先側の甲が結構広いです。日本製なような気がしなくもないけど、よくワカラナイ。で、見た目に思ったよりもカジュアルです。シングル裾のカジュアル目なパンツの方が似合うかも。
で、肝心の履き心地ですが、丸一日履いてみての感想としては全く問題ありませんでした。アッパーとソールが言うなればジッパーで「簡便に連結されている」わけで、縫い合わせたり貼り合わせたりしているものと比べて劣るのではないか、と懸念しておりましたが、歩きづらいとか、違和感だとか、その手の問題は全くなし。
まあ、飛んだり跳ねたりはしてませんが、そもそも革靴でそのような履き方をすることもありませんので、ラバーソールの普通の革靴を履くのと違いは感じられませんでした。耐久性が気になるところですが、そもそも登板機会の少ない我が家にいる分にはきっと問題ないのであろうと思われます。
懸案のスライダーの音ですが、
事前に思ってたほどではありませんでした。ええ、少しだけチャリチャリいいます。歩きなのにチャリチャリ。いや、されはさておき、まあ、熊よけ、みたいなもんだな。熊みたくならないよう注意、との戒めであります。昼飯は軽めにしといた。
職場で同僚に見せたところ、
評判はなかなかに良かったです。おお、それは面白い、拾ってきて正解だったのではないですか。などと言ってくれました。まあね、彼はいつも僕のやることに好意的なので。
家内に見せたらなんていうかな。
・・・いや、訊かないでおこう。
またヘンなもの拾ってきて。もう、開いた口が塞がらんわ。とか言われそうです。いや、いい靴なのさ。ヘンだなんて言わないで。口もちゃんと閉じてるし。あ、いや、まだ何も訊いてもなかったね。
あらためて、こいつ、
何処の何者なのでしょう。もしご存知でしたらご教示ください。こいつは売りに出しても売れなさそうだし、幸いにもマイサイズですのでこのまま当面我が家にステイさせます。週末履きにも良さそうです。そのあとは、、、まあ、好きにさせてよ。僕の靴だし。誰にも文句は言わせない。
口、チャックや。
(おしまい)