ドライヤーで革靴を縮ませてみた

こんにちは、ばしです。

 

先週メンテしたKENT&CURWENのタッセルローファー
見ての通り、履き口が、特に外側が少し伸びて大きくなってます。 

色目も形も気に入ったし、トゥも踵も長さもちょうど。なのに、妙にパカパカして気持ち悪い。このままでは惜しい。非常に惜しい、ということで、縮めてみることにしました。

革は、濡らして、熱をかけると縮むらしい。
クルマのレザーシート、伸びて皺になった部分を、プロはヒートガンを使ってきれいにするらしい。熱い熱を加えると、ある時点できゅっ、と、縮むらしい。

あのう、すみません。ヒートガンなんか持ってませんし、靴だし、そこまで縮めなくてOKなんです。
よし、夏の強い陽射しを直接あててみよう。
名付けて、「直射日光プレイ」(ポールさん命名)の予定でしたが、生憎の天候なのと、ジャストサイズのトゥ側は縮むと困ります。

ということで、ドライヤーでやってみることにしました。

 

【初日】

2日に分けツーステップ、というわけではありません。初日の反省を踏まえて、翌日再度試みた、との経緯です。
ドライヤー、翌日に再トライやー。

さておき、こんな感じです。

足入れてみました。あらためて、両サイドがぷかぷかしてます。

熱を加える部分をしっかり湿らせます。
水でいいんでしょうが、水だけだと心許ないような気がして、100均の化粧水を少々混ぜてみました。まあ、結論からいえば、あってもなくても変わらんような気がしますが。

15分ほど放置します。

うん、良い感じでしょうか。
外の雨、止んだようです。場所をいつもの玄関外に移しましょう。

結構吸い込みましたね。
甲の部分、シミにならないか心配です。

じゃーん。ドライヤー登場です。
こいつで熱をかけていきます。

まずは内側。上から熱をかけてみましょう。

角度を変えて。
ちなみに、箱に入れたのは、その方が熱がこもっていいかも、との発想でしたが、結論としてはこれも不要かと思います。

外側も。古いSF映画みたいなアングルで笑。

こうなりました。

うーん、どうなんでしょうね。
少し縮んだような。甲の部分、シミが不安です。
で、外側はまだ緩そうです。
外だけ再度水に濡らして、重点的にやってみましょう。

ドライヤーをあまり動かさず、かつ、相当に近づけて、最初よりも同じ個所にかける時間を長めにしてみました。
こうなりました。

うーん、どうなんでしょう。
追加作業分、若干縮んだのかな。足をいれてみました。

ほー、少し縮みました。タイトになりました。
ちなみに、

【追加作業前】

【追加作業後】

見た目には分かりづらいですが、特に右の外側が当初よりも縮みました。
全体としては、もう少しタイト目フィットが好みです。
思いますに、あちらこちらと満遍なく熱をかけるのではなく、後半の追加作業のときのように、一か所に集中的に時間をかけて、ガッツリと熱をかけたほうが縮むような気がします。

よし、もう少しやってみよう。

 

 

【2日目】

手順は同じで、「満遍なく」ではなく「一極集中」、「短時間」ではなく「長時間」、だいじょうぶかな、と少し心配になるくらいにドライヤー掛けしてみましょう。

まずは湿らせます。今日はローションはなし。水だけで。

両足完了。
日曜の大阪は予報と異なりいい天気。なもんで、外での作業です。
このあと日陰で30分放置しました。

よし、いいでしょう。やりましょう。
まずは右から。

2日目は箱なしで。ドライヤーの送風口がアッパーにくっつくくらい近づけて、1か所につき1分弱、熱風を当てていきます。男気、見せるところです。

少しずらしてまた1分。こんな感じで濡れた個所を全体的乾かしていきます。

右、コンプリートです。

おお!いい感じじゃないでしょうか!?
アップでみてみましょう。

グッドです。左と比べて履き口が明らかに小さくなってます。
グッジョブ!おれ!
あ、グッジョブはドライヤーですね。
まあ、そんな感じで左も同様に熱をかけ、両足コンプリートです。

おお、良い感じですね。
左足のビフォーアフター、こんなです。

左→右です。おお、確実に縮んでます。

で、そんなこんなしてましたら、そろそろ散髪の予約時間です。
今日は高校1年の時以来、35年振りにくるくるパーマの予定です。
急がねば。
で、アッパーは完全に乾燥したわけではないようなので、追加で作業です。

風呂場で、洗濯物乾燥モードにして放置プレイです。
これでしっかりと乾くと思われます。

散髪して、晩飯の買い物して、3時間後。

しっかり乾きました。
仕上げましょう。

先日、コードバンクリームいれましたところ、ニオウ、ニオウ。
ニートフットオイルの香り、動物臭くて大変でした。
なもんで、今回はさっくりと。いろいろ入れてまた伸びても嫌なので、ライトネイビーのクリーム入れて、色を濃くしてシミをごまかして、メンテ完了です

ビフォーアフター。

 

【BEFORE】

届いた時の写真です。みすぼらしい、履き口でかい。
こいつが、

【AFTER】

うん、明らかに縮みよりました!
足入れたらこんな感じです。

【BEFORE】前回の最後・縮める前の写真)

【AFTER】

おお!隙間がほとんど見えなくなりました。

かなりいい感じに、タイトになったかも。

踵を上げても隙間はできずタイトなままです!

まあ、履いてるうちにまた少しずつ緩くはなるのでしょうが、そうなったまたまた縮めりゃいいや。それも含めてぼちぼちと楽しめそうです。

 

今回は縮めたくない部分がありましたのでドライヤーでやってみましたが、直射日光だとどの程度縮むのでしょうね?
全体的にゆとりのあるぼろ目の靴拾ってきて、この夏中に実験してみたいですね。

とりあえず、お疲れ様でした~。

 

(こちらもどうぞ)
関連記事「オイルヒーターで革靴を縮めてみた

 

(おしまい)

6件のコメント

  1. こんにちは。

    筋トレ用の皮手袋を買ったのですが、全体的に少々弛いので縮められないかと情報を探していたら、こちらのサイトに行き着きました。

    ウプ主様の方法で行ってみようと思いますが、縮みすぎないように装着のまま行おうか悩んでおります。やはり、火傷するか!?

    さあ、試行錯誤の開始です(笑)

    1. よし10様
      こんにちは、コメントありがとうございます。
      装着のまま、ですか。なんか危険そうな気も・・・。
      均一に熱をかけるのならコインランドリーの乾燥機というのもありかもです。
      ウールなどはそれなりに縮みますよ。
      先日ウールジャケットを縮めました。
      紺ブレを地締めてみた
      また結果などお知らせ頂けたら嬉しいな。
      健闘を祈ります!

  2. 初めまして革靴の縮ませ方の質問ですが
    お湯洗いでワンサイズ縮ませることはできますか?

    1. しょうじ様
      初めまして、コメントありがとうございます。
      水もしくはぬるま湯にドボンと浸けてしっかりと湿らせてから乾燥させますと、その過程で若干は縮みます。
      どの程度縮むかは一概には言えませんが、「緩くなったペアがタイトにはなる」程度には縮むかと思います。
      サイズ一つ分までは縮まないかもしれませんが、なんとも言えません。

      別の過去記事「オイルヒーターで革靴を縮めてみた

      にあります通り、丸洗いしたものを「オイルヒーター」で熱を加えながら縮ませたことがあります。それなりに縮んだように思えました。
      参考になればよいのですが。

      1. ご丁寧に詳細ありがとうございます。
        早速実践してみたいと思います。

        1. 乾燥の際はシューツリーがおススメです。
          これがないと仕上がりの形が綺麗に整わない恐れがあるので。
          いい感じに縮めばよいですね。旨く行きますよう祈ってます!

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