こんにちは、ばしです。
著名なグッドコンデションなやつ以外は、ビンテージショップで購入はしない主義の私。
だって、お高いですし。
リユースショップで2千円でお釣り、なやつが見つかるまで、じっと我慢の子です。
なのに、買っちゃいました、おんぼろいやつ。
こいつ。
Crosby Square, Air Film
size：US8 1/2D
茶色のスプリットトゥ
“TOPFLITE”なるトップリフト
Made in USA
ぼろいです。とにかく、ぼろい。
傷だらけのスカーフェイスです。
いつもの、2千円でお釣り、ならいざ知らず、１万円でお釣りが２千円、でした。
なんでこんなぼろいのに手を出したのか、自分でもわかりません。
ネットで見つけ、どうしようもなく気になってしまったこいつ。
エアフィルムってやつがどうしても欲しくなり、大阪の古着屋JAM さん（桃谷店）に足を運び、倉庫からわざわざ出してきてもらったこいつ。
サイズが合わなきゃスルーするつもりが、奇跡のタイトめジャストマイサイズ。
しゃーない。
ここまできてスルーはできひん。
男の子です。
持ち帰ってきました。
Crosby Square
1867年創業。
フローシャイムのような高級靴と、大衆靴の間、くらいの位置付けだったようです。
今も続く、米国靴メーカー、クロスビースクエア。
の両方がWEBで見れます。
で、今回のペア。
「AIR FILM」とネーミングされたクッション性を意識した仕様のこいつ。
インソックには「Airfilm Cushion」「WALK ON AIR」の文字が。
この仕様は、1940～60年代の頃のようです。
AIRとなる素材が、つま先から、ヒールまで敷き詰められているのが特徴。
ナイキ・エア、みたいなことを半世紀以上も前に着想していた、ということらしい。
内側には、「56-3835」との印字が。
1956年、とも読めますが、どうなんでしょう。
土踏まずには「CUSHIONED ARCH」。その下にはパテントナンバー。
触ってみたところ、プラスチックみたいな硬い芯が中に入っているようです。
アウトソール中央には「ARCH SUPPORTING STEEL SHANK」の文字。
こいつがいつ頃のものかは不明ですが、いずれにしても、50年～70年前の品です。
だからといって、古臭いスタイルでもなく、見た目ほどコンディションも悪くない。
で、タイトめマイサイズ。
ああ、だめです。
こういうの、いじってみたい。
そもそも、転売用ではなく、自分で履くために買ってきたスプリットトゥです。
早速メンテです。
ステインリムーバーで汚れ落とし
ワックスはそれほど塗り込まれてませんでした。
スカーフェイスな見た目ほど、履きこまれてはいません。
ただ、アッパーの傷は取れません。当たり前か笑。
次いで、
デリケートクリームで保湿
カラッカラ、という感じではありませんが、何分古いやつです。
保湿です。が、足りなさそう。
どうしよう、グリセリン、切らしてます、ということで、
１００均のローションで保湿
ヒアルロン酸、なこいつ。以前使ったときも良い感じでした。
べっちょりと塗りたくって、２０分ほど放置、あらかた吸いこんでしまいました。
モゥブレイ バーガンディ
傷部分を隠すために、バーガンディのクリーム入れてみました。
あんまり、効果ありません。
よし、木は森に隠そう、茶のワックス入れちゃえ。
あきまへん。
なら、黒ならどうだ！
おお、いい感じではないでしょうか。
コロニル入れて仕上げ。
右も仕上げてビフォーアフター。
こんな感じ。
再度、全景。
おお。
ぼろいなりに綺麗になりました。
プロならもっと凄いんでしょうが、まあ、このくらいでご勘弁を。
で、やはりこの年代のシボ革は、ポテンシャルが高いんでしょうか。
傷、云々、ではなく、全体的な改善の程度が著しい。
当面はこのままで。
どうしても気になるようなら、以前のおんぼろフローシャイムみたいに、色を剥がして染め直そう。
まあ、最初からそのつもりで買ってきたのでした。
でなきゃ、こんなぼろいの、流石に買えません。
紐は、ちょうど新品の平紐85センチがありましたので交換です。
よし、なんとか履けそうです。
なぜかこの手のUチップは持ってなかったので、ローテーションに加えましょう。
で、またしても茶色です。
最近茶色ばかりです。
そろそろ黒の新しいのが欲しい、と、思っていたら、ようやく届きました。
ようやくの黒、７穴のアレンです。
詳細は近日中に。
ごきげんよう～。
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