ジャパン・ビンテージのポテンシャル(その2)

こんにちは、ばしです。

 

今回は前回の続きです。

リユースショップのレディスコーナーに鎮座していたオリエンタルシューズ。アッパーをさらに蘇らせるための追加メンテは、先日届いたばかりのこいつで。

 

SAPHIR  レノマットリムーバー

 

マルチカラー、フランス製。AMAZONで1620円で購入しました。曰く、

・スムース革に付着した汚れやシミを強力に落とします。
・靴の表面に残った余分な光沢剤、塩吹き、カビなども取り除きます。

とのこと。ほうほう、そうなんですね。

靴関係のブログなどでよく目にするリムーバーです。ビン靴が趣味になってから永らく愛読しているなおけんたさんのブログ「HUNGRY HEART」を参考に、このレノマットとレクソル(近日登場)を購入。

モゥブレイのステインリムーバーでは取り切れない頑固な汚れも落とす強力なやつだそう。古いクリームや、ハイシャイン(鏡面仕上げ)のワックスなどを落とすのに皆さん使用されているようです。

オリエンタルシューズのアッパーの皺の間の汚れ。こいつで掻き出して、本来の姿を拝みたい、というのが今回の目的です。使い方は、少量を布にとってこするだけ。威力が強力過ぎて、色落ちしかねない、とのことで、つけ過ぎ・こすり過ぎは厳禁らしい。早速試してみました。

使い心地は・・・、

うん、噂通りのニオイです。家の中で使ったら叱られます。屋外でどうぞ。

で、

うん、噂通りの威力です。皺の隙間のクリームが見事に除去されました。くすんだ赤茶が、オレンジ色に変化しました。

威力が強力なだけに、後の手入れは手抜きは禁物。あらためてコロニルで栄養、コードバンクリームで油分を補給。ブラッシングでケア終了です。

あらためて、ビフォーアフター。

 

 

うん、素晴らしいです。おそらく、これが本来の姿なのでしょう。

せいぜい趣味の範囲の古靴です。人様に自慢できるほど靴や革質に精通しているわけでもありません。が、そんな私からしても、素人目にも素晴らしい。日本の靴メーカーの面目躍如、と言っていいのではないでしょうか。

ワオ!ジャパニーズビンテージ、バンザイ!

ただひとつ、残念なのは・・・、マイサイズでないこと。

はは、最初から分かってるくせに、それなら拾ってくるなよ笑、との声が聞こえてきそうです。ですが、ブランド/ノーブランドに関わらず、グッドクオリティの品が単なる中古の扱いまま朽ちていきそうなのを放置するなんて、私には到底できません。

作り手である職人さんの心意気と、大切に履いてこられた持ち主の気持ちがぞんざいに扱われているようで、見ているだけで辛いです。

なもんで、マイサイズか否かを問わず、そんなペアにとっての駆け込み寺でいれたら、なんて思ったりするわけです。駆け込み寺の押し売りなんて聞いたことないですが、ならば私がその第1号になりましょう、と。

ま、実際は、同じような考えの方がすでに沢山おられるのだろうと思います。

ともあれ、靴は履いてなんぼ。すっかり本来の姿を取り戻したこいつ。サイズの合う方に大切に履いてもらいましょう。メルカリでGO!です笑。

儲からなくてもいいんです。儲けることが目的ではありません。

ま、儲かったら、それはそれで嬉しいんですけどね。

幾らくらい、儲かるかな。

次、何買おう。

にひ。

 

・・・そんなこんなで、先月11月はなかなかに楽しい1カ月でした。

4足売れました。青窓フローシャイムチャーチチェットウィンド、の後は、移ろう季節のせいでしょうか、ブーツが2足旅立って行きました。

REDWINGHORSEHIDE

 

12月最初の週末にも2足旅立っていきました。やはり年末は動きますね。買いも、面白いペアとの出会いが多かった。買いたい気分を抑えることもしばしばでした。

インソックの取れてしまったジョージクレバリー3300円とか、YORKTOWNなるアメリカンビンテージ5800円。直近で一番悩んだのはこいつ。

 

布タグのロイドアンドヘイグ3300円。

拾って帰っても良かったんですが、ぼろいし、でかいし、積極的に買う意味を見出せずスルー。で、何を買ったかと言うと、

・前々回のANDOVERスリッポン
・前回&今回のオリエンタルシューズ
グレンソンG2
・嫁のマーチン(近日登場予定)
・海外から2足(12月到着予定)

そして、ザ・アメリカンビンテージ、といった面構えのこいつ。

 

せっかくなんで、ついでにメンテしました。

珍しくネタが新鮮&豊富なんで、今週は週3、次回は水曜日も更新します。

はは、寿司屋みたい。

お楽しみに~。

 

2件のコメント

  1. 素晴らしいですね。
    こんなに変わるんですねー。
    手入れの腕と愛情と靴の質の高さが噛み合ったからこそでしょうね。
    こういうのも古靴の醍醐味ですね。
    マイサイズでなくとも引き取るというのは、靴への愛情が深いからでしょう。

    1. ありがとうござます。
      今回は、腕、というよりは靴の質の高さと道具のおかげな感じです。
      履けない靴拾ってくる私の心情は、家族にはなかなか理解してもらえませんが、
      その日が来るまでめげずにがんばろうと思ってます笑。

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