拾ってきたMade in OSAKA

こんにちは。ばしです。

先週末、6月最後の土曜日。近所に2ndSTREETがオープンしました。近所で2軒目。そんなにニーズあるのでしょうか?とりあえず、早速覗いてみました。

で、びっくり!オープン後1時間ほどにも関わらず、駐車場は満車です。運よく1台分空いたので、滑り込ませて店内へ。

で、またまたびっくり!人、人、人。老若男女、ごった返してます。オープンセールで全品10%オフ、とのことで、レジは長蛇の列です。

私が古靴を漁りはじめた数年前、リサイクルショップにこれほどの客がいる光景は見たことがありませんでした。むしろ、がらんとして、客はちらほら、てな感じでした。変われば変わるもんですね。

で、混雑する店内を人込みをかき分け、お安いのばかりが並ぶ靴コーナーへ。お、なんかあるぞ。いつもなら、ググるところが、携帯電話を車に置いてきてしまった(泣)。

古い年代物の雰囲気。インソックのロゴ、聞いたことのないメーカー名。そりゃだれも手を出さないでしょう。言うなれば、「じいちゃんが履いてた靴」です笑。ですが、そんなペアの中にこそ、面白い、掘り出し物があったりするわけです。で、500円玉3枚でおつり。持ち帰り、早速手入れしてみました。

こいつ。

 

オブリークトゥ・ロングウィング

 

・サイズ表記なし
・外羽根ロングウィング
・レザーソール・カラス仕上げ
・オブリークトゥ

調べてみましたら、大阪・梅田にある「コバヤシ靴店」という靴屋のお品のようです。1921年創業。もうすぐ100年ですね。素晴らしい。現在は、この道50年の4代目さんがハンドメイドで既製靴とオーダー靴などを作っておられるそうです。曰く、

”まだ奉公などがあった時代に京都から大阪に出てきた祖父にあたる市松が奉公したのが「小林靴店」でした。1921年に独立することとなり「コバヤシ靴店」の看板を挙げ、開業当初は紳士靴、学校製靴、スキー・スケート等の靴を作り中でも人気の高かったスケート靴から「スケートのコバヤシ」などと呼ばれておりました。戦争によって一時閉店を余儀なくされましたが、父(芳信)が1951年、曽根崎(現在地)で営業を再出発させ、父の死後は長男(修)が後を継ぎ、現在は三男(陽三)で営業し店を守っております。手作りでの靴作りといった伝統を守りながら、よりより靴をお届けできればと考えておりますので、あなただけの靴がほしい、歩きやすい靴がほしいとお考えの方は是非一度ご来店いただければと思います。”(同店ホームページより)

・・・とのこと。地元大阪にこんな靴屋があるとは知りませんでした。

 

で、このペア。サイズ表記はありません。履いた感じでは25-25.5センチ。足の形になぞらえたオブリークトゥ。要は、ビルケンシュトックのような形状です。ぽってりとした、優しい雰囲気。足にも優しい形状です。

 

「OSAKA KOBAYASHI SHOES FOR MEN」のインソックをめくると、金色の鹿が。インソールが鹿革、ということでしょうか?アウトソールは私の大好物、分厚いダブルソール。で、真黒。いわゆる、カラス仕上げ、というやつです。

履き口周りのステッチはダブルステッチ。で、羽根の手前で2つに分かれ、1本はそのまま羽根の淵へ、もう1本はブローグの上を走る。なかなかにキメの細かい技です。

 

アッパーの革はなにでしょう?不明です。きめは非常に細かく、比較的薄手です。なのに、踵周りは立体的かつしっかりとした作りで、ホールド感もすごいです。なにより、見た目にも高級感が半端ないです。

ロングウィングのWの端は、踵手前で上に巻き上がってます。1960年代の米国製のロングウィングによくあるデザインですが、こいつはいつ頃の年代のものなのでしょう?

手入れのビフォーアフター、こんな感じです。

 

 

この靴が、同店の既製品か、オーダー品かは不明ですが、ほぼほぼジャストマイサイズ。またもや!!転売目的で漁りにゆき、拾ってきたものに限ってマイサイズ、な私。靴が私に「履いてくれ」と言っているかのようです。

よっしゃ。任せとけ。履いたるわ。

はは、今日は大阪人な私でした。いつもだけど。

 

ごきげんよう~

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