英国製のチャッカブーツとジョージブーツ

こんにちは、ばしです。

 

秋が深まってきたから、

というわけではないのですが、先週日曜から今週にかけて英国製のブーツ2足のメンテに着手しました。1足は8月にゲットしたペアで、もう1足は今月ゲットしたやつ。どちらも転がす予定のやつなのですが、足を入れなくとも手は入れる、というのが我が家のルールなのです。

 

こんなやつら。

茶のチャッカと黒のジョージブーツ。
まずはそれぞれどんなやつか、ご紹介。

 

 

ALFRED SARGENT for SHIPS

茶のチャッカ。

1900円の30%オフ、税込で千円ちょっとのこいつ、状態も大変よろしい。「SHIPSの靴」とのことで売りに出されておりましたが、

いやいや、ちゃんとAlfred Sargentって書いてあるし。

まあ、向かって左の右足は擦り切れて読みづらいし、左足には中敷きが仕込まれていた。

それも二重で。元は両足ともに入っていたのだろうか?いや、「SHIPS」とありましたので、ソックシートは確認できたはず。ということは、やはり左にのみ中敷き、だったのだろうかね。左右で足の大きさが結構違う方だったのかもしれない。いずれにせよ、お陰で安く入手できました。

サイズは【UK6E】
私には小さい。履けません。ですが、

ダイナイトソールの減りは僅かだし、

コンディションも良好であります。
こりゃ転がせば売れるでしょう。

 

もう1足。

こちらの黒は税別5百円と激安です。

トゥがスクエアだから、か。

甲の皺が酷いから、か。

とはいえ、ライニングには手書きの文字が見えます。サイズは「7」で、その下に「England」の文字が見えます。こいつ、こんなだけど本格派な英国製のようです。この手書きのスタイルはどこだったっけかな。サージェント製と思って持ち帰ってきたのですが、英国製の手書きスタイルって、同じメイカーでも年代や人によって字体が異なるなんてことがあるみたいなんですよね。ソックシートは擦り切れて文字の類がありませんで、手掛かりはと言えばこの文字と、

リッジウェイソールであることくらいです。

こいつはチャッカブーツ?ジョージブーツ?

ジョージブーツはチャッカブーツよりも履き口か高いわけですが、その「境目」ってどの辺なのでしょうね。こいつはどうなのだろう? 微妙な高さのようにも思えるんですが、

「GEORGE」ってわざわざ書いてあるし、

きっとこいつはジョージブーツなんだと思う。またの名を、たまにしか履かなくても常時ブーツ、と言うとか言わんとか。さておき、うーむ、これ、サージェント製で良かったでしたっけ?

ネットでサージェントの手書きライニングを見てみたら、モデル名書いてないのがほとんどなんですよね。また、検索してみましたところ、SARGENTのペアには「GEORGE」というモデル名の白黒ツートンのスペクテイターがあるようです。こいつは、サージェント以外か、もしくはサージェントがどこぞのアパレルなんかにOEM供給したものか、いずれかと思われます。

UK6とUK7。どちらも私には小さくて履けません。

足は入れなくとも手は入れる、なんて書きましたが、実は「入れない」のではなく「入らない」わけですが、とりあえず手を入れましょう。いつも通り、まずは左から。

 

左の茶のチャッカからさくっとね。

ブラッシングだけでいいかな、なんて思ってたのですが、コバ周りは多少使用感がございます。

整えよう。

コバにはコバインク。

出し縫い糸部分には歯ブラシでLEXOL。

すっきりっ。

メンテ完了であります。

 

 

次いで、黒のジョージ。
こちらは先週日曜から昨日土曜日まで1週間かけました。

 

LEXOL

汚れ落とし。

ガラスレザーのアッパーにワックスの類はほぼゼロ。

 

デリケートクリームもどき

百均のヒト用クリーム投入。

がっつりと塗りたくってみた。

浸透する?しない?

Screenshot

5分ほど様子を見てみた。
その間に右足も同じ手順でメンテしとこう。

この甲の皺はなんとかせねばなるまい。

タンには黒も入れねば。
そうこうしている間に5分経過しました。

向かって右の左足はは5分経過。
向かって左の右足は塗りたてです。

見た目に変化はしたけれど、吸い込んだのか、単に蒸発しただけなのか、よくワカラナイ。

拭き取ってみた。
どうにもこうにも。
ただ、このままではまずいな。

ということで、

プロペト=白ワセリンを塗ってみよう。
水分がだめなら油分はどうか試してみる。

おお、デリクリもどきと違いがなくて不安になる。

多少は染みるのか?

ちなみに、甲の皺が伸びやすいよう、

今回はばね式のシューキーパーを入れてみる。

外側だけでなく甲の皺周りは内側からもプロペト塗ってみた。どうなりますことやら。ここまでが【10/19(日)】のことであります。

同日夜。

向こう1週間、屋内でその後の変化をウォッチしてみる。

 

【10/20(月)】

丸1日経過しました。

変化、ほぼゼロです。

ちなみに翌日も変化なし。
中一日あけて確認です。

 

【10/22(水)】

丸3日経ちましたが変化なし。
やはりガラスレザーには染み込みません。
まあ、予想通りなわけですが。

バネ式シューキーパー抜いてみた。皺は多少はマシになりましたが、内側に塗り込んだプロペトの効果はそれほど感じられない。なもんで、

水分多めのヒト用クリームを内側にたっぷりと塗り込んでみる。一旦ガッツリと湿らせてから形を整えて乾燥させる、というのがリシェイプの常套手段であります。

アッパーの「表からは染み込まない」状態は恐らくこのまま変化はないでしょう。皺が多少でも伸びれば嬉しいな。週末まで放置してみる。

 

【10/25(土)】

テカテカしたまんまであります。

結論。

ガラスレザーのアッパーにプロペトは浸透しないままでした。まあ、予想通り。内側にデリケートクリームもどきを足し込んだ皺はどうなったことでしょう。仕上げたら確認です。とりあえず、アッパーのプロペトをキレイに拭って紐を通したら、追加作業は無し、メンテナンスは完了です。

どん。

まあ、見た目にはなんとなく整ったような気がしなくもない。いや、まったく変化がなければそれはそれで悲しい。最大の懸案である甲の皺、どうなったでしょう。

 

【BEFORE】

【AFTER】

左右ともシューキーパーは外した状態です。
ガラスレザーであることに変わりはないわけですが、アッパーは多少は整いましたかね。あまり弄ることないんで、これでいいのかどうか分からない。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うーん、まあまあ、

少しは、少しだけましになったかな。ガラスレザーって、皺になっちゃうとなかなか癖付けが元に戻らないとの印象です。そうならぬよう普段からシューツリーがマストです。いずれにせよ、履けばまた皺になるでしょうから、このバネ式シューキーパーはジョージとセットにしようと思う。

そんなこんなで、

 

 

【BEFORE】

【AFTER】

まあ、よろしいのではないでしょうか。

急に寒くなってきましたし、出番も近いとのことでブーツ2足メンテしました。黒のジョージは転がします。4,5千円で売れたら嬉しいな。茶のチャッカは、これは娘の彼氏の足サイズなんですよね。ほかにもう1足、UK6サイズで私には履けないやつがありまして、2足まとめて奴に押し付けようと思う。

 

そんなこんなで、

常時ブーツでもおかしくない季節・ハズ・カム。

ジョージもいいけどチャッカもね。

 

(おしまい)

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