Allen Edmonds Brewster

こんにちは、ばしです。

 

「またアレンかよ。」

そんな声が聞こえてきそうですが、今回はアレンです。ええ、そうなんです、アレン大好きな私なのです。アメリカの本格靴メイカーの中で一番好きかもしれない。

そもそも私の場合、このビンテージ靴の世界に足を踏み入れるきっかけとなったのがアレンとの出会いだったのでした。

参考:「ヴィンテージシューズ界への入り口」

 

あれからちょうど十年。

遡って数えてみましたところ今回で23足目(内9足は手放し済)のアレンです。思い入れもありますが、履き心地の良さがアレンに手が伸びる理由です。

参考:Allen Edmonds の過去記事一覧

ビンテージ靴界隈で人気でありながら今もなお現役のアレンエドモンズ。旧い時代のものも素敵ですが、私の持ってるアレンは1990s前半~2010s前半までの「縦文字ロゴ」期のペアの割合が多いです。

年代が新しくなればなるほど品質が落ちると言われるビンテージ靴ですが、アレンについてはその年代のモノでも普通に素晴らしいように思えます。なので、旧いロゴならそれでよし、旧くなくてもまたよし。なもんで、ついついお買い得なものに出会うと持ち帰ってしまう次第です。

今回は3月にメルカリで遭遇したマイサイズのアレン。日曜日にメンテして昨日履き下ろしましたので、感想などを交えてご紹介です。

 

 

Allen Edmonds Brewster

「Brewster」というモデル名のアレン。

ソックシートのロゴは縦文字ロゴ期。比較的最近に製造されたペアのようです。アレンの年代判別法は様々なブログ等で紹介されてますので詳しくは割愛しますが、このロゴである時点で「おおむね2000年の前後」ということになります。

内側の印字に目を転じますと、

「8D」はサイズ表記です。
「6464」はこのモデルの品番。
「4756」の末尾の「6」が製造年の下一桁を表します。縦ロゴは「1990s前半から2013年頃まで」と言われてますので、今回のペアは「1996年もしくは2006年」の製造を意味する。どちらなんでしょうね? まあ、どちらでも履き心地に変わりはないでしょうから、どっちでもいいんですけどね。

 

で、このペア、

シューキーパー付きで届きました。プラスチックのモノとは言え、発送時にこのような配慮は大変うれしい。で、背景にある黄色い箱はこれ。

リーガルの箱。「2235NA」は、リーガルのアイコンであるインペリアルグレードのウイングチップの品番です。先ほどのシューキーパーにリーガルの箱。売主さんは靴好きでかつ靴を大切にされている方なのだろうと思う。

今回のアレン。使用感はありますがきちんと手入れがされている様子。

ただ、使用に伴い皺はそれなりある。

なので、値段は送料込みで8000円ちょっととのことなのですが、いやまあ、ね、安いよね。靴は道具ですので履けばそりゃあ皺も入るでしょう。

そもそも、アレンのこのモデルを海外から購入すればとてもじゃないですが1万円以下では買えません。ebayをざっと調べてみただけでも送料込みで12000円~20000円程度のものばかり。こういうのをお買い得と言わずして何がお買い得か。

ハーフラバーも装着済。使用感がありますので見た目はいけてませんが、さほど減ってませんし、オリジナルであるレザーソールにダメージがないのも嬉しい。また、ラバーのトップリフトもまだまだ交換の必要はなさそうです。

こいつは普段履きで気軽にガンガン活躍してもらうことにしようとの考えで購入しました。ということで、儀式を執り行う。

いつも通りまずは左足から。

 

 

LEXOL

渇きも汚れもさほどなし。

つい最近まで手入れしつつ履かれていた、そんな印象です。

 

 

RenoMat リムーバー

手入れされつつ履かれていた、ということは、茶のワックスかクリームが入れられている可能性が高い。悪いことではない。良いことですが、そうであるなら一旦除去しましょう。

ウエスに強力リムーバーをとって軽く撫でで見ましたところこんな感じ。べったりではないですが、やはり茶が入ってました。

 

 

デリケートクリーム

いつもはDAISOのヒト用クリーム(「もどき」)を投入するのですが、今回は昨年秋に買ったスタンダードプロダクツのデリケートクリームを投入してみた。理由は特にないのですが、以前使ってみた際、使い心地が良かったので。塗り始めは少しべたつく感じなのですが、しっかり浸透してよい艶感が出ます。

水分を吸って色目も少し濃くなった。

このままでもいいような気がしなくもないのですが、茶は色むらも出やすいですし、も少し色々入れてみることにした。

 

 

コロニル1909(ダークブラウン)

茶は濃い目が好みです。ダークブラウンのクリームをブラシで全体に入れてみる。

さらに濃くなった。

 

 

コバインク

色剥がれは目立つし、何より引き締まりません。足元はビシッと決まってる方が良いよね。

そんな手順で左右ともにメンテを進めました。

うん、まあ、よろしいのではないかな。ただ、4穴のUチップはカジュアル感が強めです。今回は仕事履き前提かつメインです。このままでも良いのですが、折角なんで爪先だけワックス入れて、メンテ完了です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

15時半ころからスタートしたので、終了時には少し日が傾いて光の加減がやや変わったかな。ちなみに、旧くて少し白っぽくなっていた靴ひもは交換しました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

甲の部分、なんだかメンテ前のほうがつやつやしてますね。ワックス入れなかったからもしれません。まあ、細かなことは気にしない、気にならない性質であります。

まあ、最初から手入れされてたし、

届いた時とさほど変わらなければ、

それでよいのではないかな。

磨きのスキルはイマイチな私。

全体的な光り方にムラがあって素人の手業感丸出しですが、目につく爪先はそれなりに光ったし、こんなもんでオーケーとしましょう。

 

さっそく履き下ろしました。

おお、まずまずよろしいのではないでしょうか。釘を一本も使わない、やわらかかつしなやかな履き心地は流石のいつものアレンです。

少しだけ濃くなった茶色の色目。パンツやネクタイがどんな色目でも合わせやすそうな印象でグッドです。タンカラーなど、明るめの茶色も好きなのですが、どうしても登板頻度が限られてしまう。日常使いを考えれば、やはり濃いめの茶色がコーディネートの幅が広くて便利ですね。

サイズについて、マイサイズは「US8D」です。

アレンも8Dでちょうどなことが多いのですが、木型の違いなのか、モノによっては7.5Dでもしっくりきます。今回の8.0Dはややゆとりあり。特に、爪先からボールジョイント付近にかけて幅がゆったりした木型なのかもしれません。とはいえ中敷きを入れるほどではない。このままで問題なそうです。

まあね、

縦文字ロゴ期のアレンは何足も履いてきてますので、問題がないことは当初からの予想通りです。「アレン大好き」などと宣うのも伊達ではない。ですが、なのですが、天邪鬼な私です。いつもそんな、いつも縦文字ロゴばかりでは、安心なのは良いのですが、たまには少しはハラハラどきどきしてみたくもなる。

 

ということで、

 

 

私にとって24足目のアレン。

ひと世代前の横文字ロゴにしてみた。
アメリカを発ったのが1週間前。
4月中には届く予定です。
ハラハラどきどき。

楽しみであります。

(おしまい)

 

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