Allen Edmonds Rawlins

こんにちは、ばしです。

 

毎年11月には特別な靴を買います。

そう、僕にとりまして11月とはブログを開始した記念すべき月でありまして、1年頑張ったご褒美に記念となる特別なペアを買うことにしてます。今回は11月上旬にぽちったのですが、ebayによると「到着は11/26~12/5あたり」とのこと。

うーむ。

いや、ね。実はね、記念の品なんですよね。なもんで、出来れば11月中には届いてほしいのだが、無理かも、やむなし。半ばあきらめかけていた月末最終日の11/30(日)朝9時過ぎ、インターホンが「ピンポーン ♪ お届け物でーす」とのこと。

おお、サンキュー、待ってたよ。

 

 

Allen Edmonds Rawlins

9年目の記念は縦ロゴ期のアレンにしてみた。

なかなかに素敵なスリッポンです。

ストラップがかなり幅広なのがチャームポイントです。スーツには似合わないね。紺ブレ&ジャケパン一択でしょうか。スリッポンにしては押し出しの強いデザインで好みの分かれるところかもしれませんが、僕は好きだな。他に似たデザインの靴もなさそうだし恐らく他人と被らない。そこが気に入りました。

サイズは【US7.5D】。普段は【US8.0D】を履くことが多いのですが、アレンはラストによるのか、7.5Dでもちょうどなこともある。今回はスリッポンというこも考慮しますと、7.5Dは恐らく問題ないはず、との見立てであります。

モデル名は「Rawlins」。「7601」が品番のようです。1990年代のカタログに掲載のあるモデルのようです。

Skin-stiched Algonquin toe with strap
and buckle. Full leather linings, single
oak leather sole, and custom heel.

だそうです。ええ、見たまんまであります。で、茶色もあるのね。このスタイルで茶色だと少しカジュアルすぎるというか、カントリーぽくなっちゃうかもね。黒が良いね。黒で良かった。

いつものレザーソール。今回はシングル。アウトソールとヒールにはそれぞれ後付けの補強が施されていますが、そもそもの使用頻度もさほど多くないみたいで摩耗も僅かのようです。

オールレザーライニング。フルソックの爪先側には僅かにフットプリントが。とはいえコンディションは良好そうです。ただ、7.5Dにしては少し爪先が細身なように思えなくもない。大丈夫だろうか。一抹の不安を抱えながら、まずは儀式です。いつも通りまずは左足から。

で、まずはストラップを外そう、と思ったら、

あれれ?

外れません。

なんと、ストラップもバックルも飾りであります。要はこいつ、サドルローファーのようです。飾りとしてストラップとバックルが縫い付けられているサドルローファー。へー、そうなのね。まあ、別にそれはそれで構わん。

作業を進めましょう。

 

 

LEXOL

汚れはほぼ無し。

アッパーにキズ等もなし。

 

リッチデリケートクリーム

渇きもそれほどでもなさそう。

なんだけど、しっかりたっぷり塗り込んでおこう。

 

 

TAPIR レダーオイル

いつも通り、オイルも入れよう。

スキンステッチがとても丁寧で良いです。思えばこの手のトゥの靴、持ってないんですよね。記念の品にこいつを選んだ理由の一つがこのスキンステッチであったりもします。この後アウトソール周りにもクリーム等入れて、最後にいつものクリームでアッパーを仕上げる。

 

コロニル1909(ニュートラル)

うん、まあ、いつも通り。
右足も同じ手順で仕上げたら儀式は終了です。

 

整いました。

スキンステッチがすてち、もとい、すてき。

安心感溢れる太めのバックル。
とても個性的で中毒性のある顔のように思えてきた。

アウトソールもすっきり。

キスできるほど磨いといた。

シングルソールの出し縫い糸は、

踵までぐるりと360度。
いわゆる、ダブルウエルト。
いつものアレンの仕様です。

うん、グッドです。
大変よろしい。満足です。
ただ、少しばかり細身なようにも思える。
一抹の不安を抱えながら、足を入れてみた。

ぐぬ、ぉう。

タイトであります。素足でないと入らない。で、素足でもタイトです。いや、長さはオーケー。爪先周りもゆとりがあります。なのですが、甲のサドルの締め付けがかなりタイトです。こいつ、やはり【7.5D】にしては小さめなのか? サイズの印字間違えてるとか?? アレンはいろんなサイズを沢山持ってますので比較してみた。

 

まずは【7.5D】同志で。

右はマイファースト・アレン、「Dickson」。

こいつも縦ロゴのUS7.5D。
年代も大体同じです。
なんだけれど、

アウトソールの大きさがかなり異なります。

長さは15ミリほど差異が。ただまあ、Dicksonはもともと外羽根だしダブルソールだし、同じ7.5Dでも木型から何から違うのかもしれない。ということで、

 

スリッポン同士で比べてみた。

右は「Grayson」。コードバンのタッセルローファーです。

横文字で大文字。1980s前半あたりで、サイズ表記は【8.0C】。ただ、使用に伴い履き口などが少し伸びていたので丸洗いして縮めたものです。

ですが、履き口は縮んでもアウトソールは縮まない。

結果として、アウトソール全長は「7.5」と「8.0」なりの差異が見受けられます。

アウトソールの最大幅と最小幅はほぼ同じくらい。つまり、アウトソールから判断しますと、この2足はそれぞれ【7.5D】と【8.0C】ということで間違いない。表記より大きいとか小さいとか、そのようなことはなさそうです。

 

ということは、

こいつは紛うことなき【7.5D】サイズのアレン。
ということになる。幅も極端に狭いわけでもない。
としますと、「低い」のかな。

サドル部分がタイトめに作られている。

ということなのでしょうか。良くも悪くもあまり履かれていないペアのようで、ほとんど伸びていないと思われます。ローファーは甲周りが緩いと履き心地が悪い。ベストなフィッティングにするためには、タイトなやつを我慢して履いてフィットさせる。そう、ウエストンのシグニチャーローファーのごとく、こいつもそのような「修行」を経る必要がある、ということなのでしょうか。

調べてみたところ、

シグニチャーローファーの場合の修業期間=新品が足に馴染むまでの期間は「2~3か月」といわれているようです。数か月の修業期間を経ると、アッパーが柔らかくなって適度に伸び、ソールのコルク層が適度に沈み込み、結果、「第二の皮膚」のような一体感が生まれる、そういわれているようです。

「最初は1日1~2時間程度から初めて・・・」

などとも書かれてるのですが、すんません、私の場合、頻繁に履く靴でも登板機会は月に1度あるかないか、なんですよね。どうすればよい? こいつにだけそんな手間かけたら他の靴が臍を曲げかねない。

 

 

ごめん、僕には無理そうです。

紺ブレに合わせて登板させたいんですよね。
遅くとも春までには履き下ろしたい。
どうしたもんかな。

ストレッチャーなど使って伸ばしてみるか。
けどまあ、とりあえず一度履いてみるか。
少しだけ修行してみようと思う。

 

長い付き合いになりそうです。

 

(おしまい)

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