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変わり種エプロンフロントダービー【後編】

こんにちは、ばしです。

 

近所のトレファクで拾ってきた旧いリーガルのエプロンフロントダービー。旧いといっても1990sとせいぜい30年ほど前です。状態も良いし、そのまま履こうかと思うほどでしたが、儀式であり、万が一の事故を避ける意味もあり、いつも通りしっかりとメンテすることにしたのでした。

前回の「前編」は、クリストポーニーレザークリームを塗ったところまででした。クリームといいながら、その実ペースト状のオイルと言えるこいつ。アッパーの表面でギラギラと浮いた状態です。あまり染みそうにないシボのアッパーに浸透するのでしょうか。一晩寝かせてみました。

 

翌・日曜の午後。

22時間経過時点となります。

お。

部分的に浸透しているように見えます。

甲の皺部分。波打った凹凸の「凸」の部分が浸透してマット調になっています。なるほど、「凹」部分が圧縮されるのに対し「凸」部分は引っ張られて若干伸び気味となり、革の表面が水分等を浸透しやすく変化している、のかもしれない。

その他の部分は昨日のまんま、てかてかしたまんまです。クリストフポーニーに限らずこの手の靴クリームは、ダメージ等ある部分にはよく浸透して、ダメージのない状態が良好の部分には浸透せず不要なクリームがそのまま表面に留まるようです。

さて、不要なクリームは布で拭ってしっかり除去して、最後の仕上げといきましょう。

 

コロニル1909(ニュートラル)

最後にいつもの仕上げクリームを投入。
紐を通し直したらメンテナンス完了です。

大きな変化はないと思いますが、一応、ビフォーアフターで確認しておきましょう。

 

【BEFORE】

【AFTER】

やはりあまり変わらない。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ほんの少し色艶が良くなったような。

足を入れてみた。

素足なんで余裕があります。靴下履けばそんな大きくはない。それより、踝が履き口に当たります。このままでは痛いです。

 

 

靴の中敷きをDIY

自作中敷きでサイズ調整することにしました。そんな大したことではなくて、コルクシートと革を貼り合わせるだけなのですが、これが結構いい感じなのです。これまでも何度も自作しております(参考記事「中敷きとトゥスチールをDIY」)。

コルクシート。下が厚さ3ミリ。上が2ミリ。

どちらも百円ショップのキャン★ドゥさんで購入。3ミリのは以前に買ったストックです。今回あらためて百均を巡ったのですが、DAISOとseriaには扱いがありませんでした。そういえば、写真の3ミリのを買った際も、2軒巡ってなくて、3軒目のキャン★ドゥさんでようやく見つけたのでした。

いやあ、以前はどこの百均でも置いてたと思うんですけどね。で、今回はキャン★ドゥさんで買えたものの、前回買った3ミリはなくて2ミリのみ。品揃えが減ってます。コルクシートは中敷き用としてマストアイテムです。このまま扱いがなくなってしまったらどうしよう。

棚にあった6シート、念のため買い占めといた。

さて、作業を進めます。

 

①型紙づくり

厚紙にペンでアウトソールの型を取ります。

線から6~7ミリほど内側で切る。コバの張ったグッドイヤー製法だから6~7ミリ。マッケイ製法の靴の場合は数ミリ内側で切るのが良いかもしれません。まあ、あとで調整すればよいのですが、切り過ぎちゃうと元に戻せないので。

切ったら、

入れてみる。この時点では親指の付け根がつっかえます。全長もほんの少し短くした方がよさそうです。

ちょうどよい感じ。なんだけど、土踏まずあたりはシェイプをつけ過ぎました。少し太らせるようにせねば。

 

②コルクシートを切り出す

先程の型紙を使ってコルクシートを切り出します。シェイプさせ過ぎた土踏まず付近は少し太らせました。

3枚とれました。今回は厚手にしたいので、2ミリのコルクシートを2枚重ねの予定です。

それが最善かどうかは別にして、私はいつもマジックの線の内側で切るようにしてます。後ほど上に重ねる革よりもほんの少し小さめサイズが良い。

 

③革を切り出す

同様の手順で型を取って切ります。コルクは線の内側でしたが、革は線の外側を切るようにします。革は硬くて滑りますので、おおよそ外側、厳密でなくてオーケー。とはいえ、全長が短く切ってしまわぬよう注意です。

中敷きは歩いているうちに爪先側へ、前へ前へと力がかかります。パツパツにしとかないとどんどん前方へズレます。また、ほんの少し前にずれた場合でも踵部分に隙間が空かないようにするためにも、踵側(の一番上の革)は、数ミリ長めにしておいてそれを押し込むくらいがちょうどよいかと思います(←経験者は語る)。

切りだしました。

 

④貼り合わせる

3枚を貼り合わせます。

ボンドでもゴムのリでもいいのでしょうが、私はだいたいいつも両面テープです。履いて歩くと体重がかかって圧着しますし、そもそも靴の中ですので、そんなずれたりもしません。おおよそでオーケー。

貼れました。

結構分厚いです。ですが、履いてるうちにコルクが沈み込んできます。靴に入れた状態で履いてみて、少し窮屈なくらいでちょうどよいかと。この時点でジャストフィットだと、履いてるうちに緩くなります。まあ。緩くなったら薄いのを足す、でも良いかも。タイトさ加減の好みは人それぞれです。自分好みで調整しましょう。

なんて言いながら、結構厚いな(汗)。

中敷きを前側へと押し込んでセットしました。

それでようやく踵も収まります。テンションかかるちょうどよい長さ加減に仕上がりました。自画自賛。

さて、仕上げ。

このソール、滑ります。
転ばぬ先の滑り止め装着しとこう。
seriaさんで買いました。DAISOには売ってないんですよね。

装着!よし、作業完了です。

あらためてシューツリー入れましたが、入れるのに一苦労しました。中敷きINする前よりかなりタイトになってるっぽいです。なんだけど、甲周りは結構余裕あるんですよね。やはり見立て通り甲高なやつっぽい。細身で甲高なやつは大好物です。幅が細身な私の足にフィットしつつ、羽根と羽根がしっかりと閉じるから。羽根は閉じ気味が好みです。今回もそうなれば嬉しいな。

 

昨日早速履いてみた。

おお!いい感じ!!

と思ったのも束の間、
ここで予想外のハプニングです!
それもシャレにならんやつ・・・。

 

 

☆★☆

 

 

今回の【後編】で終了のつもりが不測の事態が発生。で、すみません、本記事もすでに2500文字越えました。またまた長くなり過ぎるので今回はここまで。この後の顛末は明日の【完結編】にて。

シーユートゥモロー。

 

次回につづく)

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