変わり種エプロンフロントダービー【前編】

こんにちは、ばしです。

 

昔から「次回に続く」というのが苦手です。

続きもののドラマやマンガは別です。あれらはそういう類のもので、長い話なので毎回次を心待ちに楽しめばよいし楽しい。要は「前編・後編」みたいなのがあまり好きではない。

初めてそう思ったのは、子供の頃に映画館で「スターウォーズ・帝国の逆襲」を観たときです。ハン・ソロは冷凍され、ルークの腕は切り落とされて義手になり、さあ、このあと一体どうなるのかと思ったらそのまま終わってしまった涙。

当時、一作目同様スカッと終わると思っていた。「映画館で観る映画は一話で完結するもの」とばかり思っておりましたので、欲求不満たらたらでした。

そんな経験から、「拙ブログは一話完結」とのことで多少長くとも一話としてきたのですが、このところ知人から「記事が長過ぎる」「読んでいて疲れる」なんて声をもらうようになりまして、最近は少し考えを改め始めた私です。

まあね、確かにごもっと。最近は毎回三千字前後、長い記事だと五千字弱なんてこともあり、ブログの一記事としては確かに長すぎます。ということで、今後は長すぎる場合は前編後編に分けてみる。そんな風に試してみることといたします。

てなことで、今回は前編です。

 

 

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さてここからが本編です。

持ってる靴の色の割合が「茶>黒」ということで、最近は黒を優先的に買うようにしてます。今月の1足目のイーストコーストは黒でした。まだ紹介してない2&3足目も黒。で、今回の4足目も黒です。

シボ革のエプロンフロントダービー。またの名をUチップともいうこいつ、少しばかり凝ったデザインです。

ぱっと見にはUチップ、なんだけれどもよく見ると、羽根のあたりの造作が特徴的です。あまり見たことない意匠です。

また、モカの縫い方も非常に特徴的かと。なんて言えばよいでしょうか。「逆・乗せモカ」みたいな。いや、それだと「乗せ」ではないな。これも見たことない意匠です。

甲と羽根のパーツを覆うように、爪先から羽根の下そして踵にまでつながるパーツで被せるように縫ってある。

結果的に非常にユニークかつ魅力的なデザインの靴に仕上がっている、そんな風に思えます。厚手のシボ革の上を走るステッチはダブル。何枚もの革が重なってるわけですが、淵がヘリ返しされていてスッキリした印象かと。

爪先~羽根~履き口にまで続くダブルステッチ。切り返しのデザイン。靴の前半分だけでなく後ろ側も凝ったつくりで、バランスが取れているのではないか。

そんな、変わり種ともいえるデザインなのに、全体としてはスマートなシルエットです。木曜夜、仕事帰りに立ち寄った近所のトレファクで遭遇。一目ぼれして持ち帰ってきました。

翌・金曜日にメンテなしで早速に履こうかと思ったのですが、流石にそれはやめときました。万一ダメージでも発生したら元も子もありません。けれども、兎にも角にも早々に履きたい。

明日月曜日に履き下ろすべく、昨日と今日とでメンテです。どこの何者か、は、後ほど。本記事の最後に種明かししますので、皆さんも推理しながらお進みください。

では、いつもどおり、まずは左足から。

 

 

ステインリムーバー

ワックスの類はないみたいです。

 

LEXOL

アッパーだけでなくコバ回りを歯ブラシでしっかりときれいに。

 

デリケートクリームもどき

見た目にはあまり浸み込みそうもないアッパーの革質ですがたっぷりと。

どうでしょう?染み入っているのであろうか。

 

リッチモイスチャー

もちもちになるやつ投入。

どうでしょう?浸みてるのか否かワカラナイ。

 

クリストフポーニーレザークリーム

メンタムみたいなクリームという名のオイルを投入してみた。

指でしっかりと塗り込む。

まあ、この状態では何ともわからんね。

右足も同じ手順でクリストフポーニーまで完了。

テカテカしてます。

20分経ってもほぼ変化なし。

しょうがない、染み入るのかこのままなのか、どうなるか分かりませんが、とりあえず一晩寝かしてみましょう。続きの作業は今日午後からです。ということで、今回はこいつがどこの何者かだけ明かしておきましょう。

☆印のあとに発表します。

 

 ☆ 





 

正解は、

リーガルです!

そう、またもやリーガル!この2ヶ月で6足目です。帝国の逆襲ならぬリーガルの逆襲ですな。今回は1990年~2000年までのレギュラーラインのロゴです。ざっくり30年ほど前のペアと思われます。ですが、手に取るまでまさかリーガルだとは思いませんでした。なぜって、

理由はこのスリムな佇まい。リーガルさんの靴はもっと幅広な印象です。らしからぬ、しゅっとした雰囲気。旧いワーク系の米国ビン靴か何かかと思ったけど、我らがリーガルでありました。

トップリフトのロゴもくっきりはっきりです、あまり着用されていなかったように言見受けられます。サイズは25.5EE。一応、マイサイズなんだけど、

昔懐かしいこのアウトソールは、私が結構苦手、といいますが、いい思い出のないやつです。二十歳のときに買ったリーガルのPTBのソールがこいつでしたが、サイズが26と大きめだったことも手伝って、幅広い靴の中で足が遊んで、加えてこの硬いソールでもう大変。

就活でも履きましたが、長時間歩くとホント足がしんどかった。なんだけど、今回のは細いですね。サイズは25.5EEなのに、幅広ではない。

こいつ、幅は広くない代わりに甲が高いようです。靴サイズの「ウイズ」とは「幅」ではなく、「足囲」ですので、大きめウイズが必ずしも幅広という訳ではない。

内側を見てもやはり細身な印象ですね。ところで、ソックシート、中央付近でが割れてます。

欠片はこんな感じ。ソールが割れたらどうしよう。

いや、アウトソールはノーダメージですのでその心配はないかな。加えて、私には甲が高くて履き口が踝にあたりますので、厚手の自作ソックシートを入れる予定でもあります。割れも隠れるし、問題なし。

一応ソールもきれいにしときました。

さて、一日経ってどうなってるでしょう。

まあ、傷もなければダメージもないですから、このまますぐにでも履ける感じではあります。とはいえ、なかなか手に入らないデザインです。長く履けるようしっかりケアせねば。念には念を入れてちょうどよいでしょう。

 

後編につづく

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