Ⅱ Ⅷ Ⅷ のレザースニーカー

こんにちは、ばしです。

 

前回に引き続き今回もレザースニーカーです。

いや、まあ、別にスニーカーに夢中とかいうわけではありません。なのですが、先月6月は2足も買ってしまった。たまたまです。けどまあ実際のところ、新品も中古もスニーカーの流通量は多い。セカストなんかでも一目瞭然、本格靴よりもスニーカーの方が圧倒的に多い。

世の中全般がカジュアル化に進む一方の昨今、需要は圧倒的に「革靴<スニーカー」なのでしょうね。ですが、需要が大きいところに供給量も多い、となると、価格は相対的に安くなるのではないかな。新品はともかく、中古はサイズバリエーションのない一点モノということもあり、レアなモノは価格が高くなる一方で、なかなか売れてくれないモノは値下げして早く現金化したいとの思惑もあって値段も徐々に下がっていく。

前回記事のTomo&Coも今回目に留まったレザースニーカーもかなり安かったわけですが、恐らくそんな風に値が下がっていった「底」あたりのタイミングで出会ったのかもしれない。いくら中古とはいえ、そうでもなければ新品価格が数万円もするモノを数千円で買えるわけがない。

まあ、そもそもスニーカーのことはよくわかりません。知らないブランドも多いのでぱっと見の印象で買う買わないを決めるわけですが、オッサンにも手を出し易いレザースニーカーがお買い得なことはありがたい限りです。週末しか出番がないのでごくごくたまにしか履かないわけですが、だからこそ2千円とか、3千円でお釣り、なんて言われますと「一度試してみようかな」となる。

今回もそんな罠に嵌ってみた。

 

 

 

Ⅱ Ⅷ Ⅷ のレザースニーカー

レザーのソックシートにレザーライナーのオール・レザースのニーカー。履きこめばいい味出そうな色目が魅力です。サイズも41とマイサイズなわけですが、あのう、すみません、

「Ⅱ Ⅷ Ⅷ」

って、なんですか?最初見たときは「ソックシートにマッチ棒クイズつきか??」なんて思ってしまいましたわ。まあ、それは冗談としても、Ⅱ Ⅷ Ⅷ ってなんなのさ。

踵のこの縫い目。

「おいおい、縫い損じてるやないか」と思ったのですが、どうやらこれも「Ⅱ Ⅷ Ⅷ」ということらしい。他に文字の類はないかと探してみたとろ、タン裏にちゃんとした文字を発見しました。

「No.288」とあります。

モデル名もしくはモデルナンバーかと思ったら、これがブランド名なのだそうです。そう、「Ⅱ Ⅷ Ⅷ」「No.288」「ナンバーツーエイトエイト」なのだそうな。なんか、どっかで見たことあるようなないような。調べてみたら、関西発のセレクトショップ「グジ/guji」さんのサイトに詳しいので引用させて頂きます。こんなブランドらしい。

 

Number 288はニューヨークを拠点とするメンズシューズデザインに特化したデザインスタジオですあり、ヨーロッパの高品質なレザーを使用し、ポルトガルでも限られた職人の手によって生産されるプロダクトは唯一無二のシューズです。

ニューヨークのダウンタウンに位置するスタジオのビルティングナンバーより取ったブランドネームはブランドのインスピレーションの元でもある「New York」を象徴し、ファウンダーでもあるJangとBenyam自身のインターナショナルなバックグラウンドを活かしたデザインを生み出しています。

Number 288は根本のアイディアであるクラフトマンシップ、そしてトラディショナルな方法によるシューズデザインに敬意を払い、コンテンポラリーデザインを常に追求しています。

 

ニューヨークが拠点でポルトガルの職人が作っている、とのこと。

なるほど確かに”new york”と書いてある。

タン裏のタグの下にも”Made In Potugal”の文字。で、なるほど、見た感じレザーの品質も良さげに見えます。

そんなオールレザーのスニーカーが、2千円ほど。野球のグローブみたいに育ちそうなやつがこの値段なら遊び相手としても悪くない。

このアッパー、どうやらヌメ革らしいのですが、乾いてしまって見た目にもスカスカしております。この手の色目のレザーは飴色で艶やかな感じに育ってくれたら嬉しい。とりあえず、水分&油分補給です。

今回は片足ずつではなく両足まとめてメンテです。

 

 

LEXOL

汚れはそれほどでもなく、ワックスのタグは当然のごとく入ってないみたいです。

水分を吸い込むから色の変化が激しそうです。
お次。

 

 

RenoMat リムーバー投入

アッパーにも念のため強力リムーバー。なんだけど、メインはこちらです。

ゴムのソールの薄汚れをこいつで綺麗にしよう。

爪先のギザギザ部分は歯ブラシで。

おお、すっきりです。

踵のギザギザもきれいにしといた。
お次。

 

 

デリケートクリームもどき

百均のヒト用クリームを塗り込んで、

 

クリストフポーニー・レザークリーム

アンティーク家具職人の作ったクリームで油分補給。
色が少し濃くなりました。特に右足のトゥ。
大丈夫かな。少し時間をおきましょう。
その間に、

前回同様オキシクリーンで靴紐を綺麗にします。

ぬるま湯で溶いたオキシと靴紐をペットボトルに入れてシャカシャカ振って、15分を放置したうえで綺麗に濯ぐ。乾燥を待つほどの余裕はないので、タオルで何度もしごくように水分を拭き取る。

お、まあまあ綺麗になった。
さて、仕上げです。

 

コロニル1909(ムショク)

いつもの仕上げ用クリームを入れて、最後に、汚れ防止のためにワックス入れてしっかりブラッシングです。

 

 

サフィール・ビーズワックス(ムショク)

ええと、、、ミスりました。茶のクリーム用のブラシで擦ってしまったのでアッパーに茶が移ってしまいました。まあ、そんなこともある。人生とはハプニングの連続なのです。

最後に、きれいに白くなった靴紐を通したらメンテ完了です。

 

 

【BEFORE】

【AFTER】

うーむ。ごちゃごちゃと色々入れ過ぎたかな。。。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まあ、気に食わなきゃ丸洗いしてらいいかな汗。そもそも、いろいろとクリーム類ぶち込んだばかりですので、丸1日くらい経てば落ち着いて色目も変わるでしょう。

17時ころから作業を初めてもうすぐ18時。陽の加減も変わったことで少し色目が暗く写っていることも考慮しますと、まあ、こんなもんで。

 

さて、サイズはどうでしょう。
足を入れて確認です。

うん、ドンピシャっぽいです。
内側もオールレザーで肌触りも良い。
なのですが、

ありゃま。靴紐が乾燥していないせいでシューホールの周囲に水が染みてきた。このまま乾けば良いのですが。シミとかにならなきゃ良いのですが。ま、まあ、そんなこともある。人生とはハプニングの連続なのです。実際連続しとるし。

 

最後に、

この日メンテしたレザースニーカー2足で記念撮影です。

2足合わせて5千円。

良い買い物しました。左は前回記事のTomo&Coのジャーマントレーナー。こいつもライニングもオールレザーのまさにオールレザースニーカーでした。拙ブログは「古靴ブログ」なわけですが、中古の「革靴ブログ」でもありますので、レザースニーカーはウエルカムですしお買い得だったりすると嬉しい。ただ、思えば6月の1か月間に2足もゲットです。積極的に漁っていたわけでもないのですが、何か季節的な要因とかあるのでしょうか?

まあね、あろうがなかろうが、どっちでもいいです。レザースニーカーはこの2足でお腹一杯であります。3足目は当面要らないかな。今年の夏は白のジャーマントレーナーを活躍させて、

こいつは秋口から登板させる予定です。

それまでに、何にどう合わせるか色々考えながら、何なら追加でクリームとか入れようかな、と。この手の明るい茶色の靴は色んなクリームを入れて育てるのが醍醐味です。最終的にはメンテしながら使い込んだ野球のグローブみたいにしたい。イメージはこんな感じ。

 

トリッカーズのモンキーブーツ。私が履き育てたわけではなく、誰かが履きこんだのをメンテしてブラッシュアップしたのですが、こんな感じになると嬉しいな。ただ、何か、何かが違う。

そう、靴紐、ですね。アウトソールが白だから靴紐も白、なのでしょうが、アッパーが飴色に育てば育つほど白だと、浮いたみたい、違和感を感じるようになりそうな予感です。白でない方が良いのではないか。

そういえば、

レザーアッパーのサッカニー

随分前に新品で買ってすでに手放したペアですが、こいつの靴紐はアッパーと同系色でした。これで白だとチープな印象になりそうです。

こいつも白でない方が良いのかもしれない。いっそのことトリッカーズみたいに丸紐にするとかどうなのでしょう。秋までに色々と思案しましょう。

 

さて、オーラスです。

丸1日経って色目がどう馴染んだのか。シューホールはシミになってはいないか。昨夜確認してみた。

おおっ。

シミにはなってないようです。

色目も色ムラもかなり落ち着いたように思える。ひと安心です。色んなクリーム入れても大丈夫そうですが、とりあえず入れていいのはニュートラル=ムショクのモノだけにしよう。靴紐はどうしましょう。このままで、白のままでもいいような気もしなくもない。白はデフォルトなのでしょうか?まあ、それはどっちでもいいや。秋まで時間はたっぷりあります。好みな色目に整えよう。

しっかり考えてしっかり準備しようと思います。

 

(おしまい)

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