久々のwright

こんにちは、ばしです。

 

GWは古靴のメンテ&リペアに励むつもりだったのですが、なんやかんやとバタバタしていて思うように取り組めませんでした。特に、リペアについては、休み前に道具は色々と、写真以外にもあれやこれやと調達済なのですが・・・。

がっつりと取り組むつもりが結局まったく取り組めず。

理由は、素人であるがゆえにどいつからどのように手を付けるべきなのか、よくワカラナイ。実際に手を動かしてみてうまくいくかどうかはさておき、素人なりのやり方とはいえ、行き当たりばったりではなく、手順はある程度は定めておきたい。

ただ、リペア対象の靴たちの状態がこれまた様々。あいつはこう、こいつはこう、そいつはどう、てな感じで考えも散発となり、まとまらぬまま時間だけが過ぎてゆきました。

とはいえ、何もせぬまま休暇を終えるわけにもいかない。とりあえず1足だけ、弄りました次第です。

 

 

wright arch reserver shoes

久々のライトです。

今回で4足目。1足目と2足目はサイズが合わず。3足目にしてようやくマイサイズに近いのをゲットしたのですが、増え過ぎた靴を処分する過程で転がしてしまったのでした。そうそう、こいつです。

 

この茶は「Breather wright」。ライトには複数のラインが存在します。何が異なるのか違いはよく分かりませんが、当初の3足は全てこのブレザーラインでした。

ライト社は1876年創業の老舗ブランドでアメリカを代表するオーソペディックシューズ系のメーカーです。足が悪い方のためにオールデンやフットソーポートと同様に矯正靴を開発していたメーカーの一つです。ライト社については写真の茶のペアの記事に詳しい情報を纏めてありますのでよろしければそちらを参照ください。

 

いずれにせよ、

茶のペアを売っ払ってから2年半。売らなきゃよかったな。後悔先に立たず。であるならばリベンジだ。で、どうせなら次は黒にしよう。とばかりにこのところずっと探していたのですが、なかなかマイサイズが見つからない。見つかったしても、えらく値の張るモノばかり。以前より値上がりしている印象です。

そんな中、GW前の4月にようやく程度の良さげで比較的お買い得と思われるペアに遭遇し、迷わずぽちった次第です。今回はebay。空前の円安の中、海外から購入しました。海外モノらしい痕跡あり。

こんな感じ。

Regular Price $185
Sale Price $119

値札です。「185ドルが119ドルのセール」。
おお、結構な割引率ですな。ただ、今回のこいつ、米国ではなく英国のセラーから購入しました。いつの時点の値札なのでしょう?新品の時のモノだと嬉しいのですが、なんともかんとも。

で、今回の英国からの価格はなんと、

靴本体£8.99+送料£33.52=合計£42.51

靴本体価格に比べ送料が高すぎる気もしますが、日本円に換算しますと、

靴本体1800円+送料6700円=合計8500円

結構お買い得ではないかと。そもそも、靴本体の価格が異常に安い。なぜこんなに安いのか。おそらくそれは、「米国靴を英国のセラーから購入したから」と思われます。これが米国のセラーであればおそらくこの価格にはならない。結構ないい値になります。同じビンテージでも他国製の名の通ってないものは自国製のそれよりも扱いが軽くなりがちです。

また、送料6700円は一見すると高そうに思えますが、このところ米国からの送料は軒並み1万円オーバーです。円安の以前から、ガソリン代ほか物流コストが大幅に上がってます。結局、送料が高ければ円高であってトータル費用は高くなります。逆に、送料が安ければ多少の円安はカバーできます。

今は米国以外の国からしか、送料が比較的安い国のセラーからしか買えない。逆に言えば、それならば空前の円安の今でもお得に買えることもある。私はこのところ、イギリス・カナダ・ケニア・ウクライナのセラーの品を常々ウォッチしてます。多くの人が「円安の今は海外はNG」と判断している現状は、競争相手が少なく逆に狙い目と言えるかもしれない。

 

今回はそんな風に比較的安く入手したわけですが、安いだけでなく状態もかなり良好です。ディテールご紹介。

まずは全体像。

古びてはいるけれどダメージ等はありません。

美しいモカのステッチ。
アッパーの乾燥もそれほどではなく結構しなやかです。

履き口のダメージも皆無。
内側のサイズ表記はUS8D。ジャストマイサイズです。その右下の「313」はモデルナンバーのようです。ウエブ上のこのスタイルの写真を調べてみましたところ、このUチップスタイルの黒が「313」、茶が「314」のようです。

ソールの状態も良さげ。

トップリフトはオリジナルで削れも僅か。
今までで一番グッドコンディションです。
これは嬉しいな。

踵内側の刻印もwrightの証です。残念ながらかすれ気味で読みづらいですが、深い溝の中に納まった出し縫い糸が無傷なことからもあまり履かれていないことが伺えます。

ドッグテールはやや擦れあり。
まあ、問題ない範囲です。その奥に見える中敷きの形状がオーソペディックシューズらしさを醸しています。アップで見てみましょう。

薄いダイヤ型、そろばんの玉みたいな横長のひし形のマウンドがwrightの靴の特徴です。触ってみますと、結構高さがあります。3~4ミリほどあるのではないかな。これにより独特な履き心地になるわけですが、靴の中で足が爪先側に滑らず固定される印象です。そのことを履き心地が良いと感じるか、そうでないかは好みの問題でしょうが、私は嫌いではない。

タン裏はフエルト。先ほどのひし形のマウンドの手前側には文字が。

ARCHPRESERVER

とあります。このくらいはっきりと読める状態のモノは最近はレアなのではないでしょうか。この状態のモノをマイサイズで入手できたことは大変ラッキーではないかな。

手入れしたらどんな状態になるでしょう。

メンテナンス作業はビンテージ靴を履く前の大きな楽しみです。今回は乾燥はそれほどでもないようですので、グリセリン保湿等はなし。いつもの手順でメンテしました。

いつもどおり、まずは左足から。

 

次回につづく

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