こんにちは、ばしです。
先週末は全国的に春の陽気とのこと。
おお、通りで、風邪がしつこいと思ったらどうやら花粉症の兆しもあったみたいね。風邪から鼻炎へ。おかげで丸1週間更新をお休みしてしまいましたが、土曜日は朝からかかりつけの耳鼻科へ。鼻洗って薬もらって、日曜の外出の準備です。
そう、日曜は久しぶりに靴を買いに行く。
なもんで、何をさておき体調を整えばならなかったわけですが、なんせ目当てが革靴です。整わないわけがない。といってもビン漁りは休憩中の私でして、今回は新品靴をゲットです。何を履いてでかけようかと思案しておりましたが、日曜は特に暖かく春の陽気らしい。ということであるならば、足元も春らしく出かけよう。メンテして履き下ろしました。
こいつ。
Bostonian flexaires
旧そうなロゴがくっきり見えます。大変キレイに残ってます。コンディションは良好。それはソックシートだけではなく、アッパーの状態もベリーグッド。こいつ、昨年秋にzazaさんから譲り受けたペアの1足であります。
参考記事一覧「カテゴリー: 3-7)zazaコレクション」
黒と白のツートン。かつ、ベンチレーション。甲に穴の開いたこのスタイルは「Ventilated SHOES」と呼ばれるもので、「Ventilate=換気」の意味通り、この穴の所為で蒸れないという先達の知恵であります。
夏向きの仕様で少なくとも冬向きではないわけですが、翌日日曜は温いらしいし、まあ、いいんではないかと。
Bostonianのflexairesというこのラインは1950s-60s頃に柔軟性と快適性を重視したラインなのだそうです。
確かに夏でも快適そう。アウトソールはシングルでダブルよりは柔らかい。履いてみてどうかはこの後で。
内側の印字。
グレーのライニングが年代を感じます。サイズ表記は【10.5 C/A】。通常【8.0D】サイズの私にはかなり大きそうなわけですが、旧い年代のサイズ表記ほどあてにならないモノはない。
で、その右側。「X5751」とあります。おそらくこれが品番かと思うのですが、V-Cleat.comさんに掲載のある1962年のボストニアンのカタログの品番4桁の頭に「X」はない。
元の持ち主であるzazaさん曰く1960s前半それも早めの個体ではないか。とのことなのですが、どうでしょう、1950sなんて可能性も感じたりして。旧いボストニアンの個体で同様の品番表記のモノを1足持っておりました。
アメリカから届いたこいつは「Footsavers」というBostonianの旧いラインなのですが、セラー曰く「1940-50s」とのこと。実際にそうなのかは分からず終いだったのですが、確かにそのくらい旧そうなペアでした。
こいつの品番が「X400」でした。3桁なのでなるほど1940sの可能性もあるな。ただ、今回のペアとは印字の色やフォントがやや異なる。なもんで、「1950s」の可能性もあるようにも思えたり。
実際、1962年のカタログにはこいつの掲載はありません。1950sか60sかの判別は現時点ではできませんが、まあ、還暦を軽くオーバーした旧いペアであることは間違いない。
バックシャン。
グラマラスなヒールカップ。踵の合わせの両サイドにもステッチが走ってます。手間がかかってます。年代を感じる仕様です。
タン裏はレザー。グレーのライニングに穴がプチプチと。写真には写ってませんが、甲部分も実際に穴が通ってます。物理的に空気が出入りする仕様です。
見た目にがちなビンテージ。
そんなやつを履き下ろす。手入れは行き届いているし旧いペアとは思えない抜群のコンディションです。軽くサクッとメンテして履き下ろしました。
いつも通りまずは左足から。
レノマット・リムーバー
強力リムーバー投入。
汚れやワックスはなし。
LEXOLでコバメンテ
コバ回りを歯ブラシで掻き出す。
すっきり。
プロペト
白ワセリンで油分補給。
ガラスレザーっぽい浸透しづらそうなアッパーです。この手のツートンは白が汚れるとつらい。その点ガラスっぽいレザーだと万一汚れても落としやすい。
どのくらい浸透するかな。なかなかしなさそうではある。
さて、アウトソールもサクッと手を入れます。
ソールトニック入れました。シングルだけどかっちりした雰囲気です。
オサリバンのトップリフト。削れやすい踵部分が厚手になっています。オサリバンのトップリフトでこのスタイルは初めて見ます。削れも僅かで素晴らしい。
なんて言いながら、右足も同じ手順で。
おお、大変きれいです。
旧い靴には見えない。
トゥにキズもない。
このまま1日寝かせます。
☆
☽
☆
翌日、2/17(日)。
どうでしょう?
1日程度では染みないか。
いや、屈曲部はそれなりに浸透しているぽいかな。まあ、そもそも前の持ち主であるzazaさんがすでにがっつりメンテされてますので、私はこの辺で。仕上げていきましょう。
LEXOL
浸透してないプロペトを除去。
若干ヌメっと残ってる感もなくもない。
リッチデリケートクリーム
前の日に入れるの忘れてたんで。
染みはしてないっぽい。
コロニル1909(ムショク)
いつもの仕上げクリームで仕上げ。
大変キレイです。
右足も同じ手順で仕上げたらメンテ完了。
【BEFORE】
【AFTER】
元が状態良かったのであまり変化はなし。
【BEFORE】
【AFTER】
コバ回りなど細部はすっきりしました。
爪先も削れは僅か。
すっきり美しい。
こいつ、冒頭にもご紹介した通り10.5C/Aサイズなのですが、さほど大きく見えない。10.5Bのペアと比べてみた。
向かって右はzazaさんから譲り受けたネトルトンのアルゴンキン。こいつも「私にはでかい」と思っていたのに足を入れたら思いのほかいい感じでした。
そんなアルゴンキンと比べて、やはり小さいです。全長も短め。甲周りのボリューム感もあまりない。
メーカーによって、スタイルによって、年代によって、サイズ感て大きく異なります。足を入れてみないことには分からないことも多い。こいつはどうかといいますと、そのままでも良いような、少しばかりゆとりがあるような。
結局、薄手のクッション性のある百均の中敷きを1枚足しました。
新品のやや薄手の靴下を履きましたので中敷き足してタイトめジャストフィットです。少し厚手の靴下なら中敷きなしの方が良いかも。まあ、どちらでもオーケーかな。何よりこいつ、10.5C/Aです。10.5が薄手中敷き1枚でジャストだなんて、誰も思うまい。
白黒ツートンのベンチレーション。
靴単体で見てるより、思った以上に派手で存在感があります。まあ、だから良い。靴に履き負けない自分であらねば、と思う。けどまあ、そんな風に思うのも最初だけで、丸1日履いているとすっかり馴染んでくるものです。食わず嫌いは禁物です。折角ですから楽しまないとね。こいつはかなり相当に気に入りました。歩き心地もしっかり硬めのアウトソールは返りもよくてとても履きやすい。
この日の訪問先はルクアイーレで開催のショーンハイトのオーダー会でした。靴同様にツートンなやつをオーダーしてみた。どんなやつをオーダーしたのかは近々ご紹介予定。
ツートンな相棒。
結構クセになります。
ぜひ皆さんも1足どうぞ。
それがビンテージなら尚良し。
(おしまい)













































