BALLYキルトシューズのリペア(リベンジ編)

こんにちは、ばしです。

 

早いもので6月はもう半ばというのに。

まだ、1足も買ってません。ええ、今月は買いません。有言実行が信条の私です。まあ、今この瞬間は、ね。でもほんとに、「実はeBayでポチったのが洋上に」なんていう到着待ちのものもない。この数年、息をするように靴を買ってきた私が、おお、自分で自分が信じられない笑。

とはいえ、パトロールは従来通りやってます。出会いや誘惑が無いわけではない。近所のリユースショップでは「あ。あいつ、値下がりしてやがる」「お。お前、先週はいなかっただろ」なんてことが今月も結構あるわけですが、全てスルー。7月まではじっと我慢の子です。

グッジョブ、俺。

代わりに今月はリペアです。ええ、そろそろやらないと「やるやる詐欺」の仲間入りです。ということで、こないだの「Adult madrasのハーフラバー」を皮切りにいよいよ、DIYリペア始めました。なんだか「冷麺始めました」、みたいだな。

 

第2弾はこいつ。

 

 

 

BALLY Quilt Wingtip Saddle shoes

元はゴルフシューズだったビンテージぽいバリーのペア(過去記事「マイファーストBALLY」)。

スパイクを取り外しハーフラバーしてもらいました(過去記事「BONTA de 靴修理(その9)」)。で、何度も履いていたわけですが、

剥がれた(汗)。

4月に自分でゴム糊で貼ってみたものの、

うまく行かず(過去記事「BALLYキルトシューズのリペア」)。

接着面を綺麗にすることを怠ったことや使用したゴム糊の強度不足などが理由だったようです。今回はプロご用達の糊をゲットいたしまして、気持ちも新たに再チャレンジです。

 

手順はこうです。

 

(1)これまでの糊のカスを除去する
(2)貼り合わす両面に薄く糊を塗る
(3)しっかり乾かして貼り合わせる
(4)ハンマー等で叩いて圧着させる
(5)今回はうまく行くことを信じる

(6)今回はうまく行ったと万歳する

 

おお、いいですね。
特に(5)&(6)が良いです。
成功イメージが湧いてきます。
うまく行きそうな予感。

早速行ってみましょう。

 

 

 

(1)これまでの糊のカスを除去する

ソールは4月の状態のままです。

前回塗布した糊と、それ以前からのモノと両方がへばりついている状態、と思われます。これが除去できないとしっかり貼れない原因となるらしい。紙やすりがいいのでしょうが、両面だし、めんどくさそう。

ということで、

NEWギヤ投入。先端に装着したヤスリがドリルの要領で回転します。こないだのマドラスのハーフラバーの作業に合わせて購入したものです。というか、今回の作業は同日にマドラスに引き続き作業を進めております。

 

スイッチ、オン!

オーストリア。
もとい、
ウイーーーン。

削れてるのでしょうか?

少しずつ糊のカスがもろもろと出てきます。多少は効果あるようです。多少は、ね。十分に取れたとは思えない。サンドペーパーを投入したいところですが、生憎切らしてます。

ということで、

包丁で削ってみた。

おお、さくさく削れます。

かなり綺麗になってきました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

かなり除去できたと思われます。

革包丁はAMAZONでも売ってます。安いモノなら千円くらいから、三千円も出せばいろいろ選べます。1本持っておいたら何かと便利かもしれません。

さて、次のステップ。

 

 

(2)貼り合わす両面に薄く糊を塗る

ノーテープ9820。300ml入りで790円(税別)。このために今回調達したプロ仕様の糊です(参考記事「リペアグッズとリペア予定」)。こいつをハブラシで、しっかり、まんべんなく、かつ塗り過ぎぬよう薄めに、全体的に塗ります。

貼り合わせる両面に塗布することが肝要です。

このまま少し乾かす。

触ってみて、表面が乾いて手にはつかず、けれどもその下はぐにゅぐにゅと柔らかい状態、になりました。そろろそ頃合いでしょうか。貼り合わせてみましょう。

 

(3)しっかり乾かして貼り合わせる
(4)ハンマー等で叩いて圧着させる

手でしっかり貼り合わせて上で、さらにハンマーで叩いて圧着させる。5分くらい叩きました。

体重かけてもあまり意味ないかもしれないのですが、なんとなくまたやってみた。

 

さて、どうでしょう?

それなりに貼りついてはいるように見える。

あ、断面にうっすらと隙間が。

バックシャンも同様です。

以前の糊を除去するだけではだめなのかもしれない。貼り合わせたときに隙間ができないよう整える必要があるのかもしれません。まあ、素人にはその加減は分かりません。道具は同じでもこのあたりがプロとの大きな差異なのかもしれない。

さて、

 

 

(5)今回はうまく行くことを信じる

まあ、自分で履く用です。

きちんと貼れて、機能的に問題なければそれでよい。まずはきちんと接着されることが肝要です。とりあえずうまく行くことを信じて、このまましっかり乾燥させましょう。ここまでが先週土曜日の作業です。今回はうまくいくことを祈り信じて、このあと数日しっかり乾燥させました。

 

 





 

 

5日後、一昨日木曜日の夜。

見た目はあまりよろしくないな。

両手で引っ張って、剥がれないかと確認しましたが大丈夫、きちんと接着はできているようです。隙間は、、、まあ、痘痕もえくぼということで。とはいえ、整えましょう。

サンドペーパーでなだらかに。

ブラウンのクリームで化粧。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まあ、分かりづらくはなった。

うーむ。

まあね、あまりきれいに仕上げ過ぎちゃうと、右と左のどちらをリペアしたか分からなくなりますしね。目印です、目印。

よし、作業はこれにて完了です。

あとは、履いても問題ないかどうか、検証です。ちょうどこの週は「ウイングチップWEEK」。おお、グッドタイミングです。翌日金曜日、週の締めはこのBALLYにしてみました。

 

どうだっ。

 

 

(6)今回はうまく行ったと万歳する

朝。

足を入れて足踏みなどしましたが、とりあえず朝6時49分の時点では問題はないように思える。

この日のネクタイはブルックスブラザース。
旧い「Makers」なやつです。
最近拾ってきたお気に入りです。
あ、どうでもよかったですね。

 

昼。

ランチは冷麺にしてみた。

 

夜。

丸1日履きましたが、特段不具合はなし。
無事1日を快適に過ごすことができました。

 



 

 

さて、あらためて。

今回の主役。

ノーテープ。800円ほど。といっても、まだほとんど残ってます。使ったのはごくごく僅か。金額にして十数円分くらいではないかな。リペアグッズは糊の他にもあれやこれやと送料含め6000円分ほど購入しましたが、マドラスのハーフラバーと今回のバリーのリペアを自分で行い節約できましたので、概ね元は取れたのではないかな。まあね、あくまでも素人の手習いです。プロのそれとは歴然の差があるわけですが、そもそも、

「仕上がりの美しさは求めない」

ということを旨としております。機能面での回復が最優先であり、絶対条件でありかつ十分条件でもあり。まあ、先々もずっとそうというわけではないですが、現時点では及第点、との自己評価です。グッジョブ、俺。

まあ、いい仕事をしたのは私ではない訳ですが、いやいや、ほんと良かったです。履いてる途中でまた剥がれたらどうしようかと、実は内心ドキドキしてたんですけどね。やはりプロが使う道具は違いますね。

 

お陰様で今回はうまく行きました。

万歳!

 

(おしまい)

2件のコメント

  1. こんにちは!
    おおっ(^^)
    今回は良さそうですね!
    とにかく『接着面は綺麗に荒らす』です。
    接着面積が多くなればその分、頑丈にくっ付きます。
    革包丁は1万円位のを3本、ラウンドナイフと言うイカリ(碇)みたいなのを持っていますが、よーく研ぐ事が大切です。
    1500番位の紙ヤスリにミシンオイルを垂らして研ぐだけで、かなり復活します。
    今月は買いまくりで、YANKOのダブルモンク880円、レッドウィングのポストマン2980円で次々GETで、買い過ぎモードですヽ(;▽;)ノ

    1. としさん
      こんにちは。お陰様でなんとかなりました笑
      「綺麗に荒らす」ですね。ほかにも色々ありますので、肝に銘じておきます。
      で、なかなかいい感じで買い進められてますね。
      出会いは運命ですし、セーブせずにガンガンいってください笑。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です