こんにちは、ばしです。
年始はあちこちでセールやってましたね。
皆さんは何か買われました? 僕は、服に関してはシャツと肌着以外はほぼ全てユーズドばかりで、このところ新品を買うことがめっきり少なくなりました。特に休日用の服。そもそも休日だけだと出番も相当に少ないうえに、ここ数年ちょこちょこ買い集めたものでクローゼットはすでに満杯。なもんで、これ以上そのような品に金をかけるくらいなら革靴に投じたい。
なんだけど、安さに目がくらんで今シーズンも秋冬物をちょちょろと買ったりしてます。結局ユーズドばかりなのですが、ユーロビンテージのダッフルコートやらノルディックセーターやら、セカストで素敵なやつを激安でゲットしたりとなかなかに当たり🎯の多い年始で嬉しい。それらのアイテムについては別の機会にご紹介するとして、
ビン靴についてはといいますと、
「・・・革靴に投じたい」なんて書きましたが、実は、もうね、流石にお腹いっぱいです。昨年拾ってきて手付かずのモノも多数ありまして、しばらくは、今回こそは買い控えねばならない。なんせね、大きな声では言えないのですが、年末の大掃除の際に靴の数を数えたらななんと、二百足を超えていた・・・(汗)。流石にそんなに靴ばかり要らんやろう。流石にそのように思う。なもんで、しばらくはビン靴漁りはお休みして、
「出番のない古靴達の売却」
「未メンテのペアとの戯れ」
「お気に入りビン靴のケア」
当面は上記3点に軸足を移す予定です。
あ、すいません、一つだけ例外が。2月に東立製靴さんの大阪でのオーダー会で1足作ってみようと思ってます。それもあって、当面は中古靴は手控えます。とはいえ、リサーチ&マーケティングは継続する必要があると思いますので、これまで通りパトロールは実施。でもって、メルカリやリユースショップで「これぞ!」と思った靴に遭遇した際は、インスタ等で「目撃情報」として皆さんにお伝えしていこうと思います。あ、購入は自己責任でお願いします。
てなことで、
今回は昨年12月にメルカリショップより購入したペアのご紹介です。年末に手入れに着手して、年を跨いで先週末にメンテナンスを完了させたペアです。こいつは手放さないやつです。で、今回も記事が長くなりましたので前後編に分けました。5千字を越えたら2記事に割ることにします。前後編ともに同時にアップしますが、本記事・前編では、2025年末の作業状況についてご紹介です。
手に入れて手を入れたのはこんなやつ。
茶色いキャップトゥ。
ビンテージな香りがプンプンします。
アウトソールは激厚トリプルソール。
アウトソールには釘が7本。
超絶ガンボートなペアです。
で、ソックシートにはロゴが。
ROTMAN’S
QUALITY SHOES
とあります。聞いたことないです。初見です。ググってみたら同じロゴのペアにちらほらとヒットしますが詳しいことは分からない。まあ別に「ROTMAN’S」のペアが欲しかったわけではありません。メルカリで見かけてから数週間。ずっと気になっていたこと。それは、どこかで見かけたような気がするということ。で、思い至ってぽちったのが12月半ば。至った結論がこれ。
この2足、似てませんかね?
羽根の仕様が瓜二つです。右の黒は「Scott McHale」。カナダ靴です。羽根の付け根が裂けたためリペア済なのですが、キャップトゥの切り返しのステッチなど微妙な差異はあるものの、ほぼ同じ仕様と見受けられる。おお、色違いといっていいかも。と、欲しくなって買っちまった。黒のディテールは茶のメンテ終了後に再度詳しく見てみるとしまして、実は今回の茶色、ゲットできたものの喜んでばかりいられない代物です。
見た目はかっこいいガンボート。
トゥにキズはなく、甲にクラックもない。
なんだけれども、
は、履き口が、結構ヨレヨレしてます。乾いてる風ではないのですが、劣化といいますか、このまま足を入れたらバリっと割けそうです。
おお、やはりかなりやばそうです。で、内側に印字が。「785」とあります。【8.5G】すなわちサイズ8.5のGウイズ、ということなのでしょうか。まあ、確かに幅広ではありますが、この時点では足を入れて確認するわけにはいかない。
なんせこの状態です。
履き口がやばい。
崩壊寸前5秒前、といったバックシャン。
ぐぬぅぅ。
酷いことになってます。
ホラーです。恐怖が感じられます。
このひび割れ部分、ウエスにステインリムーバーつけて擦ったら表面がぼろぼろと崩れ落ちそう、そんな予感がする。
Gウイズも納得の幅広いアウトソールはご覧の通りしっかりしてます。へたりはない。ていうか、分厚いトリプルソールです、どれだけ履いてもヘタることはなさそうな堅牢さです。
こいつが見立て通りスコットマクヘイルのペアであるならば、年代としては1940-50s、少なく見積もっても70年以上前の品ということになる。履き口の劣化は頷けるモノの、どうせなら履きたい。とのことで、今回はいつもと異なるアプローチでケアを行うことにしました。
秘密兵器はこれ。
MUSTANG PASTE
ホースオイル(馬油)と天然の蜜蝋(みつろう)を主成分とした、天然素材の革製品用保革油、それがマスタングペースト。浸透性が非常に高いオイルクリームだそうで、革の内部まで油分を送り届けることができるとかできないとか。
革製品のケアでお馴染みのこいつですが、今まで使ったことはなかった。油分補給にはいろんなアイテムを使っておりますが、今回のこの酷い状態の履き口周りにはこいつを使ってみたい、とのことで、さほどお安くもないのですが購入してみた次第です。
大きな期待を込めて、クリスマス前にメンテナンスに着手いたしましたので状況をご報告です。いつも通りまずは左足から。
RenoMat リムーバー
強く擦ったりすることは避けなばならない。ということで、強力リムーバーを投入。物理的にではなく化学的アプローチで汚れと旧いワックスを除去です。
ある程度すっぴんにしておきませんと、折角の油分水分栄養分が中まで浸透しません。まあ、すっきりしたのではないかな。
リッチデリケートクリーム
保湿&栄養補給。
塗る端からぐんぐん吸い込みます。
結局三度ほど塗りこんでみた。
履き口はムンクが叫んでるみたいなままです。
TAPIL レダーオイル
マスタングペーストの前にあえて油分補給。目的はどちらかと言えば、ここまでで除去しきれていない汚れ落としです。
羽根から履き口にかけて、優しくしっかりと塗り込んでみる。
主目的たる汚れ落としですが、すっかりしっかりすっぴんになったのではないと思われます。さて、いよいよ真打を登場させよう。
マスタングペースト
馬の油に相応しいカラーリングの箱ですね。
思ったてたよりも小さい。これで3300円。
まあまあ高い部類のメンテグッズのようです。
指を乗せる。人肌の暖かさでゆるゆると溶ける。
塗り込む。
塗り込む。
履き口は外側も、内側のライニングにもしっかりと塗り込む。ここで大切なことは、「頑張れ~」「浸透しろ~」と、心の中でエールを送ることです。たぶん。
ぐんぐん浸透します。結局三度塗りました。
ちなみに、この段階からシューツリー入れました。
とりあえず裂けることはなさそうとの判断です。
しっとり艶やかになった。
履き口周りもオンボロな雰囲気は影を潜め、それなりな風に見える。ここで気を付けるべきは、「人は物事を自分の観たいように見る」ということ。期待感あるいは希望的観測という名のフィルター越しの景色かもしれない、ということである。
あれま、二度塗ったのにすっかり染み込んでしまった。とりあえずきりがないので、同じ手順で右足もケアしよう。
このあたりが、
どのように整うのか。
頑張れ〜 浸透しろ~
結局3回塗り、両足完了。
羽根がピンと立ち上がっているのはクリームの類がそれなりに浸透している証拠、と思われます。
見た目にはいい感じ。
油分なのにまったくギトギトしません。さらっとした使い心地。
履き口も少しばかりは落ち着いたようです。
コバ周りのメンテはアッパーを終えてからにしよう。
とりあえずこのまま2日ほど寝かせる。
☆☽☆☽☆
2日後の12/23(火)。
少し色目が明るくなったような。
油分入れた後って、どのくらい寝かせるべきなのでしょう?正直あまり分かりません。今回は浸透しやすいオイルクリーム何度も塗り重ねました。あわただしい年末でもあり、特段急ぐ理由もないので、このまま年を越させることにいたしました。
(後編へつづく)















































