Camel Skin Derby Shoes by HARTT

こんにちは、ばしです。

 

節分。立春。

そういえば、陽射しに少しずつ力強さが感じられるようになってきました。春の始まり。なんだけれども、いやあ、陽射しがないとやはりまだまだ寒いですね。そんな先週日曜日、寒空の下で1足メンテしました。ええ、寒いんで1足だけ。

こいつ。

 

 

Camel Skin Derby Shoes by HARTT

久々のHARTTのペアです。

John Mchale、Dack’sと並び、カナダを代表する老舗シューメイカーの一つであるHARTTハート。1898年、カナダ・ニューブランズウィック州で創業。1950年代には、Dack’sの傘下へ。そのDack’sもその後1960sにはチャーチ傘下となるわけですが、「HARTT名義」の靴は1999年まで続いたのだそう。

HARTTの靴はこれで4足目。これまでの3足はHARTT名義だったりGoldBond名義だったり様々でしたが、結局どれもサイズが合わず転がしてしまいました(HARTTの記事一覧こちら)。

マイサイズのHARTTは1足は持っておきたい。常々ウォッチしておりましたがなかなかに出物が無い。ということで、買うか買うまいか1年ほど前から検討していた1足を昨年のクリスマスプレゼントとしてゲットしたのでした。

 

購入を躊躇していた理由がこれ。

「485」とあります。サイズ表記です。

ビン靴好きにはお馴染みの表記です。念のため補足しますと、「4」は「Dウイズ」を、「85」は「US8.5サイズ」を意味します。「485」=「US8.5D」サイズ。US8Dの私には気持ち大きめです。以前ならストライクゾーン、中敷き追加すりゃいいや、との考えでしたが、最近はできるだけジャストサイズを買うようにしていることもあり、どうしよっかなー、と悩んでいたのでした。

まあ、悩んで躊躇している間に他の人に買われたら、それはそれでしょうがないし目出度いことです。なのですが、いやはや、カナダ靴って相も変わらず人気があまりないですね。いい靴だし、値段も安いのにね。なんででしょう。

そんなカナダ靴は、なぜだかエキゾチックレザーなやつが多い。

今回は「CAMEL SKIN」。

ラクダです。茶のラクダはスーツスタイルには合わせづらいでしょうか。なかなか売れない原因はそれだったのでしょうかね。で、僕はこのところずっとジャケパンだし、エキゾチックなやつも普通に仕事で履きます。

今回もいつものカナダのセラーから2ヶ月がかり。私の元に来るべくしてやって来た、といっていいかもね。ようお越し。ウエルカムトゥジャパン!

近々履き下すべく、儀式です。
いつも通りまずは左足から。

 

 

ステインリムーバー

ワックスは塗り込まれておらず。

汚れもなし。傷もなし。

 

 

LEXOL

汚れ落としその②。

コバ周りは歯ブラシで掻き出しました。

 

 

リッチデリケートクリーム

保湿&栄養補給。

まあ、そんな変わらず。

 

 

リッチモイスチャー

もちもちになるやつ。

まあ、そんな変わらず。

 

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。

まあ、そんな変わらず。
なんだけれども、オイル入れましたので少しだけ時間置きましょう。

 

 

ソールトニックなど

ソールトニック入れて、トラディショナルワックス入れて、コバにはコバインク塗りました。

出し縫い糸が白いね。白じゃない方が履きやすそう。あとで茶に塗ろう。

 

さて、仕上げ。

 

コロニル1909(無色)

おお!

良い艶感、と言ってもいいですかね。

右足も同じ天順で仕上げたらメンテ完了です。

 

 

【BEFORE】

【AFTER】

すっきりしたかな。

 

 

【BEFORE】

【AFTER】

トップリフトは「WING FOOT」。
1970sくらい、なのかな、どうでしょうね。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まあ、もともとコンディション良好なペアですし、いい感じではないでしょうか。

ラクダ独特のシボ、というか、皺。一見すると派手に見えるエキゾチックレザーですが、傷がつきづらい、ついても目立ちづらい、というのがありがたいですね。

出し抜い糸も正確で綺麗に縫われてます。

お尻も良い感じです。

カナダ靴って、4穴のが結構多いですよね。なぜなのでしょう?何か理由はあるのでしょうか。で、4穴のラクダのペア、もう1足持ってます。

右の黒いラクダのペアはDack’sです。

どちらもラクダ。どちらも4穴外羽根。で、羽根周りの切り替えしの意匠も似てます。というか、ほぼ同じです。兄弟会社同士のペアだから、なのかな? 恐らく製造年代も近しいのではないかと思われます。

茶がUS8.5D。
黒がUS8.0E。
この2足、アウトソールの全長もほぼ同じで、見た目にはほぼ同じサイズのように見えます。

履いた感じは、まあ、茶の方が爪先に少し余裕があるような気もしなくもない。けどまあ、ほぼほぼ同じサイズ感です。

休日用の厚手のソックス履いてジャストです。厚手のソックスとするか、薄い中敷きを1枚INするか。

どちらにしようかな、だ。

 

出番は近いかな、だ。

 

(おしまい)

 

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