The Dover、再び

ばしです。

 

新年あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

 

早いものでもうすぐ1月も半ば。
今年のブログはいつもよりゆっくりなスタートです。記事はストックしておらず、いつもその都度書いてます。ネタはないわけではない。なので、書けない訳ではなかったのですが、まあ、たまにはノンビリしようと、年始のブログ更新はいつもより長めの冬休みを頂戴しました。

休み中は靴のメンテもなし。買いもせず、ただ履くだけの年末年始でした。そんな長めの休み中には、古靴との付き合い方・楽しみ方について、

「今まで通りでいいのだろうか?」
「あらためるべき点はなんだろう?」
「何か今までとは違うモノ・コトに取り組むべきでは?」
「そんな、今年なりのテーマはなんだろう?」

なんてことをじっくりと考えてみるつもりでしたが・・・。

結局うまく考えがまとまらないまま時間だけが過ぎ去った次第です。まあ、予想通り笑。ただ、昨年最後の記事を書きながら、個々の靴のあまりの登板機会の少なさに驚いたことは事実であり、自分としては結構ショックな結果だったのでした。

(参考記事:「よく履いた靴・年間ランキング(2020年)」

 

「靴は履いてなんぼ」

なあんて自分で言っておきながら、数ばかり多くてしっかり履き込めていない、履き育てていない。うーん、これはいかん、遺憾です、よろしくない。

まあ、ビンテージですから、履けばいいというものではありません。貴重なデッドストックなら、履き下すだけでも相当な勇気が必要でしょうし、そもそも履き下ろすべきものなのか、との議論もあります。また、愛でるだけで価値のあるレアなものもあるでしょう。

ただ、私の場合、そういったペアを持っておりません。

なので、ならば、よし、今年は、お気に入りの靴をしっかり履きこもう。一軍と二軍の靴を中心に大切に履き育てよう。そのためにも、滅多に履かない靴は売っ払って、手持の数は一度、ぐっ、と減らそう。と、いうことだけは年始に心に誓った次第です。

そう、名付けるなら、「古靴ダイエット」「古靴デトックス」みたいな感じでしょうか。繰り返しとなりますが、デッドストックは持ってません。もし持っていたら、「デッドストック・デトックス」にするのですが・・・。

いや、その場合は多分売らない、なもんで、ネーミングそのものがデッドになりそうですね。ともあれ、いつまでに、どれをどのくらい、具体的な目標値とスケジュールを1月中に固めて、年始の決意としてご報告したいと思う次第です。

 

まあ、頭ではそんな風に思うわけですが、下手な考え休むに似たり。今まで通り海外からは届くし、メルカリ便での発送作業もいつも通りな年末年始。これからはぐっと買い控える予定ですが、未紹介のペアは変わらずパラパラと増えました。

今回は、昨年最後に届いたペアです。
一年のスタートに相応しい王道ビンテージ。

 

年始一発目はやはり、このブランドで。

 

 

 

Florsheim 21676 The Dover

いつものカナダのセラーから。
クリスマスに3日遅れで届いた、昨年の最後を飾ったビンテージ・フローシャイムです。

インペリアルではなく、青窓のレギュラーラインの「The Dover」というシリーズです。実は以前、まったく同じ型のサイズ違いを1足持っておりました。

色も同じ黒。サイズは、私の足には少しばかり大き目の9.5Cでした。中敷きを入れて履いてましたが、8Dの私の足に9.5、は、いくらCウイズとはいえ大きく、旅立たせせることにしたのでした(写真のドーバーの記事はこちら)。

ただ、かなりお気に入りの1足だったので、その後もしばらくは後悔の念が。

いつも通りメルカリでしたが、買って下さった方の足元での活躍の様子をたまたまインスタで知ることとなり、うん、やはり良い靴だ、欲しい。と、あらためてマイサイズを探し続け、旅立たせてちょうど丸1年となる昨年12月、目出度くゲットできたのでした。

このペアの特徴がこれ。切り返し部分のモカ縫い。美しい。

・サイズ:8C
・品番:21676
・2文字:FC

Cウイズと若干細身ですが、外羽根なので履く分には問題ないでしょう。羽根がどの程度閉まるか、見た目が気になりますが、それはメンテ後のお楽しみです。ちなみに、旅立たせたほうの印字はこんなでした。

・サイズ:9 1/2C
・品番:21676
・2文字:GC

同型なので、品番はどちらも21676。年代判定の手掛かりとなるアルファベット2文字。今回が「FC」=1962年6月製、前回が「GC」=1962年7月製。どちらも1962年製です。

おお、なんたる偶然。

また、期せずして、なのですが、前回の手放したほうのペアの紹介記事がなんとちょうど2年前の今日、2019年1月12日だったのでした。

おお、なんというシンクロ。

年月にこだわりのあるフローシャイムゆえのことかもしれません。

 

 

1962年6月製

てなことで、1962年6月製の今回のペア。惜しいっ。惜しいです。何がって、自分と同じ1969年6月生まれ=「FJ」のフローシャイムを探し求める旅の途中な私なのであります。今回は半世紀前、どころか、来年還暦を迎えるペアですが、1960年代製であることの証は随所に見られます。

中敷き下のスポンジ。端が直線ではなく弧を描いています。

タン裏はフエルト仕様。その下、中敷きをズームアップしてみますと、

UNIONMADEの刻印。割と綺麗に残っていますね。

そして、網目模様のトップリフト。見た目の汚れほどには履きこまれているわけではなさそうです。

ちなみに、今挙げたようなフローシャイムの製造年月の判定方法は調べればすぐに分かりますが、2019年1月12日の記事でも触れてますので、よろしければそちらをご覧ください。

サイドビュー。

羽根の付け根から踵に伸びて巻き上がるステッチワークが美しい。

なんなんでしょうね、この紐の通し方。この手の良くわからないやり方、海外から届いたペアでしばしば見かけます。外して通し直しましょう

儀式です。
いつも通り、まずは左から・・・、

なのですが、すみません、メンテ未だできてません。3連休中にとの心づもりだったのですが、週末にちょっとした仕事の対応が必要となり、予定が狂ってしまいました。

ま、いつにない大寒波で、いつもの外での作業はかなり厳しい週末の空模様でしたので、まあ、良かったような、悪かったような笑。

 

で、このペアが届いたさらに3日後。
大晦日に別のFLORSHEIMが届いたので、替わりにといっては何ですが、そちらの写真をアップします。

これ。

古い絵葉書。アメリカのセラーさんから購入しました。いつもの「ETSY」で偶然に発見し、これは見過ごせないと即ゲットした次第です。

古そうです。

CHICAGOの消印。その下に「NOV20」「12PM」「1934」とあります。
「1934年11月20日午後12時」ということでいいのでしょうか? あるいは、
「1934年11月12日午後20時」なのかしら。
午後8時なら「8PM」でしょうから、これは「12PM」なんでしょうね。

だとすれば、この消印は「1934年11月20日」ということに。
おお、ワッタコインシデンス。なんと、11月20日は家内の誕生日なのでした。いやはや、ザッツ・フローシャイム、といった感じです。

 

てなことで、今年の靴メンテは次の週末からスタートです。寒さも少しやわらぐ、との予報です。ちょうどよい。昨年最後に買った今回のこの1960sと、今年最初に買った別の1960s、2足まとめてメンテしよう。

今年の1足目は、こいつ。

オッドメント・ストアで買ったアンノウンなキャップトゥ。仕事始めの1月5日、仕事帰りにピックアップしてきました。オーナーの谷口さん曰く、ハノーバー製の可能性が高そうとのこと。私もそんな気がしてますが、いろいろ弄(いじく)って、エビデンスを見つけよう。

てなことで、

手始めはタン裏フエルトなオマエら。
まとめてがっつりメンテしてやるから覚悟しろ。

私の古靴ライフ。

 

今年も素敵な一年になりますように。

 

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