Florsheim The Kenmoor 30736のメンテ

こんにちは、ばしです。

 

10月最初の記事は前回からの続きです。

5月にゲットしてその後放置プレイ状態だったVARSITY型のフローシャイム。

ようやくメンテです。

いよいよ履き下ろしのときは近い。
今回のメンテの手順としましては、

①コバ周りを整え、
②アッパーの汚れを除去し、
③久々グリセリン保湿ののち、
④クリームで仕上げる、

というものです。

1972年製とそれなりに旧い個体ということで、2週にわたりがっつりと手を入れました。まあ、やることはいつも通りでフルラインナップ、という感じです。アッパーがどの程度どんなふうに変化するのか、期待大であります。長丁場ですが、本記事で最後まで仕上げます。

 

 

【9/21 SUN】

コバメンテ

最近のマイブームです。まずはコバ周りから整える。サンドペーパーで擦ったのちスプーンで凹凸を均してコバインクで磨く。

粗さの異なる2種類のサンドペーパーののち、

スプーンで圧をかける。

お、きれいになった。

コバインクを入れたいところですが、今回はグリセリン保湿後とすることにしました。さてアッパーの汚れ落としをさくっと行いましょう。

 

LEXOL

いつもの汚れ落とし。

爪先がややスカスカしてきた。

 

 

RenoMat リムーバー

いつもの強力リムーバー。最初からこいつ投入で良いのではとの声もあるとかないとか。

アッパーの汚れはそれほどではなく先ほどの見た目はあまり変化なし。なのですが、

出し縫い糸の付近には汚れが蓄積していたようです。ボロ布がいつも以上に真っ黒になったわ。

土踏まずあたりに汚れ?恐らく旧いワックスの痕跡を発見。

たっぷり浸けて優しく撫でると溶け出します。

よし、かなりすっぴんになったでしょう。

久しぶりにがっつり保湿です。

 

 

グリセリン保湿

薬局で売ってるこいつを使います。

容器付属の蓋をキャップ代わりに、グリセリン3杯+水7杯、濃度約30%のグリセリン水を作ります。

これにコットンパフを浸す。

ひっくり返したりしながら全体にいきわたらせたら、こいつで靴のアッパーをパックします。

隙間ができぬよう1枚ずつを少しずつ重ねながら貼り付けていく。

貼り付け終了。7枚余りました。片足で25枚程度、両足で50枚ほどで足りそうですね。

両足に貼り付け完了。
今回はいつもの手順にひと手間加えてみた。

どなただったか忘れたのですが、古靴のグリセリン保湿の際にコットンパフで覆った上からさらにラップを巻いて密閉度を上げる、ということをやられて方がおられまして、私も真似してみることにした。コットンパフ自体からの蒸発を防ぎ、アッパー内側へとより浸透させるというもののようです。

ぐるぐる巻き。
浸透しそうですね。
どんな風になるか楽しみ。

容器に入れてしばし寝かせます。
この状態で丸2日放置しました。

 



 

【9/23 TUE】

 

さて、2日後の祝日の午後。

さて、どうなってますかね。

エジプトのミイラのよう。

中まで火が入り過ぎてないか?
ローストビーフの具合が気になる。

いや、中までしっかり染みてるか?
チャーシューの具合が気になる気分。

いえ、保湿の浸透の具合の話です。

おお、色がすっかり焦げ茶になった。

水分を含んで重くなってます。

羽根の裏までしっかり浸透した模様。

内側底部分にまで染み出してます。
もうこれで十分でしょう。
で、余談ですが、

突っ込んでたシューツリーに茶の色が移った。グリセリン保湿の際は大切なシューツリーは使わない、もしくは、ビニール袋などで色移り防止措置をとったほうがいいかもしれません。

まあそんなことで、今度は乾燥です。
続きの作業は週末です。
5日もあれば乾くでしょう。

 

 

☽☆☽☆☽☆☽☆☽

 

 

【9/28 SUN】

 

貼れた日曜日のお昼前。
作業再開です。

さて、

どうなってるかな。

だいぶ乾燥したようです。

保湿前と見た目があまり変わらないような気がしなくもないですが、保湿は十分されたはず。一気に仕上げていきましょう。

まずは油分補給から。

 

 

TAPIR レダーオイル

スカスカ感があるときはオイルに限る。

甲周りはいい感じです。
爪先は、、、困った感じです。

さて、オイル浸透のため若干時間を儲けましょう。その間にコバ周りのケアです。

 

 

 

コバインク

サンドペーパーとスプーンで凹凸を均したコバにインクを入れて仕上げます。

ペンタイプなので塗りやすい。
乾燥させたら布でごしごし磨きます。

そうこうしているうちにレダーオイルも少しは浸透したようですので、最終ステップ、仕上げます。

 

 

コロニル1909(ニュートラル)

補色もかねてライトブラウンを塗ろうかとも思ったのですが、今回は素の状態での変化を楽しみたい、とのことで結局ニュートラル(無色)のクリームを入れてみた。

おお。悪くない。
いい艶感です。爪先以外はね。
爪先だけワックスで光らせよう。

 

 

サフィール・ミラーグロス

メダリオンの付近だけ入れてみた。

おお、傷は誤魔化せませんが光り方は均一になったかな。

太陽光を浴びるとこんな感じ。
ハイシャインは苦手な僕です。これ以上の改善が必要なときはプロにお願いしよう。

そんなこんなで右足も同じ手順を踏んだらメンテナンス完了です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

茶の色目が少し濃くなりました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ほんの少し、肌理が整ったように思える。

 

【BEFORE】

【AFTER】

もっと劇的に変わるかと思ってたけどそれほどでもないな。まあ、元の状態が悪かったわけではないのでこんなもんか。

コバ周りは整いました。

まあ、メンテはこんなもんで。

しかし、あれですね。
ヒールカップが巻き上がるLWBはやはり素敵です。
いやそれ以前に、やはりロングウイングはいいね。
大好きなスタイルです。

なので、

ちょこちょこ買ってたら結構増えた。いろんなメイカーのを持ってますが、今回のペアでフローシャイムのLWBがちょうど5足になった。おお、ちょうど5足。すなわち、〇〇WEEKができる。

早速今週やってみた。

 

 

【9/29 MON】

Florsheim 30779 The Albany

1974年製と思しきこいつはこの春にセカストで拾って来た「FLEXIBLE」ラインのペアです。

サイズは9.5Cですがさほど大きくなく、追加の中敷きなしのまま登板させてます。KEMOORとは異なる「シュッとした顔つき」がお気に入り。

 

【9/30 TUE】

Florsheim imperial 93605

9月半ばにメンテしたコードバンLWBを履き下ろしました。黒も素敵なのですが、やはり茶のコードバンの色目は素敵ですね。

茶は濃い目の茶色が好みです。ど・ストライクな色目です。サイズ8.5Cですが、こいつも追加の中敷きなどサイズ調整は不要でした。今後は8.5Cも積極的に漁ろう。

 

【10/01 WED】

我が家に来て7年目となる黒いケンムール。5ネイル&Vcleatつき、ソールも踵もオリジナルなのが嬉しいやつです。

FLORSHEIM IMPERIA 92604

おかげで歩く度にガチャガチャ五月蠅い上に見た目にもかなりごついです。それもそのはず、サイズは8.5Eです。私には少し大きくて中敷きを使いして履いてますが、大変い塩梅です。

 

 

【10/02 THU】

ROYAL IMPERIAL KENMOOR

我が家に来て今年で8年目のロイヤルインペリアルのケンムール。黄色地に緑の小窓がチャーミングポイントです。

 

写ってませんが、こいつも5ネイル&Vcleatつき。品番&サイズなど内側の印字は擦れて読めないのですが、サイズはジャストなので恐らく8.0Dと思われます。明るい発色の良い茶色が目に心地よい。秋になると手が出るペアです。

 

 

【10/03 FRI】

Florsheim The Kenmoor 30736

今回のペア。今朝履き下ろしてみました。火曜日のコードバンと同様にこいつもサイズは8.5Cですが、コードバンよりやや大きく感じます。

中敷きのフットプリントも私の足サイズよりやや大きめ。ですが中敷き追加するほどではないかも。今日一日様子を見ましょう。

踵もソールもすでにリペア済ですので、日常の足として気兼ねなく履けます。ガンガン履くぞ!と言いながら、靴が多すぎて出番はなかなか回ってこないわけですが。

 

いずれにせよ、

同タイプの靴は5足揃えるのが良い。

 

 

黒が1足だけと少ないけどやむなし。
バランスの是正が必要かも。今後取り組みましょう。とりあえず、
FLORSHEIMのLWB-WEEKができてよかった。

ミッション☆コンプリート。

 

(おしまい)

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